おすすめ洋画11.『ランボー』
『ランボー』は1982年に公開された監督のアメリカ映画。ロッキーに続くスタローンの代表作となりました。
命を懸けて国のために戦ったにも関わらず、国や国民は自分達を愛してくれない。ランボーには帰還兵のそんな苦しみやトラウマを投影させています。
「何も終わっちゃいないんだ!俺にとっては戦争は続いたままなんだ!あんたに頼まれて必死で戦ったが勝てなかった!そしてやっと帰国したら、空港にはデモ隊が俺を待ち受け、罵り声を浴びせてきた、赤ん坊殺しだ大量殺人者だってね!あいつらにそう言う資格があんのか、誰一人戦争が何かも知らないで俺を責める資格があんのか!」
ラストのランボーのセリフがこの映画の全てですね。
当時の無責任な平和主義者の矛盾をつくような、悲しみに満ちたセリフです。
国のために命を懸けて戦ったが、戦わなかったものからの嘲りや嘲笑、罵りをうけ、そして命を懸けたはずの国家は自分達になにもしてくれない。
泣きじゃくりながらこのセリフを口にするランボーの姿は胸に刺さります。
おすすめ洋画12.『トゥルーライズ』
フランスの映画『La Totale!』を気に入ったシュワルツェネッガーが、ジェームズ・キャメロンにリメイクを持ちかけ製作が決定した『トゥルーライズ』。史上初めて制作費が一億ドルを超えた映画でもあります。
前半はスパイ組織で働く、シュワルツェネッガー演じるハリーが、妻の浮気を知り、組織の力を総動員して真相を暴くストーリー。敏腕スパイでも、家族のこととなると簡単に取り乱してしまうハリー。シュワルツェネッガーのアクションだけではなくコメディもできる部分が上手く生かされています。
後半はセールスマンの仮面を剥ぎ取り、家族のために奮闘する迫力のアクションが肝を抜きます。
シリアスなアクションだけではなく、全体にコメディの雰囲気もあるので、軽くサラッと観れるアクション・エンターテインメント作品。おすすめです。
おすすめ洋画13.『キャリー』
『キャリー』は1976年に公開されたブライアン・デ・パルマ監督のブレイク作。またスティーブン・キングの作品が映画化されたのもこの作品が初めてになります。ホラー映画ではありますが青春映画やオカルトの側面もある作品。主演はシシー・スペイセクは務めています。
プロムで豚の血が流れるシーンは有名すぎるほど有名です。やはり主演のシシー・スペイセクの狂気あふれる表情は観る価値がありますね。分割画面などブライアン・デ・パルマらしさも健在です。
ホラーの古典として名作でもあります。『キャリー』は2013年にクロエ・グレース・モレッツ主演でリメイクもされていますが、やはりこのオリジナル版には敵わないかなと言うのが正直なところ。
おすすめ洋画14.『悪魔のいけにえ』
『悪魔のいけにえ』は1974年に公開されたトビー・フーパー監督のホラー映画。主演はマリリン・バーンズが務めています。テキサスを訪れた若者が人の皮のマスクをかぶった殺人鬼「レザーフェイス」とその家族に襲われる様を描いた作品です。
その残酷さ、暴力描写ゆえに上映禁止国は多いですが、一方で作品のマスターフィルムがニューヨーク近代美術館に永久保存されるなど、その芸術性も高く評価されています。
非常に低予算な映画ながら、カルトな人気を誇り、史上最高のホラー映画の一つとまで言われています。
ちなみにこの映画を観ると107カロリー分のダイエット効果があるそうです(笑)。
おすすめ洋画15.『(500)日のサマー』
『(500)日のサマー』は2010年公開のマーク・ウェブ監督、ジョゼフ・ゴードン=レヴィット、ズーイー・デシャネル主演の恋愛映画です。
時系列をあえてバラバラにしたり、エキセントリックな描き方を交えながらも、恋愛における男女の心の「ズレ」を時にユーモラスに時に切なく描き出した作品です。
おそらくはウディ・アレン監督の『アニー・ホール』のオマージュでもあるのでしょう。
ズーイー・デシャネルが小悪魔な女の子「サマー」を演じたこちらの作品は、ファッションのかわいらしさがサマーの魅力をさらに引き立てています。
おすすめ洋画16.『プリティ・ウーマン』
『プリティ・ウーマン』は1990年に公開されたアメリカのラブコメ映画。『マイ・フェア・レディ』を下敷きに現代的にアレンジした作品です。
