【ネタバレレビュー】フルートベール駅で

「フルートベール駅で」は2014年に公開されたライアン・クーグラー監督の長編デビュー作です。

主演はマイケル・B・ジョーダン。2009年に起きた「オスカー・グラント三世射殺事件」を題材にアメリカに根強く残る人種差別、またオスカー・グラントの人間性にも深くスポットを当てた作品です。

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「フルートベール駅で」のスタッフ・キャスト

監督
ライアン・クーグラー

脚本
ライアン・クーグラー

製作
フォレスト・ウィテカー
ニナ・ヤン・ボンジョヴィ

製作総指揮
マイケル・Y・チョウ
ボブ・ワインスタイン
ハーヴェイ・ワインスタイン
オクタヴィア・スペンサー

出演者
マイケル・B・ジョーダン
オクタヴィア・スペンサー
メロニー・ディアス
アーナ・オライリー

「フルートベール駅で」のあらすじ

2009年1月1日午前2時15分、オスカー・グラント三世とその友人たちはフルートベール駅で警官に取り押さえられていた。本作はその様子を捉えたカメラ映像からスタートする。

その前日、グラントは恋人に不倫がバレて口論になった上に、食料品店でのバイトの面接にも落ちるという不運に見舞われていた。グラントは手持ちのマリファナを売って生活費を工面しようとしたが、悩んだ末にそれをゴミ箱に捨てた。その後、グラントは母親の誕生日パーティーに参加した。それでも気分が晴れないグラントは、サンフランシスコで開催されるニューイヤーフェスティバルの花火を見に行くことにした。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%99%E3%83%BC%E3%83%AB%E9%A7%85%E3%81%A7
フルートベール駅で – Wikipedia

感想・レビュー

丸腰の黒人男性が警察官に射殺される「オスカー・グラント三世射殺事件」という実話を映画化した作品。言葉が出てこない。。圧倒される映画でした。

アメリカに今も根強く人種差別が存在していることを実感させられます。

監督のライアン・クーグラーは本作が長編デビュー作。

デビュー作にして第66回カンヌ国際映画祭のある視点部門で第1回作品賞を受賞するなど、今作は絶賛されています。

映画は作りようによっては『フォレスト・ガンプ』や『ベンジャミン・バトン』のように、生まれてから死ぬまで一生を描いてしまえるものですが、ライアン・クーグラーは敢えて事件の『1日』だけを抜き出し、そこにオスカーの人生の輝きを詰め込んでいます。

映画の中で分かるオスカーの人生は、ドラッグの売人だったことから、刑務所に服役、出所後スーパーの従業員になるも、遅刻のせいで二週間前に解雇というもの。

しかし、 子煩悩であり、また母親への誕生日のお祝いを欠かさないなど、家族や友人など周囲の人物を愛し、根は優しい人物であることがわかります。

オスカーを演じたのはマイケル・B・ジョーダン。もともとは子供の頃から子役として『陽だまりのグラウンド』などに出演していましたが、本作の演技は絶賛され、 ゴッサム・インディペンデント映画賞ブレイクスルー演技賞を獲得。

ライアン・クーグラー今作の次の監督映画『クリード チャンプを継ぐ男』でも主役のアドニス・クリードを演じ、その人気を確固たるものにしました。

決して順風満帆とはいかない人生ながらも、諦めずに真っ当に再起を目指していた矢先、フルートベール駅でオスカーは警官に銃撃され、帰らぬ人となります。

人種差別問題を浮き彫りにするとともに、オスカーの人生を前向きに生きようとしていた姿勢は悲劇と対照的に美しく、かつその日常の人生は私たちと何ら変わらないということに強く惹かれます。

日本ではなかなかこういう骨のあるインディペンデントな映画には巡り会えないですね~。。



根強い差別と意識(実際のデータ)

CNNの統計によると

人種を理由として警察から不当な扱いを受けたことがあると答えた人の割合は

  • アフリカ系米国人…19%
  • ヒスパニック系は…17%
  • 白人…3%

と言う結果になったそうです。

また黒人が警察官に暴行される事件において、「警官が罪に問われるかどうかの判断は、その警官の人種に左右される」と答えた人の割合は黒人では70%だったのに対して、白人では35%となりました。

※調査期間:2015年8月25日~10月3日
対象:全米で無作為に抽出した成人1951人(うち黒人501人、ヒスパニック系500人)

参考:CNN.co.jp : 「警察の不当な扱い」、黒人の5人に1人が経験 CNN調査



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