こんにちは!今日はシルヴェスター・スタローンの出世作にしてボクシング映画の名作『ロッキー』から裏話をご紹介!
『ロッキー』で有名なシーンの一つが生卵をそのまま飲むトレーニングシーン。
卵かけご飯にTKGなんて愛称(略称?)をつけるほどの生卵を食べる食文化を持つ日本人にはそこまで奇異な光景には映りません(SMAP×SMAPでもエッグポーカーというコーナーがありましたね)が、海外の人に言わせると「生卵をそのまま食うなんて、なんてクレイジーなんだ!!」ってことで、僕たちが思う以上にロッキーの「覚悟」を感じられるシーンになっているそうです。
生卵の危険性
私たちにとって、卵の食べ方として当たり前の「生卵」。
しかし、日本の厳重な衛生管理あってこその食べ方だったようです。
生卵を食べる習慣は、ほぼ日本独自と言ってよい文化なのです。海外でも新鮮な良い卵はいくらでも売っていますが、絶対に生で食べてはいけません。それは「サルモネラ感染」という食中毒の危険性が高いからです。
サルモネラ菌は熱(75度以上)に弱く、海外では加熱して食べることが前提で売られています。鳥のお尻にはサルモネラ菌がたくさんいて、そこから卵が出てくるので、海外の卵の殻にはサルモネラ菌がたくさんついています。
日本の卵は安全
世界中では珍しい「卵かけごはんに代表される生食習慣」ですが、衛生管理はどの様な仕組みになっているのでしょうか。
食品安全委員会が実施した研究事例では、日本全国から集めた市販の卵約10万個のうち、汚染されていたのは3検体でした。
さらに、2万個の卵から汚染が検出されなかったとのデータも併せ、汚染の確率を0.0029%程度と推定し、極めて低い割合となっています。
他にも日本の卵は鶏の生育環境からこだわり、ほとんど人の手に触れないように容器包装したりと、除菌には最大限気を使っているそうです。
生卵を飲むならギャラを増やしてくれ!
『ロッキー』の撮影中にもシルベスター・スタローンも生卵を飲むのには抵抗があったようで、生卵を飲むならギャラを増やしてくれとギャラの増額の交渉をしたそうです。
(当時スタローンが無名に近い俳優だったことを考えると、ギャラ増額というのは
スターの追加ギャラ要求以上に重い意味があると思います。)
また、撮影の際には医師の立会いの下で行われるほど徹底したものであったそう。
前述の海外の卵事情を知ると、それほど不思議なことでもないのかもしれませんね。