これまで映画の裏話・トリビアを書いてきましたが、いったん少しまとめてみたいと思います。
他にも映画ごとのまとめも書いてますので、下記の一覧から見てみてください。
最初の裏話・トリビアはマーティン・スコセッシ監督の名作映画のこちらから。
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裏話・トリビア01 タクシードライバー
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実際にタクシードライバーとして働いたロバート・デ・ニーロ
『タクシードライバー』はマーティン・スコセッシ監督のアメリカン・ニューシネマの代表作。カンヌ映画祭でパルムドールを受賞。
ロバート・デ・ニーロは今作でベトナム帰還兵でニューヨークでタクシードライバーとして働く孤独な青年のトラヴィスを演じています。
『タクシードライバー』の裏話・トリビアとして、ロバート・デ・ニーロはこの役を演じるにあたり、実際に数週間にわたりNYのタクシー運転手を務め、不眠症の役柄のために 15キロ減量する役作りを見せています。
裏話・トリビア02 ダイハード2
グロック拳銃は空港のX線検査に映らない
ジョン・マクレーンが使用する拳銃として有名になったのがグロック17。
ボディがプラスチック製なのが特徴。その特徴ゆえに空港のエックス線検査に引っ掛からないという演出もされましたが、これは間違い。
というのもあくまでもプラスチックなのはボディだけ。それ以外のパーツは普通に拳銃として認識できてしまいます。
さらに現行品は造影材入りで、プラスチックでありながらエックス線にもきちんと反応するようにできています。
南京錠は銃で壊せない
これ、『ダイハード』シリーズにかぎらずよく見る演出ですが、実際は鍵を壊すことは拳銃では難しいようで、ショットガンレベルでないと厳しいようです。
まぁ少し冷静になればわかりますが、南京錠のパーツも、最低5ミリくらいの厚みのある金属でしかも全体に丸みを帯びているので、命中もそして貫通させるのも難しいことがわかります。
実際は跳弾で撃った本人が被弾することもある、とても危険な行為なのです。
やっちゃダメ!
裏話・トリビア03 バック・トゥ・ザ・フューチャー
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」というタイトル
今でこそ「このタイトル以外考えられない!」と言うほどぴったりなタイトルですが、当時のユニバーサルの社長シド・シャインバーグは「フューチャー」のつくタイトルの映画は売れないとして、本作を「Spaceman from Pluto(冥王星から来た宇宙人)」というタイトルにしてはどうかと改題を提案しました。
今作はマーティの母親の名前の変更(当時はメグという名前だった)、ドクのペットの変更(猿から犬へ)、ビフの苗字の変更などがシド・シャインバーグの希望で行われていましたが、さすがに「バック・トゥ・ザ・フューチャー」というタイトルの変更だけは阻止しようとしました。
要求に困った制作陣は製作総指揮のスピルバーグに相談することに。
スピルバーグはシド・シャインバーグに「面白いジョークをありがとう。朝からみんな笑って撮影現場に活気が生まれた」となんとも気の利いた返事をしました。
この機転によって、以降タイトルの変更要求が再度出されることはなかったそうです。
裏話・トリビア04 父の祈りを
独房のセットで夜を過ごし約15Kg減量したダニエル・デイ=ルイス
『父の祈りを』はジム・シェリダン監督の1993年製作のイギリス映画です。
IRA暫定派によって実行されたロンドンでの1974年のテロ事件「バーミンガム・パブ爆破事件」についての作品。
「バーミンガム・パブ爆破事件」は今なお未解決事件であり、無実の6人が逮捕・起訴され、有罪となったため、後にイギリス最大の冤罪事件と呼ばれてもいます。
この作品は冤罪で逮捕されたアイルランド人ジェリー・コンロンとその父親の再審への長い戦いを描いた映画です。
ダニエル・デイ=ルイスはジェリー・コンロンを熱演。撮影中は北アイルランド訛りを徹底して話し、体重も約15Kg減量。夜は独房のセットで過ごし、世間に非難される被疑者になりきるために、撮影クルーに自分自身に向かって罵りや水を投げつけさせるなどの役作りを行っていたという裏話があります。
裏話・トリビア05 ジュラシックパーク
ジュラシックパークでCGが使われたのは7分だけ。
映画におけるCG技術のターニングポイントと言える『ジュラシック・パーク』ですが、時間にするとわずか7分。
まだまだ多くのシーンでアニマトロニクスが活躍しています。
ちなみに劇中でグラント博士が発した『これで僕らは失業だ』は今作がCGで製作されることを知ったストップモーション・アニメーターで、特殊効果スタッフのフィル・ティペットの言葉がもとになっているとも言われています。
裏話・トリビア06 ブレードランナー
シャイニングからのフィルム流用
完璧主義のスタンリー・キューブリック監督。名作ホラー映画「シャイニング」のオープニングの空撮は4か月もかけて撮影されたそう。
なんと撮影した映像は17時間分!
