おすすめ洋画31.『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』
絶対これ面白い!と思って見始めたらやはりとても面白かったです。
『バタフライエフェクト』や『時をかける少女』のようなタイムトラベルモノですが、そうシリアスなものでもなく、ただ平凡な幸せを追っていく、ハートフルな作品でした。
ちょっと冴えない男の子のティムは21歳を迎えた時、父親から一族の男にはタイム・トラベルの能力があることを教えられます。タイムトラベル能力を得たティムは、その能力を「彼女探し」に使おうとしますが・・・。
毎日をもっと大切に、そして当たり前の大切さがひしひしと実感できる、心温まる恋愛映画です。
おすすめ洋画32.『アンブレイカブル』
『アンブレイカブル』は2000年に公開されたM・ナイト・シャマラン監督、ブルース・ウィリス、サミュエル・L・ジャクソン出演の映画です。
悪がいるから善が生まれる。弱いものがいるから強いものがいる。そんな因果関係とともにヴィランとヒーローの関係を語った作品です。
まさに大人向けのスーパーヒーロ映画といえるのではないでしょうか?
おすすめ洋画33.『バタフライ・エフェクト』
『バタフライ・エフェクト』は2004年に公開されたエリック・ブレス監督、アシュトン・カッチャー主演のSF映画です。
緻密で高い計算が最大限の効果を発揮していてほとんど完璧な脚本
決して奇をてらおうだとか、大衆に迎合しようだとか、余計な思惑やある意味での予定調和を排し、ストーリーのあるべき形に沿って丁寧に作りこまれた脚本は雑な箇所もなく、
圧倒的に素晴らしいストーリーと驚愕を与えてくれます。
ケイリーを救うために、何度でも過去を修正しようとするエヴァンですが、その度にだれかが悲劇を被ることになってしまいます。
些細な決断、日々の行動の一つ一つが大きく未来を変えてしまうんです。
その中でどこまで愛する人のために犠牲を払えるのか。
エヴァンの最期の決断には胸を打たれることまちがいなし。
おすすめの映画です。
おすすめ洋画34.『ブレイブ』
『ブレイブ』は1994年に制作されたジョニー・デップの初の監督作品。主演もジョニー・デップが務めています。自身もチェロキー族の血を引くジョニー・デップですが、命の取引を通じてインディアンの苦しい生活を切なく描いています。
カンヌ国際映画祭ではパルムドールにノミネートされていましたが、アメリカでは批評家の評価が低かったため劇場公開されていません。
今作で描かれる白人によるインディアンへの命の搾取。命の不平等さという見方もできそうです。そうなるとやはりアメリカで支持を得られなかったのも理解はできる気がします。アメリカの歴史を紐解くと、建国以来、開拓の名の元に先住民族を虐殺し、彼らの土地を奪ってきた事実があります。
その意味ではこの映画はアメリカ建国以来の歴史と今の現状を端的に表現しているように思えるのです。
おすすめ洋画35.『レオン』
『レオン』は、1994年に公開された、リュック・ベッソン監督によるフランス・アメリカ合作映画です。
主演は『グラン・ブルー』でもリュック・ベッソン監督作品に出演しているジャン・レノ。そして、今作でブレイクしたナタリー・ポートマンです。
名作映画としても名高いこの作品。僕も大好きで(かわいそうであまり観れない作品ですが)思い入れの深い映画です。
おすすめ洋画36.『ミッション:8ミニッツ』
『ミッション:8ミニッツ』は2011年に公開されたアメリカのSF映画です。監督は『月に囚われた男』のダンカン・ジョーンズ。
ストーリーの主軸は列車爆破テロの犯人を突き止め、次のテロ計画を阻止すること。
主人公は任務の中で何度も直前の8分間を繰り返し、何度もテロに巻き込まれ、現実に帰り、そしてまた8分間の世界へ戻って行きます。
