定番のカルト映画を年代別にご紹介していきます!
ではどうぞ!今回は80年代編です!
80年代のカルト映画01.『狂い咲きサンダーロード』
石井聰亙監督が日本芸術大学の卒業製作として弱冠22歳で作り上げた映画。近未来都市「サンダーロード」で起きる暴走族の抗争を描いています。
卒業製作ではあるものの、東映セントラルフィルムの配給で全国公開されています。
北野武監督の選ぶ映画10選にもランクインしており、今なお高いカルト人気を誇る作品。
キャッチコピーは「地獄まで咲け、鋼鉄の夢」「ロックンロール・ウルトラバイオレンス・ダイナマイト・ヘビーメタル・スーパームービー」
80年代のカルト映画02.『未来世紀ブラジル』
テリー・ギリアム監督作品。全体主義の管理された社会で主人公の抑圧からの解放を物語のテーマにしています。
建物の至るところに張り巡らされたパイプが監視社会を表す揶揄となっています。
ロバート・デ・ニーロは本作の出演を熱望し、配管工の役で出演しています。
80年代のカルト映画03.『ブレードランナー』
リドリー・スコットが『エイリアン』の次に監督した作品。
いわずとしれた名作SF映画。劇場公開時は人気が振るわなかったが、ソフト化につけて人気が拡大。今ではサイバーパンクの先駆者的な存在の映画となり、また映像化不可能と言われた原作の実写に成功した映像も、革新的な未来描写として非常に高い評価を得ています。
ラストでのロイ・パッティの独白はロイ自らのアドリブであったそう。
ちなみにブレードランナーというタイトルはウィリアム・S・バロウズの小説から拝借されています。
もともとのタイトルは『デンジャラス・デイズ』でした。
80年代のカルト映画04.『レポマン』
1984年の映画。『シド・アンド・ナンシー』などの監督作を持つアレックス・コックスのデビュー作品。ストーリーがブッ飛びすぎてる映画でカルト化しました。
借金のカタとして自動車を回収する職業(レポマン)に転職したパンクの青年オットーの身に降りかかる出来事とは・・・。
80年代のカルト映画05.『スカーフェイス』
1932年の映画『暗黒街の顔役』をブライアン・デ・パルマ監督、アル・パチーノ主演でリメイク。
チェーンソーでの拷問シーンが有名。
公開当時こそ酷評されたものの、特に黒人の若者たちの間では熱狂的な人気を集めるカルト作へと変貌しました。
脚本を手掛けたのはオリバー・ストーン。
「Say hello to my little friend!(「これがご挨拶だ!」)」は
「アメリカ映画の名セリフベスト100」にも選ばれるほどの人気のセリフになっています。
80年代のカルト映画06.『バスケットケース』
『バスケットケース』は1982年に公開されたフランク・ヘネンロッター監督のホラー映画。
結合双生児として生まれたベリアルとドウェインの兄弟。無理やり外科手術で分離させられた二人のうち奇形であった兄ベリアルは父親に捨てられてしまいます。ドウェインは兄を救出し、父を殺害。二人は自分たちを分離した医者たちへ復讐を開始します。
全体的にチープで、80年代の作品とすら思えないようなクオリティの映画なのですが、「人間として生まれてきた哀しみ」を描いたストーリーは美しささえ感じさせます。
ドウェインだけが普通の生活を手に入れることができ、ベリアルには人並みの恋すら叶わない。決して普通にはなれないべリアルの哀しみと、それでも兄弟という切り離せない絆。
2017年にはMoMA(ニューヨーク近代美術館)の映画コレクション入りするなど、一般的な再評価も進みつつある作品です。
チープ過ぎてあまり怖くないのでホラー苦手な人でも恐らく大丈夫かと思います。
80年代のカルト映画07.『スパイナル・タップ』
こちらも1984年の作品。『スタンド・バイ・ミー』『ミザリー』『最高の人生の見つけ方』などのロブ・ライナーの初監督作品です。架空のロックバンド『スパイナル・タップ』の再ブレイクまでを追うというドキュメンタリー風の作品。
疑似ドキュメンタリー、コメディとしてもカルトな人気を誇る映画です。
ホラーではなくて、コメディなのでアハハと笑えるところも多いです。
ちなみにスパイナル・タップは厳密にいうと半分架空のロックバンド。映画の人気により、現実でもアルバム発売やライブ活動などロックバンドとして存在しているからです。
ミュージシャンの大槻ケンヂ曰く、「ロック・バンドを描いたどの映画よりもリアル」だそうです。
他にも世界の名だたるミュージシャンが『スパイナル・タップ』を評価しています。