スティーブン・スピルバーグは1946年生まれアメリカ・オハイオ州出身の映画監督・映画プロデュ-サーです。
1975年の公開作『ジョーズ』では世界歴代興行収入一位を記録し、28歳にして一流映画監督の仲間入りを果たしました。
その後も『未知との遭遇』『E.T.』『ジュラシック・パーク』『シンドラーのリスト』『プライベート・ライアン』『A.I.』『レディ・プレイヤー1』
など、数多くの作品をヒットさせています。
今回はそんな映画監督スティーブン・スピルバーグのびっくりエピソードを紹介します!
17歳の頃、3日間で人脈を作り、スタジオに顔パスで出入りする
当時からすでに映画に夢中だったスピルバーグは、バスツアーで映画会社のユニバーサル・スタジオを訪れます。そこでスピルバーグはトイレに隠れてバスが去るのを待つという大胆な行動をとります。スタジオで映像保管係をしていたスタッフと知り合い、3日間の通行証を作ってもらうと、スピルバーグはその3日間でユニバーサル・スタジオでの人脈を作り、スタジオには通行証なしの顔パスで入れるようにまでなったといいます。
映画会社ユニバーサルに勝手に居座り、仕事を始める
スティーヴン・スピルバーグの数あるエピソードの中でも最も有名なものの一つがこれでしょう。
大学生になったスピルバーグは大学に通う一方で休みになるとユニバーサルへ出入りするようになり、ついには空き部屋を自分のオフィスとして使用しはじめ、ユニバーサルに居候します。そこで次々に作品を完成させ、ついにはユニバーサルとの7年間の契約をつかむことに成功するのです。
『スター・ウォーズ』の利益はジョージ・ルーカスではなく、スピルバーグに入っている
そんなジョージ・ルーカスはスピルバーグが監督した『未知との遭遇』での収益と『スター・ウォーズ』の収益を交換しようと持ち掛けます。
結果は言わずもがな。
『スター・ウォーズ』はアメリカ国内のみでも総合興行収入は歴代2位を記録するほどの大ヒットに。
『スター・ウォーズ』は現在になってもスピルバーグに利益をもたらしているそうです。
またスピルバーグは友人のジョージルーカスについて、「彼が大嫌いだった、私よりずっとうまく映画を撮るから」とコメントし、若いころは複雑な感情があったことを打ち明けています。
無報酬で制作した『シンドラーのリスト』
自身もユダヤ人であるスティーブン・スピルバーグは「血に染まった金は貰えない」として、『シンドラーのリスト』の監督を無報酬で務めました。その一方でホロコーストの生存者を支援している財団に多くの寄付を行っているそうです。
驚異の早撮り
『プライベート・ライアン』…60日間(撮影)
冒頭のオハマビーチでの戦闘シーンは「映画史に残る20分」と称されるなど、戦争映画の枠を越えて評価の高い『プライベート・ライアン』。
映画は三時間近くある大作なのですが、撮影に要した時間はわずか60日。
『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』…9か月(思い立ってから完成まで)
ドナルド・トランプが大統領に就任してからこの作品の製作を思い立ち、11月には劇場公開されたということで、なんと思い付いてからわずか9ヶ月で全てを完成させたことになります。
そこにはスピルバーグの想いがありました。
「この映画は、フェイク・ニュースに対する解毒剤である」と、スピルバーグ監督は断言しています。権力による報復を恐れて萎縮し、異なった意見や価値観による議論が行われないことは危険だと考えた監督が、「権力に対して真っ向から勝負した」先例を示し、マスコミに対して“ゲキ”を飛ばしたのは間違いありません。
元々、製作スピードの早さで知られるスピルバーグ監督ですが、今作はたった9カ月という短期間で撮り上げたことも大きな話題。トランプ大統領が就任してわずか45日後に製作を発表したこととも合わせて、「いま撮らなければならない」「いま訴えなければならない」という危機感の高さがうかがえるはずです。
出典:スピルバーグ監督最新作『ペンタゴン・ペーパーズ』は、名作『大統領の陰謀』とセット見でさらに面白くなる! | dmenu映画
参考:【早撮り】あっという間に完成!?監督たちの「早撮り」エピソード