【コラム】名解説者のいた時代


日曜洋画劇場45周年記念 淀川長治の名画解説DX [DVD]

こんにちわー(いきものがかり風にいうならこんにつあー) 

今回は映画解説者のお話です。一応書く範囲としては自分がリアルタイムで視聴してた時期のやつに限らせていただきます。

さっき映画の観方という記事を投稿したんですが、そのなかで淀川長治さんの話をしました。

スポンサーリンク

日曜洋画劇場の淀川長治さん

昔は映画番組がたくさんあったんだよって以前書きましたが、その中の日曜洋画劇場の解説を担当されていたのが淀川長治さんでした。

お馴染みの『さよなら・さよなら・さよなら』という挨拶ですが、これは以前は繰り返す回数は決まっていなかったそう。

しかし、子供たちの間で『淀川さんがさよならを何回言うか』が賭けの対象になっているという話を聞くや、子供によくないという理由で3回に回数を統一した、という逸話があります。

亡くなる直前までリアルタイムで見ていましたが、淀川さんの主観を孕んだ分かりやすくまた、作品の魅力を再確認させるような細部まで行き渡った説明には幼いながらも舌を巻いたものでした。

木曜洋画劇場の木村奈保子さん

『あなたのハートには何が残りましたか?』の台詞でお馴染みでした。

金曜ロードショーの水野晴郎さん

今や底抜け超大作『シベリア超特急』の監督兼俳優としてのイメージが強いかもしれません。

『いやぁ、映画って本当にいいもんですね~』とこちらもお馴染みのセリフです。

映画解説者が本編の前に見所や怖い映画の時は注意換気をしてくれたので私たちテレビの前の視聴者は関心の高まった状態で映画の世界へ素早く馴染むことができたのです。

映画の解説の難しさ


自分もこうして書き散らすようになって思うのですが、映画の解説って凄く難しいんですよね。

どこが面白かったのか、つまらなかったのかを根拠を示しながら説明しなきゃいけないし、そもそもその根拠に対して読む人が共感とか納得してもらわないと、ただの独りよがりな文章に終わってしまうし。。

今の時代という言い方はあまり好きではないけれど、今は個人主義の時代だと思うんです。それぞれが違うものの観方をして、あまり画一的な解釈を重んじるというよりはそれぞれの解釈を面白がる、そんな時代なのかなと。

僕の幼い頃ってまだ『みんな持ってるから自分もそれを買う』っていう時代だったんですよね。 

映画の解説者に求められたのも、さまざまな視聴者にできるだけ魅力が伝わるような映画の解釈であったのではないかと思います。

いまでこそ解釈が個人個人に委ねられ、たまに答え合わせのようにレビューサイトを覗く、という感じかと思いますが、テレビに映画解説者という頼もしい夢先案内人のいたころを懐かしく思い出します。