「ターミネーター」シリーズ
「ターミネーター」は1984年に公開された。アーノルド・シュワルツェネッガー、ジェームス・キャメロンの出世作。
監督のジェームズ・キャメロンは前作『殺人魚フライング・キラー』を批評家には酷評され、ノイローゼになり、ついには『殺人ロボットが自分を殺しに来る』という悪夢を見ます。
その夢こそがターミネーターの骨格になりました。予算を考慮し、ロボットが出てくると言っても未来の話ではなく『殺人ロボットが未来からやって来て現代で闘う』と言う設定にしました。
もとは低予算のB級映画として制作された本作ですが、未来から来た殺人ロボットと、それに狙われた女性、彼女を守るために同じく未来から来た戦士が現代で闘うという斬新なストーリーで大ヒット。多数の続編・リメイク作品が製作されました。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズ
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」は1985年公開のSF映画です。高校生のマーティ・マクフライが友人のドクが作ったデロリアン型のタイムマシンで過去にタイムスリップする物語。
1985年のアメリカ カリフォルニア州ヒルバレー。ロックとコーラが好きな高校生のマーティ・マクフライは知り合いの博士、ドクとタイムスリップの実験をするが突如現れたリビアの過激派から逃げるため、デロリアンに乗り込むが、操作ミスで30年前の1955年にタイムスリップしてしまうー。
公開当時全米で大ヒットを記録し、「フューチャー現象」を巻き起こしたほどの人気作です。
ミッション:8ミニッツ
「ミッション:8ミニッツ」は2011年に公開されたアメリカのSF映画です。
監督は『月に囚われた男』のダンカン・ジョーンズ。
ストーリーの主軸は列車爆破テロの犯人を突き止め、次のテロ計画を阻止すること。
主人公は任務の中で何度も直前の8分間を繰り返し、何度もテロに巻き込まれ、現実に帰り、そしてまた8分間の世界へ戻って行くのです。
その途中で様々な行動をし、そして新しく生まれた時間軸の中で新しい人生を生きていく。
一分一秒たりとも無駄なシーンなんてない作品ではないでしょうか。
時間軸が3つくらい存在するので、初見で完全な世界観の掌握は難しいかもしれませんが、損はしない作品だと思います。緻密に構成された、本当に観る価値のある数少ない映画のひとつですね。
アバウト・タイム
「アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜」は2013年のイギリスのSF恋愛映画です。
絶対これ面白い!と思って見始めたらやはりとても面白かったです。
『バタフライエフェクト』や『時をかける少女』のようなタイムトラベルモノですが、そうシリアスなものでもなく、ただ平凡な幸せを追っていく、ハートフルな作品でした。
ちょっと冴えない男の子のティムは21歳を迎えた時、父親から一族の男にはタイム・トラベルの能力があることを教えられます。タイムトラベル能力を得たティムは、その能力を『彼女探し』に使おうとしますが・・・。
毎日をもっと大切に、そして当たり前の大切さがひしひしと実感できる、心温まる恋愛映画です。
時をかける少女
「時をかける少女」は2006年に公開された細田守監督のオリジナル長編アニメデビュー作。
細田守監督と言えば「サマーウォーズ」「未来のミライ」などで知られていますね。
個人的には数ある映画のなかでも五本の指に入るくらい好きな作品でもあります。
原作は筒井康隆の同名小説なのですが、実際は原作の続編に近いです。タイムリープして同じ時を繰り返す高校生の少女の話。
ひと夏をとても上手く切り取った作品です。延々繰り返される野球のシーンに被さるセミの声。天真爛漫でボーイッシュな真琴と、彼女の周囲の男女を交えた友情か恋かその曖昧さのなかで繰り返される日常。美しく、甘酸っぱい物語と青春ならではの切なさ。
キャッチコピーは「待ってられない 未来がある。」
夏の儚さと青春のまぶしさが淡い感動を残す名作です。
ある日どこかで
「ある日どこかで」は1980年に公開されたリチャード・マシスン原作のSF映画です。
同じくマシスン原作の『アイ・アム・レジェンド』がホラーの要素が強かったのに対して、こちらは恋愛要素が強く打ち出された作品ですね。
現代を生きる脚本家が目にした肖像画の女優に心奪われ、彼女の暮らす1912年へタイムスリップ。彼女と愛し合うようになりますが・・・・。
公開当初はあまり成績の振るわなかった今作ですが、その後じわじわと支持者を増やしていき、今作ではカルト的な評価を得ています。