【ネタバレ解説レビュー】ゴジラ キング・オブ・モンスターズ

「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」は2019年に公開された、ハリウッド版ゴジラ映画。
2014年にギャレス・エドワーズが監督した『GODZILLA ゴジラ』から5年ぶりの続編です。
今作の監督はマイケル・ドハティ。キャストはカイル・チャンドラー、チャールズ・ダンス、チャン・ツィイーなど新規キャストがほとんど。
渡辺謙は前作に引き続き芹沢猪四郎博士を演じています。

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「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」予告編

「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」のスタッフ・キャスト

監督
マイケル・ドハティ

脚本
マックス・ボレンスタイン
マイケル・ドハティ
ザック・シールズ

原作
東宝株式会社

出演者
カイル・チャンドラー
ヴェラ・ファーミガ
ミリー・ボビー・ブラウン
ブラッドリー・ウィットフォード
サリー・ホーキンス
チャールズ・ダンス
トーマス・ミドルディッチ
アイシャ・ハインズ
オシェア・ジャクソン・Jr
デヴィッド・ストラザーン
渡辺謙
チャン・ツィイー




「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」のあらすじ

2014年のゴジラの襲撃。それから5年後の今日では、ゴジラを救世主とあがめる見方もある一方で、犠牲者の数も膨大な数となったことからコジラ襲来は『災害』とさえ称されていた。

モナークの職員であるマークは、その際に息子のアンドリューを亡くしたことで、怪獣を憎み、怪獣との共存を図る組織、モナークから脱退。

一方のモナークは多くの犠牲を出したゴジラとの共存を目指していることから世間の厳しい批判にもさらされていた。

マークの妻であるエマと娘のマディソンは中国雲南省のモナークの極秘施設の中で暮らしていた。

2014年のゴジラの襲来以来、モナークの調査によって地球上には各地に合わせて17体の怪獣の存在が確認されるようになった。その中の一つである中国雲南省の極秘施設ではモスラの卵が密かに発見・監視対象になっていた。

エマは卵から生まれたモスラの幼虫と「オルカ」という装置で交信を試みることに成功。しかしその矢先、施設は環境テロリストのアラン・ジョナ率いる部隊の急襲を受け、エマ親子とオルカはアランに連れ去られてしまう。

アランの目的はオルカを使って南極に眠る『モンスターゼロ』を目覚めさせること。

果たして目覚めたモンスターゼロは、その出現を察知、追ってきたゴジラと南極でぶつかり合う。

解説・レビュー

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』概要

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』は2014年に公開された『GODZILLA ゴジラ』の好評を受けて製作された、レジェンダリー版ゴジラの2作目です。

レジェンダリー・ピクチャーズが企画するモンスターバースでは3作目。

ちなみにモンスターバースの2作目は2017年に公開された『キングコング: 髑髏島の巨神』 。

今作『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』でも度々キングコングには言及されていて、同一の世界観(バース)であることが強調されています。

さて、その『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』。結論からいうと、とても満足できる、お腹いっぱいの怪獣映画でした。




ゴジラの襲撃後の世論

物語は2014年のゴジラの襲撃のシーンから始まります。その際に息子を失ったマークの一家が今回の主人公。

前作の『GODZILLA ゴジラ』では、ムートーと戦い終えたゴジラは人々の喝采に包まれながら海に帰りましたが、今作ではニュースキャスターがその2014年のコジラ襲来を『災害』と表現するなどゴジラに対してもあらゆる反応や考え方があります。

モナークの職員であるマークは息子のアンドリューを亡くしたことで、怪獣を憎み、怪獣との共存を図る組織、モナークから脱退。

一方のモナークは多くの犠牲を出したゴジラとの共存を目指していることから世間の厳しい批判にもさらされていました。

怪獣映画のリアリズム

今作を語る上でのポイントのひとつは細かいところをフォローするリアリズムが随所に見られるところでしょう。

破壊された都市が復興していく様子。

ゴジラの襲来が歴史のなかにどう刻まれていくのか。そして『生物』としての怪獣にまでこまかく踏み込んでいます。

それは日本のゴジラには描かれなかった、『ゴジラは平常時は海のどこに住んでいるのか』ということや、火口から姿を表すラドンに対して、その表皮は溶岩の熱にも耐えられるよう、火山岩をイメージした頑丈なものである、などという設定です。

また、キングギドラが『ジュラシック・パーク』のティラノサウルスのように至近距離で直接人間を襲うというのも神としての怪獣ではなく、どちらかというとひとつの動物に近い印象を受けましたね。

ちなみに『ジュラシック・パーク』がらみでいうならば、マークが車のサンルーフ越しに怪獣を見上げるシーンは恐らく『ジュラシック・パーク』でアレックスがサンルーフ越しにティラノサウルスを見上げ、恐怖するシーン、キングギドラの首同士がコミュニケーションするシーンは同様に『ジュラシック・パーク』の後半、キッチンに侵入した2体のヴェロキラプトルがコミュニケーションするシーンを彷彿とさせます。

モンスターゼロ(キングギドラ)

映画に話を戻します。

マークの妻であるエマと娘のマディソンは中国雲南省のモナークの極秘施設の中で暮らしていました。

2014年のゴジラの襲来以来、地球上には合わせて17体の怪獣の存在が確認されています。中国の極秘施設ではモスラの卵が密かに発見・監視対象になっていました。

卵から生まれたモスラの幼虫とオルカという装置で交信を試みることに成功。しかしその矢先、施設は環境テロリストのアラン・ジョナ率いる部隊の急襲を受け、エマ親子とオルカはアランに連れ去られてしまいます。

アランの目的はオルカを使って南極に眠る『モンスターゼロ(キングギドラ)』を目覚めさせること。

果たして目覚めたモンスターゼロは、その出現を察知、追ってきたゴジラと南極でぶつかり合います。

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