映画という字は画を映すと書きます(当たり前)。数ある映画のなかでも素晴らしい画を見せてくれるのが本作。
全て自然光だけで撮影されたその美しさは自然の厳しさ、雄大さを存分に語りかけます。
ちなみに主演のレオナルド・ディカプリオはこの作品でようやくオスカーを獲得。
そんな映画、レヴェナントのレビューです。
「レヴェナント 蘇りし者」のスタッフ・キャスト
監督
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
脚本
マーク・L・スミス
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
音楽
坂本龍一
出演者
レオナルド・ディカプリオ
トム・ハーディ
ドーナル・グリーソン
ウィル・ポールター
フォレスト・グッドラック
ポール・アンダーソン
ブレンダン・フレッチャー
感想・レビュー
一言でいうとディカプリオ凄いなっていう。
タイタニックやロミオ+ジュリエットの頃のアイドルから抜け出そうとして20年。すっかり演技派の俳優となった現在ですが、本作はその極地と言えるのではないでしょうか?
生肉を食べたり、全裸で馬の中で眠ったりとかなり体を張ったシーンの連続。
ただ、長期間サバイバルしてきたにも関わらず、体は相変わらず少しぽよっとしてるんですよね。
でも気になったのそれくらいかなぁ。。
それと、先住民族の描き方。
とても恐ろしいですね。一方的に迫害され虐殺されるような描きかたとは違い、今作では『出会いたくない野蛮人、殺人者』としての側面も描かれます。特に序盤で総攻撃にさらされるシーンの開拓者側の恐怖といったらなかったでしょう。
もちろん開拓者側も先住民の集落ひとつを焼き討ちするような野蛮さがあります。
言うなれば野蛮と暴力の応酬。
そんな中ヒュー・グラスのみが彼らとの仲介者になり得るのです。
(この設定は後々活きてきます。)
この映画に関しては音楽も特筆すべきポイントでしょう。
担当は坂本龍一氏。素晴らしい楽曲を提供されています。
決して映画以上に音楽が雄弁に語りすぎることもなく、必要以上にメロディに寄り添うこともなく、それでいて一つ一つの音は映画の目指すところに完璧にマッチしている、、、
抽象的ですみませんが、僕はそんな印象を受けました。
うーん、いい例があまり思い浮かばないけど、例えば比較的に日本の歌謡曲ってなんとなくメロディがベタッとしているって感覚わかりますかね?
うーん、、、例えるならテクノと演歌の違い?いや逆にわかりづらいかな。。
全編通してサバイバルであったり、目を見張るシーンも出てきますが、とても丁寧に作り込まれた映画だと思います。