007の名セリフ「マティーニを。ステアせずシェイクして」を解説!

さて、ここでクイズ。

「マティーニを。ステアせずシェイクして」

これは誰の言葉でしょうか?

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正解は「007」のジェームズ・ボンド。

「マティーニを。ステアせずシェイクして」

は『アメリカ映画の名セリフベスト100』で90位にランクインしている名セリフです。

※ちなみに同じくジェームズ・ボンドの「ボンド。ジェームズ・ボンドです」は22位にランクイン。

ボンドとマティーニ

上記のようにボンドの愛飲するお酒はマティーニ。

正確にはウォッカ・マティーニで「舌がしびれるほど冷やして」飲むのが好きとのこと。
ウォッカ・マティーニをシャンパン・グラスに注ぎ、レモンの皮を入れたカクテルはヴェスパーと呼ばれ、現実にも存在しています。

ヴェスパー (カクテル)

『007 カジノ・ロワイヤル』でジェームズ・ボンドの恋人(ボンドガール)として登場するヴェスパー・リンドの名前から付けられたこのカクテル。

『007』シリーズの原作者、イアン・フレミングが考案したマティーニの一種です。

原作『007 カジノ・ロワイヤル』では、ゴードンズのジンを3オンス、ウォッカを一オンス、キナ・リレ半オンスに氷を加え、単に混ぜるだけではなく、氷で冷たくなるまでよくシェイクし、大きめに薄く削いだレモンの皮を入れる。

一般的な作り方は上述したように、キナ・リレの代わりにリレ・ブランを用いてシェイクし、深めのシャンパン・グラスに注ぎ、ラセン状に剥いたレモンの皮を入れる。

リレ・ブランを製造するリレ社は、従業員七名という小さな会社である(2006年12月現在)ため、出荷量に限度があり、入手できない場合はベルモットで代用せざるを得ないが、当然、味わいは異なる。また、キナ・リレを用いたヴェスパーの苦みを再現する試みとして、リレ・ブランを用いてキニーネ粉末を加えるレシピもある。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%82%B9%E3%83%91%E3%83%BC_(%E3%82%AB%E3%82%AF%E3%83%86%E3%83%AB)
ヴェスパー (カクテル) – Wikipedia

ボンド「これをヴェスパーと呼ぶことにしよう」
ヴェスパー「後味が苦いから?」
ボンド「 いいや。一度味を知ると、これしか飲みたくない。いいセリフだと思ったんだが」

カッコいいですよね。2006年の作品『カジノ・ロワイアル』でボンドはこのように述べます。

ヴェスパーは今や映画を超え、カクテルのスタンダードの一つとして愛されています。



マティーニというカクテル

マティーニは「カクテルの王様」とも呼ばれるお酒です。

あらゆる歴史上の人物に愛され、またその作品にも登場するカクテルです。

例えば、イギリスの元首相のチャーチルやアメリカの作家ヘミングウェイなどがこよなく愛したと言われています。

マティーニの起源は諸説ありますが、中でも有力なのは1910年にアメリカ・ニューヨークのニッカボッカー・ホテルのバーテンダー、マルティーニが生み出し、彼の名前がそのままカクテル名になったという説です。

マティーニのレシピ

材料

ビーフィータージン…4/5
ドライベルモット…1/5

つくり方
ステア(ボンドはシェイク)して、グラスに注ぐ。

オリーブを飾る(だけ)。

レシピは時代と共に甘口から辛口へと変化し、スイートベルモットを使っていたのが、今ではドライベルモットを使うのが普通になっている。超辛口好みの、かのチャーチルは、ドライベルモットの瓶を眺めながらジンのストレートを飲んでいたそうである。 デコレーションのオリーブは、一般的に辛口カクテルのデコレーションとして使われる。甘口のカクテルにはチェリーを使う。オリーブの半径分の長さに切り込みを入れ、グラスのふちに刺すと出来上がり。その他にもカクテルピンにオリーブを指してグラスにさしわたしてもよい。

出典:https://cocktailrecipe.suntory.co.jp/wnb/cocktail/recipe/martini/
マティーニ 詳細情報 カクテルレシピ – Liqueur&Cocktail – サントリー

ちなみにジンではなくウォッカで作ったマティーニは、別名「ボンド・マティーニ」とも呼ばれています。

マティーニと映画

未成年とかお酒飲まない人はもちろんですが、社会人であっても「とりあえずビール」とか焼酎・日本酒でカクテルに詳しい人ってあんまりいないんじゃないかな?

で、今回ご紹介したマティーニ。ジェームス・ボンドの愛飲するカクテルとして有名ですが、『ハンニバル』でもレクター博士に復讐を目論むメイスンの好物でもありました。

ちなみにメイスンの場合は少年をいたぶって流れた涙の染み込んだハンカチをマティーニに浸して飲むのが好きなようで、彼の残虐性、サディズムを象徴するようなカクテルなのでした。




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