ジブリ映画「天空の城 ラピュタ」のトリビア・裏話

『天空の城ラピュタ』は1986年に公開されたスタジオジブリの初製作作品。監督は宮崎駿、声の出演は田中真弓、横沢啓子が務めています。

タイトルの『天空の城ラピュタ』はスウィフトの「ガリバー旅行記」に登場するラピュタ王国からその名がつけられ、子供たちをターゲットにした冒険活劇として制作されました。

興行成績としてはジブリ作品としてはワーストを記録していますが、観客の満足度やソフトのセールスは好調で、現在においても本作のセリフに合わせたツイートで1秒間あたりのツイート数が世界記録を更新するなど、高い人気を集めています。

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「天空の城 ラピュタ」のトリビア・裏話

アメリカ版でのタイトルは「castle in the Sky」

アメリカでの『天空の城ラピュタ』のタイトルは「castle in the Sky」で、すっぽり「ラピュタ」が抜け落ちています。これはラピュタ(Laputa)は、もともとスペイン語のLa puta(売春婦)をもじって命名されたという経緯があったからです。ラピュタは売春婦を意味するからと言うことですね。ヒスパニックの国民も多いアメリカならではの変更でしょう。

アメリカ版は3分も待ってはくれない

ムスカがシータとパズーに向かって「3分間待ってやる」というセリフがありますが、アメリカ版ではのこのセリフは「1分」になっています。

同じくドーラがパズーに言う「40秒で支度しな!」というセリフもなぜか「1分」。
アメリカ版はムスカとは対称的に少し優しいドーラになっています。

ちなみに日本版では「3分間待ってやる」というセリフの割には50秒ほどしか待っておらず、ある意味アメリカ版の変更は適切だったのかも。

ムスカの年齢

ムスカの年齢は28歳。どうですか?意外と若くはないですか?

子供の頃にラピュタを観ていて、気づいたらムスカの年齢を越えてしまったなんて人も多いのではないでしょうか。



ロボット兵には2種類のタイプがある

ラピュタに登場するロボット兵には、戦闘型のものと、ラピュタを守る役割を負ったロボットの2つのタイプがあったのは知っていましたか?

見分け方は腕。両腕に突起状のデザインがあるタイプが戦闘用のロボット兵、何もないのが

ちなみにこのロボット兵のデザインは、本作に先立ってTVアニメ『ルパン三世』の中ですでに登場しており、宮崎駿は「気に入っていて一度テレビ(新・ルパン三世・最終話)で使ったんですが、どうも心残りがありまして今回もう一度、使ってみたんです」とコメントしています。

ポム爺さんの正体

パス―とシータに飛行石のことを教えた老人。

正体は明かされてはいませんが、一説によるとラピュタの労働者階級の末裔ではないかとも言われています。(演出家が宮崎駿にこのことを伝えたところ、宮崎駿自身は否定も肯定もしなかったそうです。)

「ゴリアテ」の由来

軍がラピュタ調査のために使用した大型の飛行戦艦のゴリアテ。その名前の由来は『旧約聖書』に登場するペリシテ人の巨人兵士の名前です。

旧約聖書によると、ペリシテ人の巨人兵士であるゴリアテは約2.9メートルの巨人ながら羊飼いの少年であったダビデに負けてしまうなど、弱いものが強大なものを打ち負かす例えにもよく用いられ、その意味ではラピュタにおいても敗北を喫してしまうことを暗示させる名前になってしまいました。

パズーが演奏するトランペット曲は宇宙でも流された

2010年4月に国際宇宙ステーションでパズーが演奏するトランペット曲がウェイクアップコールとしてNASAから流されました。これは国際宇宙ステーションにいた山崎直子宇宙飛行士のために選曲されたそうです。

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