都市伝説ではない裏設定!「となりのトトロ」トリビア・裏話15選!

『となりのトトロ』は 1988年に公開されたスタジオジブリ映画です。

公開当初は興行的には厳しい結果となりましたが、その後のテレビ放送やキャラクターグッズの好評もあり、ジブリを代表する作品の一つとなりました。

今回はそんな『となりのトトロ』からトリビア・裏話を紹介します!

※『となりのトトロ』は都市伝説として語られる設定も非常に多いのですが、デマやフェイク、公式から否定されているものは基本的に取り上げていません。

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「となりのトトロ」のトリビア・裏話

裏話01.トトロは「眠い」と言っている

メイが最初にトトロと出会ったとき、メイはトトロの鳴き声を聞いて、その名前を『トトロ』と名付けますが、実際は「眠い」と言っているそう。ちなみに宮崎駿監督によるとトトロはあくまでメイが付けた名前であって、この生き物に名前はそもそもないのだそうです。

裏話02.トトロの名前


トトロの名前はそもそもないと言っておきながら何なんですが、公式設定には一応劇中に登場する三体のトトロの名前は決められているそうですね。

一番大きいトトロがミミンズク、中くらいのがズク、そして小さいのがミンという名前だそうです。

ちなみに設定ではミミンズクの年齢は1302歳、ズクの年齢は679歳ミンの年齢は109歳とされています。

裏話03.キャッチコピーの変遷

本作のキャッチコピー「このへんな生きものは まだ日本にいるのです。たぶん。」を作成したのはコピーライターは糸井重里。

当初のキャッチコピーはこのへんないきものは、もう日本にはいません。たぶん。」でしたが、宮崎駿監督の意向で「このへんな生きものは まだ日本にいるのです。」に変更。

最後の「たぶん。」は糸井重里自身の強いこだわりで変更されたコピーにも付けられました。

なお、糸井重里は本作でさつきとメイのお父さん役の声優も務めています。

裏話04.最初は姉妹の話ではなかった

『となりのトトロ』は最初はサツキとメイ二人の姉妹の話ではなく、一人の少女とトトロの話だったのだそう。

上の画像は『となりのトトロ』劇場公開時のポスターですが、この少女にその名残が残っています。顔はメイだけれども、服装はさつき。頭身はメイとさつきの中間くらい。

このポスターの少女は『となりのトトロ』が最初はさつきとメイ二人の姉妹の話ではなく、一人の少女とトトロの話だったことを示しています。

それが二人になった理由として、プロデューサーの鈴木敏夫は「同時上映作品の『火垂るの墓』の上映時間が伸びた(60分から90分)ために、その尺に合わせるために一人の少女から二人の姉妹にした」と語っていますが、実際は本作が60分の映画として企画されていた当初から二人の姉妹として設定されていました。

実際には宮崎駿監督がトトロと少女の出会いの場面を昼間と夜のバス停の2通り思いついてしまい、そのどちらもを実現させるように姉妹に変更されたという説が有力のようです。

ちなみにサツキとメイはどちらも「5月」を表す言葉が名前のもとになっています。



裏話05.物語の舞台は1953年

昭和30年代とも語られることの多い『となりのトトロ』の時代設定ですが、本当は1958年(昭和28年)なのだそうです。

宮崎駿監督は「テレビのない時代」をイメージしていたのだそう。

裏話06.もののけ姫との関係

宮崎駿監督は、『もののけ姫』に登場する木霊が数百年後にトトロになるというイメージで今作を製作したそう。

物語の最後で、シシ神によって荒廃した土地に再び緑が宿っていく場面があります。

そして、再び再生した森のなかに一匹の木霊が姿を表しますが、宮崎駿監督のイメージでは、その木霊が後にトトロになる、そんな思いを抱いているそうです。

裏話07.トトロの勘違い

お父さんを待っていたバス停でトトロと出会ったさつき。

スブヌレになっていたトトロに傘を差し出しますが、実はこの時、トトロは傘を雨避けの道具ではなく、雨音を楽しむ楽器と思っていたという裏話があります。

裏話08.メイの声優は一か所だけ入れ替わっている

サツキがメイに「メイのばか! もう知らない!」と言って走り去ったあと、大泣きして「おねえちゃんのバカー!」というシーン。まさか声優が交代していたと気づいた人は少ないのではないでしょうか。プロの技術のすごさを感じられますね。

裏話09.アメリカ版でのサツキとメイの声優

アメリカ版でのサツキとメイの声優はダコタ・ファニングとエル・ファニングの実の姉妹が務めています。

裏話10.「となりのトトロ」の都市伝説

『となりのトトロ』に関してもっとも有名な都市伝説は「さつきとメイはすでに死んでいる」というものでしょう。スタジオジブリ側はこの都市伝説を真っ向から公式に否定していますが、『となりのトトロ』の都市伝説では、死亡説の根拠として、物語の後半からさつきのメイに影がないことが挙げられています。

しかし、これは宮崎駿監督による意図的な演出であり、影を用いて作中の時間経過を表しているのです。確かに夕方になればなるほど陽の光は弱くなり、影は薄くなっていきます。

また、影がなくなっているのはさつきとメイだけではなく、同様に村人も影が消えていることからも、時間経過を意図したものだということは明らかでしょう。

裏話11.結核患者が療養するのための物件

『となりのトトロ』でさつきに「ボロ!」と言われてしまう日下部家の越してきた家。実はこの家は結核患者が療養するのための物件だったという裏設定があるようです。
確かにあの家だけ他の家と離れてぽつんと立っています。
宮崎駿監督曰く、日下部家の越してきたあの白い家はまだ作りかけであったということなのだそう。だからこそ、庭は広い割には何もなかったりしているのですね。



裏話12.おばあちゃんの正体

そして『となりのトトロ』に登場するおばあちゃん。カンタの母方の祖母になりますが、宮崎駿監督はこのおばあちゃんがサツキの家の中の構造に妙に詳しいのは、おばあちゃんはかつてこの家に女中奉公していたという設定があるからと話しています。またおばあちゃんも小さい頃は「まっくろくろすけ」が見えたといいます。

ちなみにカンタの本名は大垣勘太というそうです。

裏話13.もともとは人間とトトロが戦う話だった⁉

押井守と鈴木敏夫の話によると、『となりのトトロ』はもともとは人間とトトロ族の戦いの話だったそう。太古、人間とトトロ族が戦って、トトロ族は負けた。そのなかの生き残りが現代の所沢にトトロ族の末裔がひょこっと顔を出した話というプロットだったそうです。

のちにこのプロットは『平成狸合戦ぽんぽこ』に生かされることになりました。

裏話14.ネコバス、昔は?

ネコバスの正体は日本神々の一つ。宮崎駿監督は日本の神々は「新しいもの好き」ということからバスを見てからはバスの姿や行動を真似るようになったという設定なのだそう。

ちなみに昔はカゴ屋に化けていたそうで、すくなくとも江戸時代以前から生きている存在だということがわかります。

裏話15.トトロにちなんで命名された小惑星がある

1994年12月31日に群馬県大泉町で発見された小惑星はその名もトトロ。『となりのトトロ』にちなんで命名されたそうです。

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