【感想 レビュー】ダラス・バイヤーズクラブ

「ダラス・バイヤーズクラブ」は2013年に公開されたアメリカのドラマ映画です。

HIVに感染し余命30日を宣告されたロン・ウッドルーフの実話が基にした作品。

監督はジャン=マルク・ヴァレ、主演はマシュー・マコノヒー、ジャレッド・レトが務めています。

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「ダラス・バイヤーズクラブ」のスタッフ・キャスト

監督
ジャン=マルク・ヴァレ

脚本
クレイグ・ボーテン
メリッサ・ウォーラック

製作
ロビー・ブレナー
レイチェル・ウィンター

出演者
マシュー・マコノヒー
ジェニファー・ガーナー
ジャレッド・レト

「ダラス・バイヤーズクラブ」のあらすじ

1985年ダラス、電気技師でロデオ・カウボーイのロン・ウッドルーフは「エイズで余命30日」と医師に宣告される。当時まだエイズは「ゲイ特有の病気」だと一般的には思い込まれており、無類の女好きであるロンは診断結果を信じようとしなかったが、詳しく調べるうち、異性との性交渉でも感染することを知る。しかし、友人や同僚たちに疎んじられ、徐々に居場所を失っていく。

治療薬のAZTは、当時臨床試験が開始されたばかりだった。AZTの存在を知ったロンは主治医のイヴ・サックスに処方してくれと迫るが、イヴは藁にもすがりたい患者の思いを知りつつも、「安全性が確認されていない薬を処方することはできない」と突っぱねる。その治験に協力していたのが、トランスジェンダーのレイヨンだった。

ロンはアメリカではエイズの認可治療薬が少ないことを知り、効果の高い未承認の治療薬を求めて国外へ向かう。世界各地で治療薬を入手したロンは、レイヨンと共に未承認治療薬を国内で捌く「ダラス・バイヤーズクラブ」を立ち上げる。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%90%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%96
ダラス・バイヤーズクラブ – Wikipedia

感想・レビュー

役作りが凄い!

実在の人物を元にしたこの作品、マシューマコノヒー、ジャレッド・レトの痩せかたが凄いですね。特にマシューマコノヒーは約30キロものダイエットをこなしています。

恐らくは『マシニスト』のクリスチャン・ベールと肩を並べるレベルの痩せっぷり。

ジャレッド・レトも痩せ方はもちろん、トランスジェンダーというまた難しい役ではあるんですが、凄く自然にさらっとこなしています。

女装についてのコラムを以前書いたのですか、ジャレッド・レトは顔も中性的だし、きちんと美しくなるんですよね。

他にはキリアン・マーフィーとか、エティ・レッドメイン、ジョン・キャメロン・ミッチェルなんかも美しくなる系です。

さて、この映画の舞台は85年のテキサス。

エイズが発見されてからまだ数年しか経っておらず、おまけにテキサスの田舎で保守的な環境が舞台ということで、エイズ=同性愛者がなるもの、という偏見と、そして同性愛者に対する偏見も根強く残っています。

最初は主人公のロンもそう思っていましたが、同性愛者のレイヨンとの交流、エイズについて独自での調査をしているうちにフラットな人間へ変わっていくことになります。

それだけであればただの美談で終わるのですが、彼は非認可の薬を法をくぐり抜けて販売します。

それがダラス・バイヤーズクラブ。

余命30日(!)を宣告された後の行動がコレなんてとても痛快ですよね。

惜しい!

ただちょっと残念な点も。

本編中でロンはエイズの治療薬として試験投薬されていたの危険性を訴え、時に我が身を実験台にして試した非認可の薬の効用を訴えるシーンがあるのですが、そこはちょっと説明不足かなぁと感じました。

その薬の有害さを裏付ける客観的証拠がなく、ただロンがそう言うばかり。

加えて序盤にロンはパソコンを使ってエイズについて調べるのですが、それ以降、エイズについて詳しく調べる(医者に聞いたりはしてますが)シーンはなし。

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