『ボヘミアン・ラプソディ』は2018年の伝記映画。伝説のバンド、クイーンの成功と不和、復活までのストーリーを、フロントマンのフレディ・マーキュリーを中心にドラマティックに描いています。
今回はそんな『ボヘミアン・ラプソディ』でフレディ・マーキュリーを演じたラミ・マレックにフォーカス!
ラミ・マレックはどうやって伝説のボーカリストに自分を近づけていったのでしょうか?
ラミ・マレック
ラミ・マレックは1981年、アメリカのロサンゼルス生まれの俳優です。
2006年に公開された『ナイトミュージアム』のエジプト国王役で映画デビュー。マレック自身もエジプト系アメリカ人です。
2015年のドラマ『MR. ROBOT/ミスター・ロボット』で主人公のエリオット役を演じ、ゴールデングローブ賞にノミネート、エミー賞主演男優賞を受賞作。
2018年の映画『ボヘミアン・ラプソディ』では、伝説のボーカリスト、フレディ・マーキュリー役を熱演しています。
ラミ・マレックがフレディ・マーキューリーに変身するまで
1.最初はクイーンのことをあまり知らなかった
マレック自身、最初はクイーンに関しても表面的な知識しか持ち合わせていなかったとのこと。
2.歯並びを再現するために義歯を装着
フレディを継ぐつもりでオーディションに臨んだというラミ・マレック。
その意気込みから、役を正式に射止める前から義歯を身につけ、フレディの外見に近づくことからはじめたと言います。
「最初にプロデューサーから『フレディ・マーキュリーを君に演じてもらう企画を考えている。でもまだスタジオは決まっていない』という電話をもらった。そこで僕が思いついたのは、外見からフレディに近づくことだった。スタジオが決まった時点で、もしかしたら主役も変更になるかもしれない。だからフレディそっくりの前歯を作ってもらい、それを装着して生活し、僕のやる気を認めてもらおうとした。前歯を外すと、全裸になった気分になるくらい、その外見に慣れていったんだ」
出典:僕はこうしてフレディ・マーキュリーになった。『ボヘミアン・ラプソディ』ラミ・マレック インタビュー(斉藤博昭) – 個人 – Yahoo!ニュース
この義歯の前歯は、実際のフレディにとってはコンプレックスで、インタビュー映像などでは口元を隠すなどのしぐさが見られるそう。しかしながら、歌声に影響が出ることを恐れ、絶対に矯正には応じなかったとのことです。
3.振付師ではなく、ムーブメント・コーチに師事
ラミ・マレックは、振り付け師とともに、ムーブメント・コーチにも師事し、ただ動きを追うだけではなく、「どうしてフレディはこの動きをしたのか」まで意識して撮影に臨んでいたといいます。
「ライブ・エイドの撮影は、いま振り返っても気が遠くなるような仕事だった。フレディの動きを完全にマスターしなくてはならないが、彼は絶対に曲のカウントに合わせて動かない。思いのままに踊り、ステージを駆け巡る。ムーブメント・コーチという特殊な指導者が現場に来てくれて、フレディがどんな思いでこの動きをしたのか指導してくれたんだ。さらにピアノも弾くわけで、僕の俳優人生でも最も過酷なチャレンジになったよ」
出典:僕はこうしてフレディ・マーキュリーになった。『ボヘミアン・ラプソディ』ラミ・マレック インタビュー(斉藤博昭) – 個人 – Yahoo!ニュース
4.一年をかけた役作り
「他の役なら数週間で用意できるけど、今回は1年もかけました。クイーンに関わる全てのアーカイブ、日本の方が撮ったホームビデオなども見たんです」
出典:『ボヘミアン・ラプソディ』ラミ・マレックが役作りの裏話「日本のホームビデオも見た」 | cinemacafe.net