【完璧主義者】スタンリー・キューブリック監督のこだわりエピソード

スタンリー・キューブリックは1928年生まれ、ニューヨーク州マンハッタン出身の映画監督です。1999年3月7日にイングランド ハートフォードシャーで死去。
1953年に『拳闘試合の日』で映画監督としてデビューしています。

主な作品に『2001年宇宙の旅』『時計仕掛けのオレンジ』『フルメタル・ジャケット』『シャイニング』など。
遺作は1999年に公開された『アイズ ワイド シャット』。

スタンリー・キューブリックはなんといってもその完璧主義ぶりで知られています。
今回は完璧主義者として知られる映画界の巨匠、スタンリー・キューブリック監督のエピソードを紹介します。

ギネスブックに認定される長さ

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『アイズ ワイド シャット』では400日以上の撮影日数でその長さゆえに当時のギネスブックに掲載されました。
撮影期間が途中の中断も含めると1年以上にも及んでいます。
そのあまりの撮影の長期化がトム・クルーズとニコールキッドマンの離婚の原因になったとすら言われています。

ギネスブックに認定されるテイク数

シャイニング

その作品は『シャイニング』。

ギネスブックに認定されるほどのテイク数、その回数たるや、なんと132回!

当初のラストシーンでは、ホテルから脱出し、病院に入院しているウェンディーとダニーをホテルの支配人であるアルマンが見舞い、ダニーに黄色いボールを投げ渡して去っていくシーンがありました。そのボールの受け渡しには132回ものテイクが費やされました。しかしながらそのシーンは、最終的にはカットされてしまったといいます。

この他にもこの作品ではシェリー・デュヴァルが恐怖に怯える様をリアルに描き出すため、彼女にわざと何回ものNGを出したという裏話があります。

その数なんと127回

映画の中に夫に追い詰められて「頭が混乱して…」と言うシーンがありますが、それはもともと台本にはないセリフでした。それは撮影中、本当にパニックになっていたシェリー・デュヴァルが思わず口に出してしまった本音だったのです。
結果的にそのテイクが採用されることになりました。

『シャイニング』の裏話をもっと見る

日本語の翻訳までチェック

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日本語の翻訳に関しても、翻訳家が日本語に翻訳したものを再度英語に翻訳させる形でチェックしていました。
『フルメタル・ジャケット』では当初戸田奈津子が翻訳を担当したものの、R・リー・アーメイ演じるハートマン軍曹の罵詈雑言の汚さはうまく表現されていないとし、降板させられています。
その後ハートマン軍曹のセリフは映画監督の原田眞人に再翻訳を依頼されています。

その一例として『シャイニング』のボールの受け渡しのシーンは132テイクが費やされました。
また前述のとおり、遺作となった『アイズ ワイド シャット』では400日以上の撮影日数でその長さゆえにギネスブックに掲載されました。

監督した映画がもとで殺害の脅迫を受けた

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その暴力描写からイギリスをはじめとする多数の国で上映禁止となった『時計じかけのオレンジ』ですが、スタンリー・キューブリック監督の出身国であるイギリスでの上映禁止は他ならぬキューブリック自身の要請だったそう。

当時『時計じかけのオレンジ』に次ぐ次回作『バリー・リンドン』を撮影していたスタンリー・キューブリックのもとにキューブリックとその家族に対して殺害の脅迫状が送りつけられたことがきっかけでした。脅迫状には映画の中でアレックスと仲間たちがしたのと同じようにロンドン郊外にある監督の家へ押し入ると記されていたそうです。

それがきっかけでスタンリー・キューブリック監督は1999年に亡くなるまでイギリスとアイルランドでの『時計じかけのオレンジ』の上映を禁止することに決めたという逸話があります。

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