プリティ・ウーマンは1990年に公開されたアメリカのラブコメ映画。
『マイフェアレディ』を下敷きに現代的にアレンジした作品です。
主演はリチャード・ギアとジュリア・ロバーツ。ジュリア・ロバーツのブレイク作として知られています。
もとはコールガールとして道に立って売春で生計を立てていたヴィヴィアン。
そんな彼女が声をかけられたのが実業家のエド。エドの手によってヴィヴィアンは洗練され、また今の生活を抜け出す決心をする。
正にシンデレラストーリーを地で行く名作恋愛映画です。
今回は名作ラブコメ『プリティ・ウーマン』からトリビア・裏話を紹介します!
もともとのタイトルは『$3000』
元々のタイトルとして考えられていたのは、エドワードとヴィヴィアンの契約金の金額である「$3000」。
しかし、そのタイトルだと響きがSF映画のようだということで、今のタイトル『プリティ・ウーマン』に変更されました。
ヴィヴィアンは死ぬ予定だった?
『プリティ・ウーマン』は当初R指定の映画として制作されていました。
ウォルト・ディズニー・スタジオ元会長のジェフリー・カッツェンバーグ氏は以下のように語っています・
「議論にどれだけ時間がかかったことか。脚本上、ハリウッド大通りのコールガールを描いた『プリティ・ウーマン』はR指定の映画だった。ちなみに、元の脚本はかなり暗い筋書きで、確か彼女は薬物の過剰摂取で死ぬはずだった」
出典:ジュリア・ロバーツが演じた映画『プリティ・ウーマン』のビビアン、元の脚本では死ぬ予定だった事が明らかに – AOLニュース
しかし、ディズニーが悲劇的な筋書きを好まなかったため、現在のものに変更されたそう。
当初は乗り気でなかったリチャード・ギア
リチャード・ギアは本作のオファーを受けたとき、あまり乗り気ではなかったと言います。
リチャード・ギアは最初に脚本を読んだとき、エドワード役をつまらない男の典型と思い、こう言い放った。「そんなこと、よく言えたもんだ。まったくアホらしい台本で、自分が演じる役といったら、スーツのようなものだよ。基本的に、誰でもいいから、スーツを着せとけばいいような役さ」。
そんなリチャード・ギアの気持ちが変わったのはジュリア・ロバーツに会った時だそう。ジュリア・ロバーツが相手なら出演すると思い直したそうです。
そんなギアに対するジュリア・ロバーツの作戦
一方のジュリア・ロバーツもリチャード・ギアの出演を熱望していました。
そこで、ジュリア・ロバーツはある行動に出ます。
今はその時を回想したリチャード・ギアのインタビュー。
ジュリアはまるで映画のワンシーンのような茶目っ気のある方法でリチャードに役を引き受けさせようとしたそうで、「彼女はテーブルの向こう側に座っていた。彼女はポストイットを手に取り、それを裏返して僕の方に押しやった」
「そこには『お願い、イエスと言って』と書いてあった。それはとても可愛らしかった。僕は、『イエスと言ってきたばかりだ』と答えたよ」と当時を振り返っている。
ポスター写真は合成
映画ポスターで背中合わせに写っているリチャード・ギアとジュリア・ロバーツですが、体はそれぞれ別人のもの。
実際にはジュリア・ロバーツがヒールを履くと、リチャード・ギアより、身長が高くなってしまったことが原因だそうです。
ジュリア・ロバーツが水平に持っているネクタイは合成の不自然さを隠すための苦肉の策。
ちなみに、劇中のリチャード・ギアの髪はグレイですが、このポスターでは黒くなっているという違いもあります。