「男はやっぱりホラーですよ」
上記は三木聡監督のドラマ「時効警察」の十文字隼人のセリフです。
しかし、正直私もホラーはそんなに得意ではありません。得意ではありませんが、嫌いでもないのです。(何言ってんだとお思いの方もいらっしゃるでしょうが・・・)
その理由として例えばホラー映画の名作たち・・・「悪魔のいけにえ」「ゾンビ」「13日の金曜日」「フランケンシュタイン」「シャイニング」「キャリー」「エクソシスト」と挙げればきりがないのですが、そのどれもが言いようのない魅力を放っています。
ただ怖いだけでなく、ホラー映画という世界観においては登場人物の行動が時に可笑しかったり、時にキュートに思えたりするのもまた魅力の一つ。
例えば「13日の金曜日 PART8 ジェイソンN.Y.へ」では、ジェイソンは絡んできた若者を追い払うためにあえて自らホッケーマスクをとり、素顔をさらすことで若者を怖がらせ、追い払っています。
いつもであれば有無を言わさず自らに近づく人間を殺害してしまうであろうジェイソンにしてはずいぶんお茶目な行動だと思います。
このように魅力あふれるホラー映画なのですが、ニガテだという人も少なくありません。
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ホラー映画苦手な男子は頼りない!?
niftyニュースの調査によると、ホラー映画を【好き】と答えた人の割合は、男性が23.5%に対し、女性24.2%と女性の方がわずかながら上回る結果に。
参考:ホラー映画が好きな人は23.9%、嫌いな人は71.7%|ニフティニュース
決して怖いものが得意ではない男子でも、彼女以上にホラーが苦手なのは「頼りない」とか、「情けない」といった印象を持たれてしまうようです。
(もちろん、そんな彼氏を「かわいい」と思うという意見もありました。)
立ち上がれ男子!ホラー嫌いを克服する方法
1.前もってあらすじをチェックしておこう!
Wikipediaなどであらかじめあらすじをチェックしておきましょう!
急にビックリさせる描写がとにかく多いホラー映画ですが、鑑賞中常に緊張を強いられる感覚が耐えられない人も少なくないと思います。
かくいう僕もその一人。急にビックリさせる描写が嫌いすぎて「それってホラー?びっくりさせる描写に断固反対します!」という怒りの記事を過去に書いたことがあるほどです。
Wikipediaなどであらかじめあらすじを見ておくことで物語の先がわかるので、緊張もいくぶん和らぐかと思います。
前述のとおり僕はホラー映画好きだけど苦手な人なので、実際これはよく使っている方法です。
文字だけだとそこまで怖くもないですよね(笑)。
それで読んでみて大丈夫そうだったら実際に映画を見てみる、という手に出ております(笑)。
また、シリーズものの場合、その世界観の連なりや、シリーズを通しての登場人物の網羅的な情報も仕入れられるから便利!
ちなみに当ブログでもコラムで「ネタバレしたほうが楽しめる??」という記事を書いていますが、あらすじのネタバレって前もって見ておいた方が逆に映画が楽しめる場合もあるそうです。
2.できるだけ明るい部屋で音量は小さく
定番ですね。ちなみに僕は凄く怖がりで(ここまでくると単なるビビりのような気もしますが、)映画館でも怖いシーンは耳を塞ぎたくなります。というか塞いでます。
お金払って観てるのになんだかもったいないような気もしてますが・・・。
3.名作ホラー映画から観る!
僕が声を大にして言いたいのはこれ!まず名作と言われる作品からみること。
あなたが映画好きなら尚更です。
なせなら『怖い』以外の視点から映画に入り込めるからです。
例えば「悪魔のいけにえ」は70年代当時においてその残虐描写が突出していました。
非常に低予算な映画ながら、その残酷描写、芸術性で世界各地で上映禁止となりながらもホラー映画史のまぎれもない傑作として今日でもカルトな人気を誇っています。
「悪魔のいけにえ」は多くのフォロワーを生み出し、マスターフィルムがその芸術性ゆえにニューヨーク近代美術館に永久保存されるなど、その芸術性も高く評価されています。
いかがでしょうか。ホラー映画としてではなく、「狂気の芸術」という観点からこの「悪魔のいけにえ」と言う作品に興味が沸いてこないでしょうか。
他にも鬼才スタンリー・キューブリック監督の「シャイニング」。
スティーブン・キング原作のホラー映画ですが、原作と映画はまるで別物。
スタンリー・キューブリックらしい徹底的にこだわりぬいて「人間の狂気」に執拗にフォーカスを当てた映像が観客を恐怖に引きずり込みます。
スタンリー・キューブリックの完璧主義はこの作品でもいかんなく発揮され、ジャック・ニコルソン演じるジャック・トランスの妻を演じた女優、シェリー・デュヴァルの恐怖に怯える様をリアルに描き出すため、わざと出したNGの数、なんと127回
彼女の恐怖におびえる演技はとても演技と思えないリアリティで、ジャック・ニコルソンとは違う意味での「恐怖」を観る人に与えたのでした。
このように名作ホラー映画には思わず人に語りたくなるような裏話や考察の余地が隠されているものです。
単にホラー映画としてではなく、その裏に隠れたメッセージや、主人公の行動の動機などを注意深く見てみる。そういった意味で「シャイニング」はうってつけの映画です。
最後に
どうだったでしょうか。「ホラー映画が苦手な人」と言うのは非常に繊細な人でもあるそうです。裏返せばそれは優しい人でもあると思います。
もちろん、ニガテであったり嫌いなジャンルの映画を無理に観ることもないと思うのですが、僕と同じように、得意ではないけれど、嫌いでもないという人に、この記事が背中を押す力になれたら嬉しく思います。
ホラー映画、いまこそ挑戦してみようぜ!
帰ってきた時効警察 DVD-BOX
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