今回はスタジオジブリのアニメ映画のトリビア・裏話を抜粋してまとめてご紹介します!
各映画の記事ではより多くのトリビア・裏話を掲載しているので、気になったものがあれば是非チェックしてみてください。
『風の谷のナウシカ』のトリビア・裏話
王蟲の鳴き声は布袋寅泰のギターの音
これは布袋寅泰自身がTwitterで事実だと認めています。
『風の谷のナウシカ』の音楽担当は久石譲。
「久石譲さんに呼ばれてギターで泣いてくれと頼まれました。ずいぶん昔の話です」
と、王蟲の鳴き声を担当することになった経緯を説明しています。
ナウシカたちは人間ではない
実はナウシカたちは人間ではありません。正確にいうと「人造人間」なのです。
巨神兵による「火の七日間」すら、人類(旧人類)が人類社会の荒廃を正すためにすべてをリセットするために選択した道であったのです。
そして腐海も、汚染物質ではなく、実は汚染した大気を浄化するための人工物質なのでした。
そして浄化が終わるまで、人類(旧人類)は眠りにつくことにしました。
ナウシカたちは人類(旧人類)が数千年後に自分たちを眠りから覚ましてくれるように、汚染した大気でも生きられるように作った「人造人間」なのです。
そしてナウシカたちはその浄化された空気の中では生きていけないようになっています。
『天空の城 ラピュタ』のトリビア・裏話
パズーが演奏するトランペット曲は宇宙でも流された
2010年4月に国際宇宙ステーションでパズーが演奏するトランペット曲がウェイクアップコールとしてNASAから流されました。これは国際宇宙ステーションにいた山崎直子宇宙飛行士のために選曲されたそうです。
ロボット兵には2種類のタイプがある
ラピュタに登場するロボット兵には、戦闘型のものと、ラピュタを守る役割を負ったロボットの2つのタイプがあったのは知っていましたか?
見分け方は腕。両腕に突起状のデザインがあるタイプが戦闘用のロボット兵、何もないのが
ちなみにこのロボット兵のデザインは、本作に先立ってTVアニメ『ルパン三世』の中ですでに登場しており、宮崎駿は「気に入っていて一度テレビ(新・ルパン三世・最終話)で使ったんですが、どうも心残りがありまして今回もう一度、使ってみたんです」とコメントしています。
ジブリ映画『天空の城 ラピュタ』のトリビア・裏話をもっと見る
『となりのトトロ』のトリビア・裏話
トトロは「眠い」と言っている
メイが最初にトトロと出会ったとき、メイはトトロの鳴き声を聞いて、その名前を「トトロ」と名付けますが、実際は「眠い」と言っているそう。ちなみに宮崎駿監督によるとトトロはあくまでメイが付けた名前であって、この生き物に名前はそもそもないのだそうです。
最初は姉妹の話ではなかった
最初はサツキとメイ二人の姉妹の話ではなく、一人の少女とトトロの話だったのだそう。
それが二人になった理由として、プロデューサーのは「同時上映作品の『火垂るの墓』の上映時間が伸びた(60分から90分)ために、その尺に合わせるために一人の少女から二人の姉妹にした」と語っていますが、実際は本作が60分の映画として企画されていた当初から二人の姉妹として設定されていました。
実際には宮崎駿監督がトトリと少女の出会いの場面を昼間と夜のバス停の2通り思いついてしまい、そのどちらもを実現させるように姉妹に変更されたという説が有力のようです。
ちなみにサツキとメイはどちらも「5月」を表す言葉が名前のもとになっています。
『魔女の宅急便』のトリビア・裏話
物語の舞台
今作の物語の舞台は白黒テレビがあったり、一方で飛行船が飛んでいたりとバラバラの過去の時代を繋ぎ合わせたように感じますが、監督の宮崎駿によると、今作の物語の舞台は『2度にわたる世界大戦を経験しなかったヨーロッパ』をイメージしたそうです。
『魔女の宅急便』制作のきっかけ
『となりのトトロ』が劇場公開時は不振の結果に終わったためにその資金回収のために『魔女の宅急便』が製作されることになったといういきさつがあります。
『魔女の宅急便』は配給収入21.5億円と『となりのトトロ』の3倍以上の成功をおさめました。
一人二役
キキを演じた高山みなみはもともと森の中に住んでいた画家の少女(ウルスラ)役でキャスティングされていましたが、当時キキ役がまだ決まっておらず、キキ役のオーディションをうけ合格。
一人二役を演じることになったのだそうです
『紅の豚』のトリビア・裏話
マンマユート団の「マンマユート」の意味
マンマユート・ボスを親分とする、マルコのライバル的な存在のマンマユート団。
そのマンマユート団の「マンマユート」の意味はなんと
ママ、助けて
なのだそう。
ちなみに原作『飛行艇時代』によると「ママ、助けて」ではなく「ママ怖いよ団」という意味だとされています。
もともとはJALの機内上映用の作品だった
『紅の豚』はもともと劇場公開用の作品ではなく、JALの機内上映用の作品でした。それが長編化したため、劇場用の映画作品になったという逸話があります。
このようなエピソードを持つため、劇場公開より先に日本航空国際便機内で先行上映されたという逸話があります。
ちなみに『紅の豚』の原案は宮崎駿監督が月刊誌『モデルグラフィックス』に連載していた「飛行艇時代」という作品がもとになっています。
36回もやり直したセリフ
ヒロインの一人、ジーナを演じた加藤登紀子さんですが、Twitterでアフレコ時に36回もやり直したセリフがあると明かしました。
そのセリフは
ジーナ
「マルコ…今にローストポークになっちゃうから…私イヤよ?そんなお葬式…。」
ポルコ
「飛ばねぇ豚は、ただの豚だ。」
ジーナ
「馬鹿っ!」←このセリフだそうです。
『もののけ姫』のトリビア・裏話
カヤはアシタカの許嫁
劇中、呪いを解くために村を出て西へ向かうアシタカをカヤは『兄様』といって引き止め、玉の小刀を渡すのですが、ふたりは兄妹ではなく、カヤはアシタカの許嫁なのだそうです。
ちなみにこの玉の小刀は、蝦夷の女性が男性に自分の気持ちの証として贈るのが習わしなのだそう。
エボシ御前は海外に売られていた
『もののけ姫はこうして生まれた』によると、エボシ御前には人身売買された過去があるとのことです。
倭寇(13~16世紀の朝鮮・中国地方の海賊)の頭の妻にされるも、次第に組織を支配するようになったのち、頭を自らの手で殺し、明の兵器を日本に持ちかえってきたとのことです。
劇中では当時としては最新鋭の石火矢を作り出すなどの行動力、戦略にその影響が見て取れます。
サンの子孫は『千と千尋の神隠し』の千尋
『千と千尋の神隠し』の設定資料集にその記述があるそうです。
興味がある人は以下を読んでみてください。
キャッチコピーの「生きろ。」は糸井重里の作品
このキャッチコピーは糸井重里の作品。
キャッチコピーが「生きろ。」に決まるまで50本近くのコピーが没になったそうです。
その一例が下記。
「おそろしいか、愛しいか。」
「だいじなものは、ありますか。」
「おまえは、まぶしい。」
「昔々は、今の今。」
「死ぬのと、生きるの、どっちが好きだ。」
「死ぬなっ。」