おすすめ洋画21.『ショーン・オブ・ザ・デッド』
『ショーン・オブ・ザ・デッド』はエドガー・ライト監督、サイモン・ペグ出演の2004年のイギリス映画です。
ゾンビ映画ではありますが笑える映画でもあり、コメディー映画としても名作です!
冴えない電気量販店つとめの男、ショーンが本作の主人公。職場では年下の部下に完全に舐められきっており、プライベートも無気力に過ごすばかり。恋人のリズにも降られてしまうなど、散々な目に遭いますが、突如現れたゾンビの前に、ショーンはリズを救うため、親友のエドや家族と立ち上がります。
おすすめ洋画22.『エクソシスト』
『エクソシスト』はウィリアム・フリードキン監督のホラーオカルト映画です。主演の女の子はリンダ・ブレア。
洋画ホラーを語る上では外せない作品かなと思います。当初は神父ですら悪魔つきを否定するという物語が現代的で怖さを倍増させています。
ちなみに監督のウィリアム・フリードキンは撮影中の緊張感を高めるため、拳銃やショットガンをスタジオに持参していたという逸話があります。
おすすめ洋画23.『クリスティーナの好きなコト』
『クリスティーナの好きなコト』は ロジャー・カンブル監督の2002年に公開されたコメディ映画。主演はキャメロン・ディアスが務めています。
いろいろと素晴らしく下品です・・・。
キャメロン・ディアス含む主演3人のハジケっぷりが素晴らしいです。特にキャメロン・ディアスはブレイクして全盛期の頃だと想うのですが、よくOKしたなぁと。。(本人も特典映像の中で「台本をみてびっくりした」と述べていますね。)
数ある洋画の中でもインパクトは強いです。
個人的にはクリスティーナというよりはその親友のジェーン絡みのシーンが特に好きで、クリーニング店に○○○○のシミがついた服を持っていく場面は特に気に入ってます。
本当は誰にも知られたくないのに、店主には汚れの種類を詳しく訊かれるわ、生徒をつれたかつての小学校の恩師とバッタリ店内で再会するわ、そこには顔見知りの神父さんまで加わってしまう始末。
瞬く間に窮地に立たされるジェーンの困り顔がキュートです。
この下品な下ネタの数々を楽しく笑い飛ばせるかそうでないかでかなり評価は分かれる作品かと思います。
おすすめ洋画24.『ペルシャ猫を誰も知らない』
『ペルシャ猫を誰も知らない』は2009年のイラン映画。自由を制限された環境の中で、文字通り命がけで自由を求めるミュージシャンの姿を描く作品です。
イランでは1979年のイラン革命以来、伝統的イスラムに基づく社会改革が行われ、西洋文化は音楽を含め厳しい規制の下にあります。
この映画に映し出されるミュージシャンからは自由への渇望、音楽への渇望が痛いほど伝わってきます。
『ペルシャ猫を誰も知らない』の製作がイラン当局の規制を受けていないため、映画ではありのままのリアルなテヘランの姿を観ることができます。(ちなみにテヘランはイランの首都)
そこには日本と変わらない車の行きかう都市らしい光景や、子供の手を引く母親といった家族の日常の風景の一方で、ネズミが徘徊するようなごみの山の中で眠るホームレスのような人々の姿も真実として映し出されます。
普段我々が観る映画はハリウッド系の洋画か、邦画がほとんどでしょうが、イランも昔から評価の高い映画作品を生み出してきました。
その中でも『ペルシャ猫を誰も知らない』はイランの現実がわかる稀有な作品、そしてあらためて自由とは何かに目を向けさせてくれる映画です。
おすすめ洋画25.『ホテル・ルワンダ』
『ペルシャ猫を誰も知らない』に引き続き、社会派の作品をご紹介。
『ホテル・ルワンダ』は1994年に起きたルワンダ虐殺を扱った映画です。監督はテリー・ジョージ、主演はドン・チーチル。虐殺の中で自らが勤務するホテルに家族や難民を秘密裏にかくまい、1200人を虐殺から救ったポール・ルセサバギナの実話をもとにした映画です。
「アフリカのシンドラー」とも呼ばれる彼の物語は正に感動のヒューマン・ドラマそのもの。
しかし、劇中でも語られていたように西欧諸国とほぼ利害のないルワンダの虐殺は介入はおろか虐殺行為との認定もなかなか行われず、その結果として100万を越える死者を出す結果となってしまいました。
例えば9.11のテロ事件は100年後の世界史にも刻まれるでしょうが、100万人が虐殺されたこのルワンダ虐殺は果たして今後の歴史に覚えていてもらえるのでしょうか。
