【レビュー】容疑者Xの献身

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「容疑者Xの献身」のスタッフ・キャスト

監督
西谷弘

脚本
福田靖

製作
亀山千広

音楽
福山雅治
菅野祐悟

出演者
福山雅治
柴咲コウ
北村一輝
松雪泰子
堤真一

「容疑者Xの献身」のあらすじ

感想・レビュー

テレビドラマの『ガリレオ』の映画化ですね。

テレビドラマの映画化というと、メインターゲットはやはりドラマの視聴者、ファンだと思いますが、この作品はこれ単体としても成立する、シリアスで重厚なサスペンスに仕上がっています。

この作品で特筆すべきはやはり堤真一でしょうか。

スーツスタイルでもかっこいい俳優なのですが、今作はそれとは真逆の冴えない数学教師。役作りとして頭髪を抜き、猫背になることで、どこから見ても堤真一でありながら、堤真一ではない人物像の構築に成功しています。

稀代の天才でありながら、ただ、愛のためにその才能を犯罪に使わねばならなかった哀しみ。

友情と、しかしながら正義を貫くことは友人の全てを壊しかねない、その狭間で苦悩する湯川。

その苦悩を内海に打ち明ける一言

『刑事としてではなく、友人として聞いてくれるか』

は、この映画の中でも特に印象的な名セリフかと思います。

堤真一の演じる天才数学者、石神。彼はその才能を発揮する環境に恵まれず、数学教師として情熱のない仕事で生活する日々。

湯川だけが石神の天性の才能を理解していたー。

ミステリーとしての面白さはもちろん、悲恋と自己犠牲の愛を描いたシリアスなラブストーリーの側面もあります。

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