【映画レビュー】イントゥ・ザ・ワイルド

イントゥ・ザ・ワイルド [DVD]

2007年のアメリカ映画。
原作は1996年のノンフィクション作品『荒野へ』。

監督は俳優のショーン・ペン。
第80回アカデミー賞では助演男優賞と編集賞にノミネートされました。

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「イントゥ・ザ・ワイルド」のスタッフ・キャスト

監督
ショーン・ペン

脚本
ショーン・ペン

原作
ジョン・クラカワー
『荒野へ』

製作
アート・リンソン
ショーン・ペン
ウィリアム・ポーラッド

製作総指揮
デヴィッド・ブロッカー
フランク・ヒルデブランド
ジョン・J・ケリー

出演者

エミール・ハーシュ
マーシャ・ゲイ・ハーデン
ウィリアム・ハート
ジェナ・マローン

「イントゥ・ザ・ワイルド」のあらすじ

裕福な家に生まれ、学校を優秀な成績で卒業した、クリス・マッカンドレス。

幼い頃から両親の不和を見せつけられていたクリスは物質社会に愛想をつかし、自分を証明するものも、財産もすべてを捨てて『アレクサンダー・スーパートランプ』と名乗り始め、アラスカの荒野を目指します。

さまざなひとたちとの交流の果てにたどり着いたアラスカでクリスが見つけた『本当の幸せ』とはー。

感想・レビュー

「鳥のように生きていけたら・・・」よくある歌のようですが、誰しも今の社会から抜け出して、今までの自分をリセットし動物のように自然にシンプルに生きてみたいと思ったことがあるのではないでしょうか。

そんなことを実際にやってのけた青年の実話がこの作品。

実在の人物、クリス・マッカンドレスの生涯を映画化した映画です。

『人生とはなんだろうか?』

僕がこれを観たのは2011年。ちょうど新卒で入った会社をやめて、色々迷っていた時期でした。

『人生とはなんだろうか?』『生きるとはなんだろうか?』あまりに大きな問いですが、映画を通して少しでも答えに近づけるよう、ひたすら映画を観ていた時期でもあります。

そんな中で今作は正に同世代の主人公がそれまでの自分の置かれていた状況や財産など何もかも捨てて、大自然の真っ只中へ旅に出るという話で、僕の心の琴線をかき鳴らされたような、そんな思いにさせられた映画でもありました。

今でも、人生が不安な人、そして人生に迷っている人、何より若い人達に是非一度見てほしい映画のひとつだと思っています。

ひたすらに純粋で、それゆえに自らを傷つけ、荒野に孤独に果ててしまう。

こう書いてしまうとまるでアメリカン・ニューシネマのようですが、毎日を『自分自身』で生きるクリスの自由な姿や、いろんな人との出会いは彼の人生でも間違いなく素晴らしい出来事であったはずです。

私たちの名前には、様々な過去がついて回ります。それは様々な記録の一片でしょうし、その意味ではこの社会と私たちをくくりつける鎖のようなものだとも言えるでしょう。

クリスにしてもそれは同じこと。彼はいつしか自らを『アレキサンダー・スーパートランプ』と称し、荒野を目指す旅人として、様々な人と出会って行くのです。

本当に大切なものに気づかない愚かしさ

しかし、クリスは若者がしばしばそうであるように、非常に性急的でなおかつ近視的でもありました。

「文明社会を抜けだして、アラスカという荒野で自分の力で生き抜いてみたい。」

あまりにも純粋な思いで自分の夢に向かって邁進していく、、その過程で様々な人と出会い、そして彼らを惹きつけていきます。