【映画レビュー】ターミネーター2

ターミネーター2 特別編(日本語吹替完全版) [Blu-ray]

『ターミネーター2』は1991年に公開されたジェームズ・キャメロン監督、アーノルド・シュワルツェネッガー、リンダ・ハミルトン主演のアクションSF作品です。

前作の『ターミネーター』から実に7年ぶりの続編となりました。

物語の舞台は前作から10年後。ジョン・コナー役を演じたのは今作が俳優デビューとなるエドワード・ファーロングでした。

スポンサーリンク

「ターミネーター2」のスタッフ・キャスト

監督
ジェームズ・キャメロン

脚本
ジェームズ・キャメロン
ウィリアム・ウィッシャー

製作
ジェームズ・キャメロン

製作総指揮
ゲイル・アン・ハード
マリオ・カサール

音楽
ブラッド・フィーデル

主題歌
「You Could Be Mine」
ガンズ・アンド・ローゼズ

撮影
アダム・グリーンバーグ

出演者
アーノルド・シュワルツェネッガー
リンダ・ハミルトン
エドワード・ファーロング
ロバート・パトリック
アール・ボーエン

「ターミネーター2」のあらすじ

あれから10年後の1994年、人類滅亡の日は3年後に迫っていた。表面上は平和に見えるロサンゼルスの街に、未来から2体のターミネーターが送り込まれてきた。1体は未来社会を支配しているミリタリー・コンピューター、スカイネットにより送り込まれたT1000型(ロバート・パトリック)。未来の指導者となるべく運命づけられた少年ジョン・コナー(エドワード・ファーロング)を抹殺するという使命を与えられたT1000は、形状記憶擬似合金で構成されていて、触れることでどんな物体にも変化でき、しかもその戦闘能力は以前の101型をはるかに上回っていた。

出典:https://eiga.com/movie/46383/
ターミネーター2 : 作品情報 – 映画.com

感想・レビュー

ファンならずとも見てほしい、名作

続編は失敗するのジンクスを打ち破る名作。

ターミネーターファンならずともチェックは必須です。
未来世界の人類の指導者であり、救世主でもあるジョン・コナー。

彼が生まれる前にその母親を殺すことでその誕生を阻止しようとしたのが一作目のターミネーターでしたが、今回は幼いジョン・コナーがターゲットです。

『ターミネーター』はもちろんSFアクションとしても面白い映画だったのですが、『ターミネーター2』では機械が人間の命の尊厳を学べるのか?ということが根底のテーマとして提示されます。

ターミネーターの頃は冷戦もあり、世界の終わりはよりリアリティーがあったのでしょう(実際に劇中の『審判の日』の日付はソ連が核実験に成功した日と同じ8月29日)が、今作では冷戦も終わり、世界の終わりに代わる新しいテーマを提示する必要があったのではないでしょうか?

特殊技術も91年当時にしてはズバ抜けています。(ただ、よくみると被弾したt-1000の弾痕が金属風のプレートであったりとかが見てとれます。)



機械が人間の命の尊厳を学べるのか?

ラストシーンで自己破壊を選ぶことで戦争のない未来を確定させようとするターミネーターをジョンは泣いて止めようとします。

ずっと父親のいなかったジョンにとって、ターミネーターは父親がわりとも呼べる存在になっていたのですね。

そんなジョンの涙を拭いてターミネーターがこう言います。

『なぜ人が泣くのかがわかった』

映画史に残る名シーンだと思います。

殺戮マシンであるターミネーターが人間の命の尊厳を理解した瞬間です。

その後、サラと握手を交わし、自ら溶鉱炉にその身を沈めるターミネーター。

最後に見せたサムズアップはジョンから学んだものでした。

シリーズ最高の興行収入

ターミネーターシリーズ史上最高の興行収入を上げた今作。

シュワルツェネッガーもシナリオを読んだときに『期待以上のものだった』と感想を漏らしています。

当初のエンディングを変更し、続編の余地のあるハイウェイのエンディングで公開されましたが、

その後のどのターミネーターシリーズを持ってしてもこの完成度に迫ることは難しかったようです。



この記事を見た人におススメ!

スポンサーリンク
スポンサーリンク