今回は『ジュラシック・ワールド』シリーズ(『ジュラシック・パーク』シリーズの方が正確かな?)からトリビア・裏話を紹介します!
『ジュラシックパーク』でCGが使われたのは7分だけ。
映画におけるCG技術のターニングポイントと言える『ジュラシック・パーク』ですが、時間にするとわずか7分。
まだまだ多くのシーンでアニマトロニクスが活躍しています。
ちなみに劇中でグラント博士が発した『これで僕らは失業だ』は今作がCGで製作されることを知ったストップモーション・アニメーターで、特殊効果スタッフのフィル・ティペットの言葉がもとになっているとも言われています。
原作ではレックスは妹だった
原作ではティムとレックスの関係は反対で、二人は兄妹の設定でした。映画版に当たってティムが弟になったのは演じたジョゼフ・マゼロの演技力をスピルバーグが絶賛したからとも言われています。
ちなみに姉を演じたアリシア・リチャーズは現在は画家として活動中。
原作ではハモンドは亡くなる
原作ではハモンドは典型的な詐欺師として描写され、その報いなのか、小説第一作目の『ジュラシック・パーク』で亡くなってしまうんですね。
マイケル・クライトンの続編『ロスト・ワールド』では、イアン・マルコム博士が舞台の島、サイドBを探すまでにかなりの時間を費やしますが、映画版では生き残ったハモンドの指示があるので、すぐにサイドBを発見するなどの差異があります。
『ジュラシック・パークⅢ』のスピノサウルスは・・・
『ジュラシック・パークⅢ』でティラノサウルスに代わる敵として設定されたのがスピノサウルスでした。
水中でも戦え、対峙したティラノサウルスを噛み殺すなど、より狂暴なラスボス感溢れる描写でしたが、実際のスピノサウルスはもっと華奢で、おもに水中で暮らし食性も魚が多かったとのこと。
意外と草食系の肉食動物だったのかもしれません。
そもそも琥珀からDNAは採取できない
映画『ジュラシックパーク』では、恐竜を現代によみがえらせるにあたって琥珀の中に閉じ込められた蚊から血液を採取し、恐竜を復元するという方法がとられています。
いかにも現実味のありそうな設定ですが、実際に恐竜をよみがえらせることは可能なのでしょうか?
『ジュラシック・パーク』がまったく夢物語なのではありませんが、絶滅種の復活には生物学上の限界が存在するのです。時間が経つとDNAは変質するのすが、無傷の遺伝子物質がゲノムの再構築には必要不可欠なのですから。
研究者たちが最近出した結論によると、DNAは608万年を超えると無傷ではいられないのだそうです。完全な傷物というわけではないでしょうが、恐竜が650万年もの間存在していたことを考えると、幸か不幸かはともかく、私たちがヴェロキラプトルから逃げることは考えなくてもよさそうです。
というわけで採取は難しそうですね。。