興行的、批評的、監督的にも・・・あらゆる意味で大失敗作の映画まとめ

今回は興行的、批評的、監督的にも・・・あらゆる意味で大失敗作の映画をまとめてご紹介。
映画の失敗にも様々な側面があります。

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失敗とは

まずは最初に「失敗」の意味を再確認。

やりそこなうこと。目的を果たせないこと。予期した効果をあげられないこと。しくじり。 ⇔ 成功 「試験に-する」 「 -の原因」 「 -談」 「彼を行かせたのは-だった」

出典:コトバンク

しかし、映画における「失敗」はなんだか更に広い意味を持っているようです。

興行的に大失敗!

カットスロート・アイランド

赤字額…約154億円

ギネスブックに載るほどの大赤字をたたき出した映画はレニー・ハーリン監督の『カットスロート・アイランド』。まだまだCG技術が使われることのなかった時代は海賊船なども実際に作っており、予算がかさみやすかったと言えます。しかし、この赤字額は凄いですね。。

ちなみに製作費・宣伝費に対して、回収できた金額はその一割程度しかなかったと言われています。

移動都市/モータル・エンジン

赤字額…約194億円

近年の大コケ赤字映画と言えばこの作品。

2019年に公開されたピーター・ジャクソン監督の『移動都市/モータル・エンジン』です。

フィリップ・リーヴのSF小説『移動都市』を原作にした本作、内容的には原作の1巻の内容の映画化で、フランチャイズ展開も視野に入れていたらしいのですが、この結果では厳しくなりそうですね。

ちなみに冒頭10分は素晴らしいらしいです。

キング・アーサー

赤字額…170億円

2017年に公開された今作はその赤字額の大きさから当時「ハリウッドで最も大赤字を出した映画」とも言われています。当然観客からの評価も芳しいものではなく、Rotten Tomatoesでは批評家支持率は31%、平均点は10点満点で4.7点というスコアに。

全6部作の1作目という構想があったようですが、この結果だと続編製作はないでしょうね。

監督のガイ・リッチーは今作で苦渋をなめる結果となりましたが、2019年の『アラジン』のヒットによって復活しています。

ちなみに今作は元サッカー選手のデヴィッド・ベッカムの俳優デビュー作でもあります。

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スタッフも認める大失敗!

ドラゴンボール エボリューション

ドラゴンボール EVOLUTION [Blu-ray]

思いっきり退化してしまったこの作品。。
世界がずっこけた珍作になってしまったこの映画ですが、公開から7年たって脚本家のベン・ラムゼイは

「私は『ドラゴンボール』のファンとしてではなく、ビジネスマンが業務を請け負うかのように、この仕事で大金が支払われることに目がくらんでしまったのです。私はこのことから、創造的な仕事に情熱なく取り組んだ場合には、最低の結果が伴うこと、そして時として作品を薄っぺらいゴミにしてしまう副作用もあることを学びました。」

と告白し、

「世界にいる『ドラゴンボール』ファンの皆さんへ、心からお詫びします。」

と謝罪のコメントを発表しました。


バビロンA.D. [Blu-ray]

ヴィン・ディーゼル主演のSF映画。途中までは普通の作品ですが、なぜか後半の展開が急すぎて戸惑う作品に仕上がってしまいました。

監督のマチュー・カソヴィッツ自身、本作について「撮影現場に弁護士がいて、1シーンとて脚本通りに撮れなかった」「『24 -TWENTY FOUR-』の出来の悪い1話のようだ」と批判の弁を述べています。

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なんだこりゃ?つまらなすぎて大失敗!

つまらない映画は『カルト映画』として再評価する流れも強いですね。

幻の湖

東宝創立50周年記念作品 、第37回文化庁芸術祭参加作品という肩書と、脚本に黒澤明監督作の常連だった橋本 忍の監督作。
ではあるものの、あまりに奇想天外且つ難解なストーリーによって文字通り長らく「幻の作品」になっていた今作。

愛犬を殺された風俗嬢が犯人とマラソン対決をしたり、そこにスペースシャトルや戦国時代の話まで絡んでくる意味の分からなさが後年、カルト映画として本作を再評価する流れになっています。

また、後年橋本 忍自身も、本作を「失敗作」であると認めています。

デビルマン


デビルマン
壮大な物語の原作をわずか2時間に押し込んだストーリー展開の唐突さ、さながら「学芸会」と揶揄されたキャストの演技力などで「駄作」「最低映画」「バカ映画」の称号をほしいままにしている、ある意味では金字塔的な作品。
もはやカルト映画と呼んでもいいと思います。

死霊の盆踊り

映画マニアなら知らないものはいないであろう、「史上最低の映画監督」エド・ウッドの監督作。
ホラーではなくて、ポルノとして制作されたとの逸話がありますが、まぁどちらの視点で見てもつまらない。。。笑

で、この作品の原題はOrgy of the Deadで直訳すると「死霊の乱痴気騒ぎ」となるそうですが、つまらなさを見越したのか、なぜか邦題は死霊の盆踊り。。。

なんとも底の抜けたタイトルとなってしまいました。

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失敗からの復活!再評価された映画たち

ブレードランナー

公開当時はサイバーパンクの概念と陰鬱なSF描写が観客の理解を得られずに興行的には惨敗となった今作ですが、時代を先取りした斬新さ、映像の美しさなどからじわじわと人気が広がっていき、今ではSF映画の名作として不動の地位を確立しています。

ファイト・クラブ

デヴィッド・フィンチャーとブラッド・ピットが『セブン』に続いてタッグを組んだ今作。

こちらも劇場公開時はいい成績とは言えませんでしたが、ソフト化してから人気が広まりました。

狩人の夜

こちらもアメリカでの劇場公開時は興行的にも批評的にも失敗作とされた作品です。
しかし、その後何度もTV放送されるうちに、徐々に今作の評価が高まっていきました。

日本で劇場公開されたのは、アメリカでの公開からなんと35年後の1990年。

今では英国映画協会の14歳までに見ておきたい50の映画トップ10に選出され、アメリカ国立フィルム登録簿に登録されるなど、名作として評価の高い作品です。




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