【ネタバレレビュー】「レディプレイヤーワン」考察してみました!

近年目覚ましい普及と進化を果たしたVR(ヴァーチャル・リアリティ)。
「レディプレイヤーワン」はそんなVRを題材にスティーブン・スピルバーグが挑んだ作品です。

原作はアーネスト・クラインの小説、「ゲーム・ウォーズ」。

福岡のキャナルでは朝9時からの上映でした・・・。起きるの辛かった・・・。

VRを主題にしてもスピルバーグの作品のテーマは変わらない。本質は変わらずに子供たちへのメッセージですね。

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「レディ・プレイヤー1」の予告編

「レディプレイヤーワン」のスタッフ・キャスト

監督
スティーヴン・スピルバーグ

脚本
アーネスト・クライン
ザック・ペン
原作
アーネスト・クライン『ゲームウォーズ』
製作
スティーヴン・スピルバーグ
ドナルド・デ・ライン
ダン・ファラー
クリスティン・マコスコ・クリーガー
出演者
タイ・シェリダン
オリヴィア・クック
ベン・メンデルソーン
T・J・ミラー
森崎ウィン

「レディプレイヤーワン」のあらすじ

舞台はいまから27年後の2045年。もはや地球は環境汚染や気候変動、政治不全が原因となって荒廃し、大半の人々がスラム街で暮らさざるを得ない状況に陥っていた。
彼らは荒廃した世界からの逃避として「OASIS(オアシス)」と呼ばれる仮想現実の世界にのめりこんでいた。

OASISはVR(ヴァーチャル・リアリティ)世界ですべての夢が実現する仮想世界ではありながらもゴーグル1つで想像したことがすべて現実になる、いわば理想郷でもあった。
17歳のウェイド・ワッツも「 パーシヴァル」というアバターになって「OASIS」に入り浸っていた一人だった。彼が取り組んでいたのはアノラック・ゲーム。

アノラック・ゲームとは、「OASIS」の創始者、ジェームズ・ハリデーが仕組んだ遺言のゲーム。遺言は「全世界に告ぐ。オアシスに眠る3つの謎を解いた者に全財産56兆円と、この世界のすべてを授けよう。」という者だった。

ゲームの参加者はハリデーがオアシス内に隠したとされるイースターエッグを必死に探す。ウェイドは「OASIS」で出会った仲間、そして謎めいた少女アルテミスとともにアノラック・ゲームに挑む。

そこへオアシスの管理権によって世界支配を企む巨大企業、IOI(イノベーティブ・オンライン・インダストリーズ)社も加わり、アノラック・ゲームは現実世界をも巻き込んだ闘争へ発展していく。

感想・レビュー

没入感!

映像とカメラワークが凄すぎます。。

VRということでカギは「どれだけ仮想世界にリアリティをもって入り込めるか」ということですが、この映画の没入感はすごかったですね。

序盤、映画の世界に観客を引き込ませるまでは、カメラワークはまるで僕らの主観のようなショットを多用しています。

オアシスの説明シーン、そしてレースのシーン、思わず「スゲェ。。。」ってなりました。

グレイテスト・ショーマンとはまた違う意味で劇場で観るべき作品のひとつかなと思います。

他映画・アニメへのオマージュ

これも特筆すべきでしょう!の記事でも書いたんですが、ガンダムやゴジラをはじめとした日本のポップ・カルチャーがハリウッドでこれほど受け入れられているとは驚きでした。

他にも、エイリアンが登場したり、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のデロリアンだったり(ちなみに本作の重要アイテムのひとつ、ゼメキスボールの名前は間違いなく同作の監督でもあるロバート・ゼメキスに由来されてると思います。)、スタンリー・キューブリック監督の「シャイニング」の世界に主人公が入り込んだり。。

権利関係よくクリアしたな~と思いましたが、スピルバーグ監督の『A.I.』は元々スタンリー・キューブリックの企画であったり(キューブリックの死語、スピルバーグが受け継いだ形)、元々縁があったのでしょうね。

さすがにジャック・ニコルソンは出てませんでしたが。。

ヒントの『作品を嫌う作者』でスティーブン・キングが映画版「シャイニング」を嫌っていることを思い出すシーンは思わず吹き出しました。このシーンに限らず、他の映画への細かいオマージュがたっぷりなので、映画マニアの人ならさらに楽しめるかなと思います。

例えば劇中の台詞『友のあるものは敗北者ではない』は「素晴らしき哉、人生」からの引用ですしね。ちなみに「素晴らしき哉、人生」はスピルバーグのフェイバリットムービーのひとつでもあります。

一方技術的なところに目を向けると、本作のエンドロールでも圧倒的にクレジットされているのは日本人(※)以外の韓国・中国を中心としたアジアの人たちの名前。

※そういえばマシ・オカがコンサルタントとして参加してましたね。

しかしながら、カルチャーというところではまだまだ日本も捨てたもんじゃないなと嬉しくなりました。

ネタバレ

特にラストのアバター同士のバトル、悪役のIOI側はメカゴジラ(かなり脚色したデザインだったのは東宝から許可が下りなかったのだろうか?)に対して、ウェイド側はガンダム(RX78)で応戦!BGMはあの『ゴジラ』のメインテーマ!(エンドロールに伊福部昭の名前をみつけたときはジーンと来ました)

ハリウッドのメインストリームな超大作のクライマックスの大バトルが日本のキャラクター同士なんて、めちゃくちゃ胸の熱くなるシーンでした。

スピルバーグの映画

さて、スピルバーグの映画を観る前提として、「両親が離婚した子供に対して作られた映画」ということがあります。

※決して子供向けの作品という意味ではないです。

というのも、スピルバーグ自身、両親の離婚を経験し、上記の発言を行っているからです。

実際にスティーブン・スピルバーグの作品には両親の不仲、もしくは離婚した子供が多く登場します。

「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」

「ジュラシック・パーク」

などなど、枚挙にいとまがないほどです。

今作「レディ・プレイヤーワン」でもそれは踏襲されていて、主人公のウェイドには両親がおらず、引き取り先の夫婦仲も良くありません。

そんなウェイドは現実からの逃避としてオアシスで過ごしているわけですが、そんなウェイドに向かってスピルバーグは「現実こそリアル(本物)」と言う言葉を投げ掛けます。

自身も大のゲーム・ファンというスピルバーグですが、きちんと現実世界と向き合い、そしてVRでは手に入れられないもの(「旨い食事」と表現していますが) があると伝えています。

実際にウェイドはエッグを求める過程で現実世界においても仲間やアルテミスとの絆やロマンスを築いていくことになります。

最後にウェイドは、オアシスの管理者として、一週間のうち水木はオアシスを休みにします。

その理由は「現実世界で生きることも大切にしてほしい」から。

これはストーリーの帰結でありながらもスピルバーグが今の子供たちに伝えたいメッセージそのものとも言えないでしょうか。

「レディ・プレイヤー1」まとめ

このところ、歴史的・社会的な作品の多かったスティーブン・スピルバーグが放つ特大エンターテインメント作品!
キャッチコピーは「最高の、初体験」ですが、それにふさわしい圧巻の映像は必見。

オアシスのアバターとして、『AKIRA』、『ガンダム』、『ゴジラ』など、日本のキャラクターが登場するのも面白かったです。

是非、映画館で観てほしい作品ですね。


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