映画の裏話・トリビアシリーズですが、今回はジブリ映画『もののけ姫』の裏設定をご紹介します。
裏設定1.モロと乙事主は元恋人
『もののけ姫』に登場するサンの母親代わりのモロ。齢300歳の山犬です。声優は美輪明宏さんが努めています。
また、鎮西からやって来たとされる乙事主は齢500歳の猪。こちらは故・森繁久彌さんが演じられていました。
さて、このモロと乙事主はかつては「良い仲」の恋人同士であり、100年前に別れたという裏設定があるそう。
宮崎駿監督がアフレコの際に美輪さんにそのことを伝えると、モロの声が女らしく変わったそう。
裏設定2.コダマはトトロの祖先⁉
『もののけ姫』に登場した木霊。宮崎駿監督はこの木霊は数百年後にトトロになるというイメージで今作を製作したそう。
『もののけ姫』の最後で、シシ神によって荒廃した土地に再び緑が宿っていく場面があります。
そして、再び再生した森のなかに一匹の木霊が姿を表しますが、宮崎駿監督のイメージでは、その木霊が後にトトロになる、そんな思いを抱いているそうです。
裏設定3.カヤはアシタカの許嫁
『もののけ姫』の劇中、呪いを解くために村を出て西へ向かうアシタカをカヤは『兄様』といって引き止め、玉の小刀を渡すのですが、ふたりは兄妹ではなく、カヤはアシタカの許嫁なのだそうです。
ちなみにこの玉の小刀は、蝦夷の女性が男性に自分の気持ちの証として贈るのが習わしなのだそう。
岡田斗司夫氏によると玉の小刀は「貞操の印」の象徴であり、カヤの中にはアシタカとの子供が宿っている、そしてオープニングでアシタカの子孫たちが土面の紋様としてアシタカの伝説を語りついでいく・・・という裏設定があるそうです。
裏設定4.エボシ御前は海外に売られていた
『もののけ姫はこうして生まれた』によると、エボシ御前には人身売買された過去があるとのことです。
倭寇(13~16世紀の朝鮮・中国地方の海賊)の頭の妻にされるも、次第に組織を支配するようになったのち、頭を自らの手で殺し、明の兵器を日本に持ちかえってきたとのことです。
『もののけ姫』の劇中では当時としては最新鋭の石火矢を作り出すなどの行動力、戦略にその影響が見て取れます。
裏設定5.サンの子孫は『千と千尋の神隠し』の千尋
『千と千尋の神隠し』の設定資料集にその記述があるそうです。
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