ハリウッド映画から見る80年代の日本の姿【バブル時代】

ダイ・ハード』、『バック・トゥー・ザ・フューチャー』『エイリアン』、、、誰もが知る80年代頃の有名映画。

そこに共通して登場するのは大企業として描かれる日本の姿です。

僕を含めて、若い人たちは日本が世界を買い占めるのではと恐れられた時代を知りません。

今回は映画を通して、80年代ごろの日本の姿を見ていきたいと思います。

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ダイ・ハード

物語の舞台は日系企業の所有するビルの『ナカトミ・プラザ』。

映画のなかで真っ先に犯人グループに殺されてしまうのもナカトミ商事社長(ナカトミコーポレーション副会長)のジョセフ・ヨシノブ・タカギでした。

ダイ・ハードの公開年は1988年。

ちょうど日米の貿易摩擦が加熱し、「ジャパン・ナッシング」という日本へのバッシング運動が起こっていた頃です。

1985年にアメリカの対日貿易赤字が500億ドルに達したことをきっかけに、日本の投資・金融・サービス市場の閉鎖性によってアメリカ企業が参入しにくいことが批判され、事実上日米間経済のほとんどの分野で摩擦が生じてジャパンバッシングが起きるようになった。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E7%B1%B3%E8%B2%BF%E6%98%93%E6%91%A9%E6%93%A6
日米貿易摩擦 – Wikipedia

エイリアン

エイリアンの軍事利用をたくらむ『ウェイランド・ユタニ社』。もともとはウェイランド社はそれ単体の会社でしたが、急速に業績が悪化し、日本の企業のユタニ・コーポレーション社と合併することによって誕生した超巨大企業です。ちなみにユタニ・コーポレーション社とはアンドロイドのデヴィッドの特許訴訟になった過去があり、その時はウェイランド社が勝利しています。

しかし、後々のユタニ・コーポレーション社と合併することを考えると、劇中でののユタニ・コーポレーションの会社としての堅実な成長具合がうかがい知れます。

今や日本の企業がアメリカの大企業を吸収合併するなど考えづらいですが、このころには日本の企業がアメリカの大企業を吸収することは十分なリアリティがあったのでしょう。

バック・トゥ・ザ・フューチャー

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」は1985年公開のSF映画です。高校生のマーティ・マクフライが友人のドクが作ったデロリアン型のタイムマシンで過去にタイムスリップする物語。

前に述べたように、同時期の映画の「ダイハード」の舞台がナカトミビルであることもそうですが、この頃は日本の企業の海外進出、買収が進んだ時期でもありました。

当時のアメリカにとって日本は脅威であり、また比較して自国の没落を感じている時期でもあったと思います。

タイムスリップ前のマクフライ家は、父親は弱気で冴えないサラリーマン、母は酒飲み、兄はブルーカラーのフリーター。姉もうだつの上がらない人物という家庭環境でアメリカの没落を端的に表してますね。

反対に主人公の憧れの車として登場するのがトヨタのハイラックスであるのが当時の日本のブランドの栄光を感じさせますね。

この当時、「古き良き時代のアメリカ」の復権を目指したレーガンが大統領に就任しています。




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