『テルマエ・ロマエ』は2012年に公開された日本のSFコメディ映画。
武内英樹 監督、主演は阿部寛と上戸彩が務めています。
古代ローマのテルマエ(お風呂)技師のルシウスがひょんなことから現代日本にタイムスリップ。
始めて見る日本のお風呂文化に感銘を受けたルシウスは、そこから着想を得たアイデアを古代ローマにも応用させ、テルマエとして評判を高めていきます。
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「テルマエ・ロマエ」のスタッフ・キャスト
監督
武内英樹
脚本
武藤将吾
原作
ヤマザキマリ
出演者
阿部寛
上戸彩
市村正親
宍戸開
北村一輝
竹内力
「テルマエ・ロマエ」のあらすじ
古代ローマ、アイデアが行き詰まり失業した浴場設計技師のルシウス(阿部寛)は、友人に誘われた公衆浴場でタイムスリップしてしまう。たどり着いた場所は、何と日本の銭湯。そこには「平たい顔族=日本人」がいて、彼は漫画家志望の真実(上戸彩)と出会う。ルシウスは日本の風呂の文化に感銘を受け、そこで浮かんだアイデアを古代ローマに持ち帰り一躍有名になっていくが……。
出典:https://www.cinematoday.jp/movie/T0011069
テルマエ・ロマエ (2012) – シネマトゥデイ
感想・レビュー
人気コミックスの実写化作品です。
マンガの実写化というと、大抵炎上するイメージがあるほど、難しいことなのですが(※)、今作は批判的な声もあまりなく、成功例と呼んでいいと思います。
※当ブログ記事「炎上注意!なぜマンガの実写化が一番炎上しやすいのか?」で考察させてもらってます。
阿部寛の存在
全体にライトなコメディではあるのですが、それはともすれば、可もなく不可もない作品になってしまう危険性もあります。しかし、この映画を魅力的にしているのは阿部寛の存在でしょう。彼のもともとの役のふり幅、そしてちょっと可愛い私生活のエピソードからくる好感度の高さがルシウスという役、そして映画自体に他にない魅力を与えているように思います。
同じ事を他の俳優がやってもここまで面白くはないと思います。
さすがにいくら濃い顔の俳優陣を集めたといっても、それが古代ローマ人に見えるか?というのには疑問符がつきますが、あまり細かいことを気にする作品でもないのでサクッと楽しめる映画だと思います。
愛国ポルノ?
古代ローマの人間が日本の文化に驚くギャップが楽しい作品ですが、ある意味「日本スゴイ!万歳!」みたいな側面もあります。
いまでこそ「日本スゴイ!万歳!」みたいな自画自賛はTV番組やネットでも増えすぎてしまって、「愛国ポルノ(※)」とか言われたりしますが。。。。
※参考:東京国際映画祭の広告コピーが「最低だ」と映画人からひんしゅく
ただ、この映画は日本が積み上げてきた気づかいやホスピタリティをお風呂やトイレを例に紹介しているだけと言えないこともないでしょう。ただそれはそれらを創った先人が素晴らしいのであって、日本人というくくりで「(自分たち含めて)日本スゴイ!」と胸を張ってしまうと、前述した「愛国ポルノ」になってしまうのかもしれませんね。
なんだかんだおすすめ映画です
あまり難しいこと考えずにサクッと見たいとき、そしてお風呂に入りたいけど面倒くさいな・・・というときにはおすすめです!
阿部寛のコメディアンぶりと肉体美も一見の価値アリ。
おすすめです。