シャイニングの公開から約2年後に公開された「ブレードランナー」は試写の評判が悪く、監督のリドリー・スコットはエンディングの変更を余儀なくされてしまいます。
そこでリドリー・スコットが助けを求めたのがスタンリー・キューブリック。
シャイニングの本編に使われていない映像から使えそうなものを「ブレードランナー」のエンディングで使用したそう。
裏話・トリビア07 レディ・プレイヤーワン
映画には未登場だったウルトラマン
『レディ・プレイヤーワン』の原作(ゲーム・ウォーズ)ではアバターのひとつがウルトラマンでした。
しかし、権利の関係から映画版にはウルトラマンは登場しません。
ウルトラマンの代役を勤めたのがアイアン・ジャイアント。
もし、ウルトラマンが映画版でも活躍していたら、ハリウッドの映画のなかでウルトラマンとメカゴジラが戦うという夢のようなシーンが観れたのかと思うと少し残念な気もします。
さて、『レディ・プレイヤーワン』に登場する日本のキャラクターと言えば予告編でも出てたガンダムですよね。
このガンダム、なぜか3分間しかもたないという制約がついています。
その理由は、、、、ウルトラマンのカラータイマーの要素をガンダムに流用したことがきっかけらしいです。
裏話・トリビア08 ローマの休日
真実の口のシーンの驚きは演技ではない
今作でオードリー・ヘップバーンの相手を演じたのはグレゴリー・ベック。
有名なシーンに、真実の口にグレゴリー・ベックが手を入れ、オードリーに本当に手を噛みちぎられたように見せかけるいたずらをするシーンがあります。
じつはこの時のオードリーの驚きは演技ではなく、素のリアクション。
グレゴリー・ベックの本当に手を噛みちぎられるイタズラは事前にオードリーには伝えられていませんでした。
同じように演技ではなく、素のリアクションを引き出した作品に『ダイハード』や『エイリアン』があります。
裏話・トリビア09 フォレスト・ガンプ
羽が舞うシーンにかかった費用はたけし映画一本分
映画の冒頭で、フォレストが開いた本の中からひとひらの羽根が舞い上がります。
この羽根のシーンは非常に多くの予算がかかっていることでも有名です。
北野武監督いわく、『あのシーンだけで自分の映画が一本撮れる』と言うほどだそうです。
裏話・トリビア10 パイレーツ・オブ・カリビアン
ブラックパールの船長だったのはたった3年だけ
ジャック・スパロウと言えばブラックパールの船長のイメージですが、実はブラックパールの船長だったのはたった3年(第一作目の「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」の時点が基準ですが)。
というのも、13年前にディヴィ・ジョーンズと交わした契約によりブラックパールの船長になれたわけですが、その3年後にはバルボッサの裏切りによってブラックパールから降ろされるハメになるからです。
こうしてみるとバルボッサの方がブラックパールの船長を務めた期間は断然長いんですね!