『アリータ: バトル・エンジェル』とは日本のSFマンガ『銃夢』を原作にしたハリウッド映画。ジェームズ・キャメロン製作、ロバート・ロドリゲス監督のSFアクション作品です。
原作となる『銃夢』は木城ゆきと氏による日本のSFバトルマンガ。ビジネスジャンプで1990年から1995年まで連載されていました。
アリータを演じるのは『メイズ・ランナー: 最期の迷宮』のローサ・サラザール。
今回はそんな『アリータ: バトル・エンジェル』のトリビア・裏話をご紹介します!
本当はジェームズ・キャメロンが監督を務めるはずだった
映画『アリータ: バトル・エンジェル』は2000年からジェームズ・キャメロンが企画を暖めていた念願の作品でもあります。当初はキャメロンが監督も行う予定でしたが、先に『アバター』をやることになり、またその続編も監督することになったため、ロバート・ロドリゲスに打診が回ったそう。
『銃夢』をキャメロンに紹介したのはギレルモ・デル・トロ
日本のSFマンガ『銃夢』をキャメロンに紹介したのは『パシフィック・リム』などの映画で知られるギレルモ・デル・トロ監督です。
ギレルモ・デル・トロは1964年生まれメキシコ出身の映画監督。
1993年に『クロノス』で映画監督デビュー。同作はカンヌ国際映画祭の批評家週間グランプリに選出されるなどの評価を受けています。
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『銃夢』との出会いをジェームズ・キャメロンはこう述べています。
25年前、ギレルモ・デル・トロが日本のSFコミック「銃夢」を紹介してくれた。
それは、支配する者と支配される者の2つの世界に分かれたミライで、瓦礫の中から拾われ300年の眠りから覚めた一人のサイボーグの少女の物語だ。
斬新で独創的な世界観に見せられた私は映画権を獲得し、脚本を書いたのは私の娘が13歳の時だった。
少女が自分の衝撃的な過去に気付き、運命に向き合っていく成長物語は、同時に父と娘のラブ・ストーリーでもある。つまり、アリータは私の娘みたいなものだよ。
出典:映画『アリータ:バトル・エンジェル』公式サイト 2019年2月22日(金)全国ロードショー
原作から変更された主人公の名前
原作となる『銃夢(ガンム)』は木城ゆきと氏による日本のSFバトルマンガ。ビジネスジャンプで1990年から1995年まで連載されていました。
映画版では「アリータ」となった主人公の名前ですが、原作では「ガリィ」となっています。
これは「ガリィ」が英語では Gully(渓谷という意味)になるためだそう。
映画『アリータ: バトル・エンジェル』は原作「銃夢」の4巻までの内容を中心にしたストーリーになるようです。
ハリウッドでの実写映画化に関する「銃夢」原作者木城ゆきと氏のコメントはこちら
「銃夢」の最初の連載が終わる少し前の1994年から、海外のプロデューサーや監督から映画化したいというオファーがいくつかきて、そんなとき編集者の人と「キャメロンが映画化したいと言ってきたらどうする?」と冗談を言い合っていたものです。強いヒロイン、アクション、SFビジュアル、などキャメロン監督と僕の作品には共通点が多いけれども、本当にそうなるとは、もちろんその時は夢にも思っていませんでした。
そしてこの度、『アリータ:バトル・エンジェル』の世界で初めてメディアに公開される最新映像を、作品が生まれた日本に最初に持ってきていただき、ありがとうございます。
僕自身、この映画の完成をとても楽しみにしています。
物議を醸した「大きな目」
特報映像公開の時に「CG加工された大きい目」が物議を醸しました。
ジェームズ・キャメロンによると、あくまで原作に忠実にするための措置の一つだったのですが、「目が大きすぎて不気味!」「原作に忠実なだけだ」など賛否分かれる反応に。
当時の反応をシネマトゥディの記事からみてみましょう。
そして今回、海外版予告編がついにお披露目されると、あることが大きな話題に。それは、『メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮』のローサ・サラザール演じる主人公アリタの目が、原作に忠実とも言うべく(?)、アニメーションキャラクターのように大きくなっていることだ。この予告編を見た人々からは「そんなドデカイ目で見つめるのはやめてくれ」「アニメっぽい目はアニメの中だけにしてくれ……」と否定的なコメントの一方で、原作ファンからは「大きい目に困惑している人たちへ:原作漫画では、彼女はとくに人形みたいに見えるようにデザインされた古いアンドロイドモデルなんだ。他のキャラクターでさえ、彼女の外見や大きな目をからかったりしている。奇妙に見えるかもしれないけど、実際かなり原作に忠実なんだ。ジェームズ・キャメロンは原作の大ファンで、この映画化を20年間くらい試みていた。彼は全てのディテールまで正確につくりたかったんだ」「彼女の目は素晴らしいよ……なんでそんなにみんなの気に障っているのかがわからない……原作を読んでみなよ」と擁護する声もあがっている。
本予告を観ると気のせいか心なしか目立たなくなっているような気もします。
公開日が後ろ倒しになったのは目元の修正してたからなのかな?
エドワード・ノートンがカメオ出演している
『ファイト・クラブ』などの作品で知られるエドワード・ノートンもカメオ出演しています。
その役どころは天空都市ザレムに住む黒幕のノヴァ。
ラストでサングラスを外した顔でエドワード・ノートンであることが確認できます。