今回は名作映画『タイタニック』からトリビア・裏話を特集します!
タイタニックとは
『タイタニック』は1997年公開の恋愛・パニック映画。
タイタニック号の沈没という史実をベースに、ジェームズ・キャメロンが監督を務め、当時の世界興行記録を塗り替えるほどのヒットになりました。
主演のレオナルド・ディカプリオ、ケイト・ウィンスレットもこの作品をきっかけにブレイク。
1998年のアカデミー賞でも11部門を受賞するなど、評価の高い作品です。
トリビア裏話01 ローズの絵を描いたのはジェームズ・キャメロン本人
映画ではローズのデッサンを描いたのはレオナルド・ディカプリオでしたが、実際に描いたのは監督のジェームズ・キャメロン本人です。
なお、ジェームズ・キャメロンは左利きのため、映画ではフィルムを反転させ、右手で描いているかのように見せかけています。
トリビア裏話02 ローズ役はグウィネス・パルトローも候補だった
監督のジェームズ・キャメロンが、ローズ役を最初にオファーしたのはケイト・ウィンスレットではなくグウィネス・パルトローでした。
グウィネスがヌードデッサンのシーンを躊躇したことと、スポンサーから「ふくよかさが足りない」との意見があったため、ケイト・ウィンスレットにローズ役が回ってきたという経緯があります。
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トリビア裏話03 ジャックは死なずに済んだ?
「怪しい伝説」というアメリカのテレビ番組が2013年にこの疑問を解消した(あるいは、議論に終止符を打った)。映画と同じ大きさの木の板を用いて、実際に実験を行ったのだ。最初、木の板は、番組ホストの2人を乗せるにはあまりにも不安定でそのまま沈むかに見えた。しかし、1人用の救命胴衣(映画の中でもローズが着用していた)を板の下に結びつけると、嘘のように浮き続けた。番組ホスト2人は「ジャックは死ぬ必要はなかった」と結論づけた。
この時、番組にはジェームズ・キャメロン監督も出演していた。彼は“自分の失敗”を認めたものの、映画のストーリー上、ジャックは死ぬ必要があったと発言した。しかし、4年後、ジェームズ・キャメロン監督は、「怪しい伝説」のホスト2人の言うことには1つ間違いがあったと“発表”した。
The Daily Beast とのインタビューで、ジェームズ・キャメロン監督は「ジャックはマイナス2度の凍りつく海中で、低体温症を発症しており、ローズの救命胴衣を使って木の板を浮かせる時間はなかった」と主張した。
一方ジェームズ・キャメロン監督は『ヴァニティ・フェア』誌のインタビューの中でこの意見をバカげたものと批判しています。
キャメロン曰く、ディカプリオ演じるジャックが亡くなったのは「脚本がそうなっていた」からであり、また「ジャックが生き残るという筋書きでは、映画がまったく違うものになってしまっていた」と述べています。
しかし、ローズ演じたケイト・ウィンスレットは「怪しい伝説」のこの意見に同意し、米CBSのトーク番組「ザ・レイト・ショー・ウィズ・スティーヴン・コルベア」に出演した際に「それに、彼はあのドアに乗るためにもっと頑張るべきだったのよ。ここで再現できるわ」と当該シーンを再現。司会者のスティーヴン・コルベアとともに二人分ドアに乗れることを証明して見せました。
※ジェームズ・キャメロンも後に「もう少し小さくすれば良かった」と発言しています。
トリビア裏話04 タイタニック号は左右反転されている
撮影用の船は右舷側しか造られませんでしたが、実際にタイタニックが出港するときは左舷側が接岸していたため、キャメロンは文字をすべてさかさまにし、役者の利き手や衣装のボタンなどを逆にして撮影を行いました。
そして、編集時にフィルムを反転させ、史実の通りにしたという逸話があります。
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