その途中で様々な行動をし、そして新しく生まれた時間軸の中で新しい人生を生きていく。
一分一秒たりとも無駄なシーンなんてない作品ではないでしょうか。時間軸が3つくらい存在するので、初見で完全な世界観の掌握は難しいかもしれませんが、損はしない作品だと思います。緻密に構成された、本当に観る価値のある数少ない映画のひとつですね。
おすすめ洋画37.『ゴーン・ガール』
「ゴーン・ガール」は2015年に公開されたデヴィッド・フィンチャー監督、ベン・アフレック、ロザムンド・パイク共演のスリラーです。デヴィッド・フィンチャーにとっては『パニック・ルーム』を超え、自身最高の興行収入となりました。
おしどり夫婦としてみられていた夫妻。そんな中、妻が突然の失踪。何者かが押し入ったかのような家の様子と、夫のスキャンダルに世間は「夫が妻を殺したのではないか?」と疑いの目を深めていきます。
原作者のギリアン・フリン自らが脚本を務め、苦いラストもデヴィッド・フィンチャーらしく、おすすめのサスペンス映画です。
ちなみにナイン・インチ・ネイルズのトレンド・レズナーが担当した音楽も見逃せないポイント。流れるように美しい旋律のなかにも、聴くものを不安にさせるような音楽。そのさじ加減が本当に絶妙で、映画の格調を一段上のものに仕上げています。
おすすめ洋画38.『ザ・ウォーク』
『ザ・ウォーク』は1974年、フランスの大道芸人のフィリップ・プティが行ったワールド・トレード・センターでの綱渡りの挑戦を描いた実話を元にした作品です。
序盤はフィリップ・プティの成長や恋愛、師弟の確執などプティの人生を丁寧に楽しく見せてくれます。
しかし、WTCへの挑戦(当然ながら違法)へ一気にストーリーが加速すると、まるで『オーシャンズ11』や『ミッション:インポッシブル』のような雰囲気へ変貌していく。
そして実際の綱渡りの画面になると、そこは壮大な時間の流れる、ただひたすらに美しく息をのむ圧巻の映像美に包まれます。
これも公開当時に映画館で観ましたが、上映中、ずっとスクリーンに夢中になれた、本当におもしろい映画でした。さすがはロバート・ゼメキス監督。
退屈さはこの映画には存在しないといってもいいくらいです。本当におすすめのエンターテインメント映画です。
おすすめ洋画39.『レヴェナント:蘇えりし者』
映画という字は画を映すと書きますが、『レヴェナント:蘇えりし者』は数ある映画のなかでも素晴らしい画を見せてくれるのが本作。
全て自然光だけで撮影されたその美しさは自然の厳しさ、雄大さを存分に語りかけます。
ちなみに主演のレオナルド・ディカプリオはこの作品でようやくオスカーを獲得しています。
おすすめ洋画40.『グリーンブック』
『グリーンブック』はピーター・ファレリー監督の伝記映画。主演はヴィゴ・モーテンセン、マハーシャラ・アリが努めています。
監督のピーター・ファレリーはキャメロン・ディアスの『メリーに首ったけ』などのコメディ映画を得意とする監督ですが、本作では少しシリアスな実話をもとにした作品に挑戦。
黒人音楽家のドン・シャーリーと、そのツアーに同行したイタリア系用心棒、トニーの旅を描くロードムービーです。91回アカデミー賞では作品賞、助演男優賞、脚本賞を受賞しています。
まだ黒人差別の色濃く残るディープ・サウスでのツアー。行く先々で二人は差別にぶつかり、しかし互いの絆は強く、いつしか人種を越えた友情で結ばれます。
タイトルにもなっているグリーンブックとは、ジム・クロウ法が施行されていたアメリカで、黒人が泊まれる場所をリストアップした小冊子のことです。
決して重苦しい作品ではなく、ピーター・ファレリー監督らしい笑えるコメディも随所に健在。
シャーリーとトニーの確かな絆に涙が溢れる感動作。おすすめです。