【トリビア裏話】悪魔のいけにえ撮影ウラ話

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悪魔のいけにえとは・・・

1974年のトビーフーパー監督作品。テキサスを訪れた若者が人の皮のマスクをかぶった殺人鬼「レザーフェイス」とその家族に襲われる様を描いた作品です。
その残酷さ、暴力描写ゆえに上映禁止国は多いですが、一方で作品がマスターフィルムがニューヨーク近代美術館に永久保存されるなど、その芸術性も高く評価されています。

あらすじ
墓が何者かにあらされる事件が勃発していた1973年のテキサス。墓の無事を確かめるとともに遊びも兼ねて、五人の若者が訪れます。
その道中、同い年くらいのヒッチハイカーを車に乗せるも、ナイフで自傷を始めたり、仲間に切りつけたりと異常な行動をしたために途中で下ろすことに。
その後、ガソリンを分けてもらうために近隣の家を訪れますが、その家こそが墓荒らしの犯人であるソーヤー一家の棲み家でした。
ソーヤー一家の末っ子のレザーフェイスに一人、また一人チェンソーで殺されていきます。

レザーフェイスについては下記をご覧ください。

【コラム】ホラー映画「悪魔のいけにえ」レザーフェイスって何物?

【レビュ―】「悪魔のいけにえ」あまりに怖く、あまりにカルトなホラーの金字塔

【完全解説】考察「悪魔のいけにえ」の恐怖は何を意味するのか

悪魔のいけにえ撮影裏話

「悪魔のいけにえ」発想元のエピソード

これ、有名なのは実在の殺人犯、エド・ゲインの事件をモチーフにした、というもの。

恐らく冒頭で語られる『これは事実をもとにした映画である』とのテロップと、ゲインの犯行がレザーフェイス一家のそれと似通っている部分があったためと思われます。

人体を家具に加工するなどの特異な犯行で知られるゲインですが、監督のトビー・フーパーは製作時にその事件を知らず、冒頭のテロップはなんとか恐怖を煽ろうとして付け加えた、いわば苦肉の策だったのです。

凶器のアイデア

ベトナム戦争への不満が社会に渦巻いていた当時のアメリカ。トビー・フーパー監督はその思いを別の視点から身近な道具で表現できないかと考えます。

そんな中、年末のお買い物で工具売り場を訪れた監督の目に留まったのがチェーンソーでした。

※ちなみにチェーンソーを武器にしているのはレザーフェイスで、ジェイソンではないですからね!

俳優たちへのドッキリ

レザーフェイスを演じたガンナー・ハンセン。今では故人となってしまいましたが、撮影中ガンナーは他の俳優とは隔離されていたとのことです。というのは突然現れたレザーフェイスに対して俳優には演技の驚きではなく、ガチでびっくりしてほしかったから。

若者たちのあの表情は実は演技じゃなかったのかも?!

ちなみに同様のことは『エイリアン』でチェストバスターがケインの胸を突き破るシーンでも行われています。シガーニー・ウィーバーの驚きようは演技ではなかったのですね!

ガンナー・ハンセンの災難

低予算で作られた本作。レザー・フェイスを演じたガンナー・ハンセンの衣装はシャツ一着しかありませんでした。映画のためにわざと汚してあるため洗うこともできず、彼はテキサスでの暑い撮影中、ずっとそのシャツを着続けるしかなく、撮影終盤には悪臭が漂っていたと言います。

マリリン・バーンズの災難

ソーヤー一家の父、グランパがマリリン・バーンズ演じるサリーの指の血を吸うシーン。
その血はマリリン・バーンズ本人のもの。マリリン・バーンズはこのシーンのために実際に指を切られています。血が出る仕掛けを施した小道具のナイフの不調と、暑い中での27時間にもおよび撮影、セットから漂う悪臭、早く撮影を終わらせたいスタッフによってマリリン・バーンズの指は実際に切られることとなったのです。また劇中でサリーの口を塞ぐ際に使用された雑巾もその辺にあったものをそのまま利用しています。

このような過酷な撮影の中で「悪魔のいけにえ」は完成しました。

映画の裏話・トリビアのまとめはこちら




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