『クリード 炎の宿敵』は2019年に公開されたアメリカのドラマ・ボクシング映画です。2015年に公開された『クリード チャンプを継ぐ男』の続編にあたります。
主演は前作に引き続きマイケル・B・ジョーダンとシルヴェスター・スタローン。
今回は『クリード 炎の宿敵』のトリビア・裏話を紹介します。
当初は別の結末だった
今作ではロッキーを演じると共に脚本にも参加したシルヴェスター・スタローン。スタローンが書いた当初の結末では、アドニスがドラゴの息子のヴィクターをKOして試合に勝つ予定でした。
しかし、そんな結末に納得がいかなかったのがスティーブン・ケイプル・Jr.監督。
「クリードが彼と2度戦うことは分かっているし、となるとノックアウトが期待される。よく覚えていますよ、あれは車の中でのこと。妻が運転していて、僕は助手席にいて、なぜだかその時熟考していたんです。脚本家に電話をして、”ねぇ、タオルを投げるべきじゃない?”って。年月を経て、まさか彼(イワン・ドラゴ)がそんなことをするなんて誰も思わないでしょう。彼はすごく意地悪で、見栄っ張りな父親ですし。」
出典:【ネタバレ】『クリード 炎の宿敵』ラスト、スタローンの案から大きく変更されていた ─ 若き監督が考える『ロッキー』シリーズに常にあったもの | THE RIVER
スティーブン・ケイプル・Jr.監督のアイデアにより、イワン・ドラゴに初めて父親としての優しさが感じられる、印象的なシーンになりました。
ドラゴ親子と仲良しだったマイケル・B・ジョーダン
今作でイワン・ドラゴの息子、ヴィクター・ドラゴを演じたのはルーマニアのボクサーでもあるフロリアン・ムンテアヌ。今作が初めての本格的な映画の仕事でもあったフロリアン・ムンテアヌに、アドニス・クリード役のマイケル・B・ジョーダンは可能な限りアドバイスしていたそう。
「これはフロリアン(・ムンテアヌ)にとって初めての映画出演で、彼はものすごく熱心で、献身的だった。たくさんの質問をしてくるので、可能な限り助言をしたよ。ジムでもたくさんの時間を過ごした。一緒にワークアウトで汗を流し、立ち回りの練習もした。そのうちに信頼関係が生まれて、撮影中もいったん『カット!』となれば、励まし合っていた」と裏側を明かす。
ドラゴの元妻を演じたブリジット・ニールセンはスタローンの元妻
今作でドラゴの元妻を演じたブリジット・ニールセンは実生活ではシルヴェスター・スタローンと結婚していました。
二人は『ロッキー4/炎の友情』の共演などで親交を深め、1986年に結婚するものの、1987年には離婚しています。