もちろん、数の大小ではないことはわかっていますが、 それ以上にアフリカという地域は軽視されているのだと感じます。
映画自体は高い評価を受けたにも関わらず、そのテーマとルワンダという日本人にとって馴染みのない場所だったことによって当初は日本で劇場未公開だった今作。2004年制作の映画でありながらも見本で公開されたのは2006年になってからでした。
「世界」の無関心、そこには日本も含まれています。
おすすめ洋画26.『テッド』
『テッド』は、セス・マクファーレン監督・脚本・製作、マーク・ウォールバーグ主演の2912年に公開されたコメディ映画。
例えるなら大人版の『トイ・ストーリー』。おもちゃが心を持つのは同じだけれど、もし二人が会話できて、そして一緒に年をとると、もしかしたらこうなるかもしれません。
まっすぐでシンプルなストーリーもその印象を強くしています。以前までマーク・ウォールバーグあまり好きじゃなかったのに、それすら覆りそうなくらい、この作品はお気に入りです。
おすすめ洋画27.『フルートベール駅で』
『フルートベール駅で』は2014年に公開されたライアン・クーグラー監督の長編デビュー作です。
主演は『クリード』シリーズのマイケル・B・ジョーダン。2009年に起きた「オスカー・グラント三世射殺事件」を題材にアメリカに根強く残る人種差別、またオスカー・グラントの人間性にも深くスポットを当てた作品です。
丸腰の黒人男性が警察官に射殺される「オスカー・グラント三世射殺事件」という実話を映画化した作品。言葉が出てこない。。圧倒される映画でした。
アメリカに今も根強く人種差別が存在していることを実感させられます。
監督のライアン・クーグラーは本作が長編デビュー作。
デビュー作にして第66回カンヌ国際映画祭のある視点部門で第1回作品賞を受賞するなど、今作は絶賛されています。
おすすめ洋画28.『レディ・プレイヤー1』
近年目覚ましい普及と進化を果たしたVR(ヴァーチャル・リアリティ)。
『レディ・プレイヤー1』はそんなVRにスティーブン・スピルバーグが挑んだ、2018年公開のSF映画です。原作はアーネスト・クラインの小説『ゲーム・ウォーズ』です。
飛び出すよりも引き込まれる。キャッチコピーの「最高の、初体験」にふさわしい圧巻の映像!
VRということでカギは「どれだけ仮想世界にリアリティをもって入り込めるか」ということですが、この映画の没入感はすごかったですね。
序盤、映画の世界に観客を引き込ませるまでは、カメラワークはまるで僕らの主観のようなショットを多用しています。オアシスの説明シーン、そしてレースのシーン、思わず「スゲェ・・・。」ってなりました。
オアシスのアバターとして、『AKIRA』、『ガンダム』、『ゴジラ』など、日本の映画のキャラクターが登場するのも興奮させてくれました。
エンターテインメントしての洋画の最高峰を見たような気がしますね。
おすすめ洋画29.『トイ・ストーリー3』
1995年に公開された第一作目の『トイ・ストーリー』から15年後を描いた『トイ・ストーリー3』。4歳だったアンディも17歳となり、今ではおもちゃで遊ぶこともなくなっています。
誰しも経験のあるおもちゃからの卒業をテーマにした今作。アニメ史上に残る名作ではないでしょうか?
おもちゃにとっての幸せを追求するストーリーの中で、おもちゃとの別れというクライマックスをこれほど感動的に、そして幸せに描いた作品は後にも先にもこの作品しかなく、また、この作品を越える作品も出てこないかもしれません。
この作品の公開時、僕はすでにオトナだったものの、エンディングで号泣しました。本当にいい映画です。
おすすめ洋画30.『ファイト・クラブ』
『ファイト・クラブ』は1999年のアメリカ映画です。
デヴィッド・フィンチャーと、ブラット・ピットのセブンに続くコンビ第2弾。
「僕」が裕福ながらも抑圧された生活の中で出会った「タイラー」と始めたファイト・クラブが暴走し、自分自身でも止められなくなって行くさまを描いています。
『性欲の代わりに危険思想を刺激するポルノ』と評されたこともあるほどの問題作。この映画をきっかけに世界各地で実際にファイトクラブが設立されたそうです。
ただ、20年たってもこの映画が変わらずに人々を引き付ける『吸引力』は衰えていません。