金融アドバイザーの父親とダンサーの母親の間に生まれ、姉の影響で演技を初め、子役として13歳の時に1987年にスティーブン・スピルバーグ監督の『太陽の帝国』で映画デビューします。
2000年公開の『アメリカン・サイコ』では、昼間は一流企業のエリート、夜は殺人鬼という極端な二面性を持つ主人公を演じて注目されます。
2010年公開の『ザ・ファイター』ではゴールデングローブ賞 助演男優賞、アカデミー助演男優賞を受賞。
その後も2013年の『アメリカン・ハッスル』、2015年の『マネー・ショート 華麗なる大逆転』でそれぞれアカデミー主演男優賞・ゴールデングローブ賞 主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)にノミネートされるなど、実力派の俳優としての評価を確実にしています。
クリスチャン・ベールはその過酷な役作りでも有名です。
例として映画『マシニスト』では、1年間寝てないため痩せ細った主人公を演じるため、1日ツナ缶1つ・リンゴ1個だけの食事で過ごし、30キロ減量したというエピソードがあります。
その「2009年1月28日放送の『ザ・ベストハウス123』の「激やせ激太り自由自在!大変身を遂げた俳優BEST3」の第1位に選ばれている程です。
今回はそんなクリスチャン・ベールの凄すぎる役作りをご紹介します!
『マシニスト』(2004年)
55kgに減量(-30kg)
2004年の映画『マシニスト』では、1年間寝ていない不眠症の主人公を演じるため、-30キロもの減量を行いました。
クリスチャン・ベールは役作りのため4ヶ月に渡って、毎日りんご1つとツナ缶1つで過ごし最終的に54.4キロまで体重を落としました。
ベール本人は45キロまで落とそうとしましたが、さすがに周りの人に止められたそうです。
『バットマン・ビギンズ』(2005年)
87Kgに増量(+32kg)
翌2005年の『バットマン・ビギンズ』では主人公のブルース・ウェイン(バットマン)を演じたクリスチャン・ベイル。
鍛え抜かれた肉体にするためにこの時は逆に短期間で32kgもの体重の増加を果たしています。
一時は逆に太りすぎてバットマンスーツが入らなかったという逸話も。
『戦場からの脱出』(2007年)
61kgに減量(-26kg)
『戦場からの脱出』は米空軍パイロットのディーター・デングラーの実話を基にした作品。
この作品でクリスチャン・ベールは墜落し敵の捕虜となった兵士を演じてます。
『ダークナイト』(2008年)
86kgに増量(+25kg)
『バットマン・ビギンズ』の続編にあたる2008年公開の『ダークナイト』。
再びブルース・ウェイン(バットマン)を演じたクリスチャン・ベイルは体重も86kgに戻しています。
『ザ・ファイター』(2018年)
66キロに減量(-20キロ)
『ザ・ファイター』は実在の人物であるプロボクサーのミッキー・ウォードとディッキー・エクランドの兄弟を描いた作品。
クリスチャン・ベールは今作では才気溢れるボクサーだが、短気で怠惰な性格から落ちぶれてしまいドラッグに手を出す兄、ディッキー・エクランドを演じています。
その荒んだ役柄の不健康さを表現するために66キロになるまで減量を行い、痩せた体を作り上げています。
『アメリカン・ハッスル』(2013年)
+20kg増量
『アメリカン・ハッスル』は1970年代にアメリカで起こった「アブスキャム事件」をもとに映画化した作品。
クリスチャン・ベールは司法取引でおとり捜査に加わる一流の詐欺師、アーヴィンを演じています。
なお、この役のために20キロ増量したとのこと。
(正確な体重は不明ですが、85キロくらいが平常時の体重なら100キロ超?)
『バイス』(2013年)
+20kg増量
『バイス』は2018年に公開された伝記映画。今作ではクリスチャン・ベールはジョージ・W・ブッシュの下で副大統領を務めたディック・チェイニーを演じています。
クリスチャン・ベールはチェイニーの20代から70代までを一人で演じきり、体重も20キロ増量させています。なお、この増量をクリスチャン・ベールは若干公開もしている様子。
2017年4月から役作りを開始し、約半年かけてパイをたくさん食べ、ご飯1杯に15個の卵を入れるなど、約20キロ増量させた。増量中に、「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」で辻一弘氏が特殊メイクを施し、チャーチルに扮したオールドマンに相談したといい「僕らの役へのアプローチは、まったく違っていた。僕は自分自身の体重を増やす以外にやり方を知らなかったんだよ!」と驚いたことを明かす。
「その時は増量の途中で、丸々太った子どもみたいだった。ゲイリーに電話して『(ウィンストン・チャーチルの)役をやる時はどのくらい太った?』と聞いたら、『太ってない』と。僕は『なんだって?』と思った。もうすでに増量を始めてた自分がバカみたいだよ。(映画の特殊メイクが)こんなに進歩していたのを知らなかったんだ」と後悔をにじませる。
出典:「バイス」で20キロ増量のクリスチャン・ベール、ゲイリー・オールドマンに役作り相談していた! : 映画ニュース – 映画.com