【ネタバレあり】『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』のトリビア・裏話

映画のトリビア・裏話特集、今回は『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』からのご紹介です。

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』とは

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』は2019年に公開された、ハリウッド版ゴジラ映画。
2014年にギャレス・エドワーズが監督した『GODZILLA ゴジラ』から5年ぶりの続編です。

レジェンダリー・ピクチャーズが企画するモンスターバースでは3作目。

ちなみにモンスターバースの2作目は2017年に公開された『キングコング: 髑髏島の巨神』 。

今作『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』でも度々キングコングには言及されていて、同一の世界観(バース)であることが強調されています。

今作の監督はマイケル・ドハティ。

キャストはカイル・チャンドラー、チャールズ・ダンス、チャン・ツィイーら。
渡辺謙は前作に引き続き芹沢猪四郎博士を演じています。

今回はそんな『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』からトリビア・裏話をご紹介します!

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』のトリビア・裏話

 

『モンスター・ゼロ(キングギドラ)』の名前の由来

劇中でキングギドラはモンスター・ゼロと呼ばれていました。

この元ネタは1965年に公開された『怪獣大戦争』でキングギドラがX星人に「怪物0」と呼ばれていたことから。

ちなみに『怪獣大戦争』にはゴジラが『おそ松くん』のギャグ「シェー」を行う場面があります。

 

前作『GODZILLA ゴジラ』とのゴジラの違い

前作より5年後の世界を描いた『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』。

『GODZILLA ゴジラ』でゴジラの身長は50mに設定されていましたが、今回は、ゴジラの大きさも119.8メートルに急成長。

前作との相違として、背びれが日本のゴジラに近いものになる、足の爪が4本になるなどの違いがあります。

鳴き声もより日本版のゴジラに近いものになりました。

今作のゴジラのパワーアップを見せつける一例は放射熱線の回数。

ギャレス版ゴジラよりも断然多くなり、まさに怪獣王として堂々たる勇姿を見せてくれます。

マイケル・ドハティ監督の遊び心

マイケル・ドハティは1974年生まれの映画監督です。
『X-MEN2』『スーパーマン リターンズ』『X-MEN:アポカリプス』などで原案や脚本を手掛けています。監督作は今作が『ブライアン・シンガーのトリック・オア・トリート』『クランプス 魔物の儀式』などに次いで5作目です。

今作『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』では、怪獣たちをモンスターではなく、神々と呼ぶなど、日本の怪獣映画への真摯な愛情が感じられます。

このたび米Total Filmでは、『ゴジラ2』の製作にあたって、マイケル監督が東宝製作の怪獣映画に大きな敬意を捧げたことが語られている。「独立した映画を作りたい」という思いと同時に、日本の怪獣映画が描いてきた怪獣たちに忠実に、作品の持つ道徳性や、モスラを女神として描くことを重要視したというのだ。マイケル監督は自身のアイデアを東宝にプレゼンするために来日し、全面的な承認を受けている。

「僕には怪獣たちへの深い愛情があるんです。ただの巨大なモンスターではなく、彼らは古代の神々ですから。」

こうした発想が、予告編でも語られている「公平な統治者」や「希望」としての怪獣に直接繋がっていることは言うまでもないだろう。米国版キャッチコピーである「彼らの支配が始まる(THEIR REIGN BEGINS.)」という言葉の意味も少しずつわかってきた。

出典:ハリウッド版映画『ゴジラ2』監督が新証言 ― 怪獣は「モンスターではなく神々」、東宝版に忠実に描く | THE RIVER

マイケル・ドハティの怪獣に対する愛情は今作のエンドロールにも表れています。

キャストのクレジットに

godzilla himself
king ghidorah himself
mothra herself
rodan himself

の文字が。

つまり

渡辺謙:芹沢猪四郎

とクレジットされるのと同様に

ゴジラ:本人
キングギドラ:本人
モスラ:本人
ラドン:本人

という意味ですね。

マイケル・ドハティ監督の遊び心と怪獣に対する深い愛情が感じられます。

ちなみにマイケル・ドハティ監督は今作の中でラドンがお気に入りだそう。

坂野義光と中島春雄

エンドロールからもう一つ。

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』ではエンドロールで坂野義光と中島春雄の思い出に捧げる(in memory of yoshimitu banno haruo nakajima)とありました。

坂野義光は『ゴジラ対ヘドラ』の監督であり、2014年に公開された『GODZILLA ゴジラ』のエグゼクティブ・プロデューサーも務めています。

そして中島春雄は1954年に公開された初代ゴジラから18年間にわたり、『ゴジラ』シリーズでゴジラを演じたミスター・ゴジラと呼ばれ、海外にも多くのファンを持っています。

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