監督はゲイリー・マーシャル、主演はリチャード・ギアとジュリア・ロバーツ。ジュリア・ロバーツのブレイク作として知られています。
改めてジュリア・ロバーツってこんなにキレイだったんだなと感じました。ボディ・ダブルを多用していても・・・。
完全に個人的な考えですが、 エンターテインメント的に優れた映画というのは、何年前の作品であっても、テンポが素晴らしくいいんですね。
さて、劇中、もとはコールガールとして道に立って売春で生計を立てていたヴィヴィアン。
そんな彼女が声をかけられたのが実業家のエド。エドの手によってヴィヴィアンは洗練され、また今の生活を抜け出す決心をする。
正にシンデレラストーリーを地で行く名作恋愛映画です。
おすすめ洋画17.『アニー・ホール』
『アニー・ホール』は1977年の恋愛映画。監督・脚本・主演はウディ・アレンが努めています。プライベートでもパートナーだったダイアン・キートンがヒロインのアニー・ホールを演じています。
アカデミー作品賞をはじめとして多くの賞を獲得した、ウディ・アレンの代表作でもあります。
また本作におけるダイアン・キートンのファッションは「アニー・ホール・ルック」とも呼ばれ、70年代後半の当時のファッション界に影響を及ぼしただけでなく、今なお映画のファッションとして強い影響力を持っています。
恋愛映画の名作でもあります。それを象徴するのがラストシーンのセリフ。
ウディ・アレンはたとえ話で、とあるジョークを話します。
「ある男が精神科医に『うちの弟は自分がニワトリだって信じている。』
精神科医は『入院させなさい』と言います。
男は『でも病院へは連れていけない、だって、卵が必要だから。』」
そしてこう続けます。
「男女の関係はおよそ非理性的で不合理なことばかり、でも、それでもつき合うのは卵がほしいから」
真実の愛情ほど、万人に必要とされ、かつ手に入れることが難しいものはないのです。
『アニー・ホール』はそんな奇跡と現実を描いています。
おすすめ洋画18.『プラネット・テラー in グラインドハウス』
『プラネット・テラー in グラインドハウス』は2007年に公開されたロバート・ロドリゲス監督のやりたい放題めちゃくちゃやってる作品です。
もともとB級映画へのオマージュとして企画された作品なだけあって、荒唐無稽なストーリーとシュールな設定がカルトの雰囲気を濃厚に漂わせるゾンビ映画です。
片足がマシンガンのストリッパーのヒロインや戦うナースさん、ド変態の兵士役のタランティーノ、無駄に派手なグロ描写など濃厚なカルト映画の雰囲気を漂わせています。
おすすめ洋画19.『ターミネーター2』
『ターミネーター2』は1991年に公開されたジェームズ・キャメロン監督、アーノルド・シュワルツェネッガー、リンダ・ハミルトン主演のアクションSF作品です。
前作の『ターミネーター』から実に7年ぶりの続編となりました。続編は失敗するのジンクスを打ち破る名作です。
『ターミネーター』ファンならずともチェックは必須。
未来世界の人類の指導者であり、救世主でもあるジョン・コナー。彼が生まれる前にその母親を殺すことでその誕生を阻止しようとしたのが一作目のターミネーターでしたが、今回は幼いジョン・コナーがターゲットです。
冷戦の終焉という時代背景もあったのか、機械(ターミネーター)=悪というシンプルな図式ではなく、ジョン・コナーとの交流を通して「機械は命の尊厳を学べるのか」ということがテーマに置かれています。
おすすめ洋画20.『エイリアン4』
『エイリアン4』は1997年に公開されたSF映画。リドリー・スコット、ジェームズ・キャメロン、デヴィッド・フィンチャーとハリウッドの大物監督になる人たちが監督してきた『エイリアン』シリーズの4作目です。
4作目となる今作はフランスからジャン・ピエール・ジュネを招聘して製作されました。
シリーズを通して異色作とも言える出来映えです。
『エイリアン』はSFホラーを確立させた映画とも言えますが、そのなかでも本作の残酷描写、人体破壊シーンは群を抜きます。それまでの『エイリアン』シリーズでも殺人シーンはあったのですが、ショットを切り替えたりして、その直接的な描写は避ける傾向にありました。
『エイリアン4』のテーマは奥深く、人間とは何か、人間らしさとは何かという命題を私たちに問いかけます。