最近思うことのひとつですが、映画ってよく廃れないなーと思います。
もちろん『若者の映画離れ 』と言われて久しいのもわかります。
チケットは高いし、迷惑な客のとなりに座ろうものなら二時間が台無しだし。。
でも、「だったら二時間ドラマでいい」って声はあまり聞きません。
普通に考えると二時間ドラマなんてテレビで無料で観れますよね。
にも関わらずです。
今回は映画離れが叫ばれる昨今、今一度映画の魅力・意義とは何かを考えてみたいと思います。
映画って意外としぶとい⁉
僕は「映画って意外としぶといな」と感じています。
多分、その答えはひとつの映画に込められた熱量が とても大きいからだと思うんです。
それは映画の回りを見渡してもそうで、映画論という言葉はあっても、ドラマ論って言葉はあまり聞きません。
ひと夏の恋を曲にした音楽はたくさんあるけど、一人の人生を歌い上げる曲は少ない。
ひるがえせば映画のもつ情報量と熱量がどれだけ凄いかということに他なりません。
もちろんそれは映画が動画と言う表現方法であることが大きいのですが。
人の一生を写し出すだけの懐の深さとでも言うのでしょうか。3分間のラブソングではなかなか難しいことです。
例えばラブソングでは登場人物は大体二人か三人ですが、映画だともっと多くの人間との関係を描けますよね?
例えば、僕の好きな『ロッキー・ザ・ファイナル』。
老境に差し掛かったロッキーの挑戦を描いた名作ですが、ロッキーを取り巻く人間関係で描かれるのは、
故人となった、エイドリアン。
息子のロバート。
友人としてロッキーを支えるポーリーやスパイダー。
出会いとしてはかつての不良少女だったマーリーや、その子供のステップス。
対戦相手のディクソン。
これらの相手との関係が描かれています。
スパイダーに関してはほんのわずかな登場ですが、ロッキーのスパイダーに寄せる親愛の気持ちがよく伝わってきます。
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人生を体験できる
ここまでダラダラと書いてきましたが、今までの総括をするならば、二時間弱で誰かの人生を体験することができるのが映画の大きな魅力ではないでしょうか。
それも、喜怒哀楽のたっぷり詰まった人生を。
もちろん、それを家庭で楽しみたい人もいれば、映画館という非日常の空間で楽しみたい人もいるでしょう。
それぞれ好きな方で楽しめばいいと思うのですが、映画離れが叫ばれる昨今、今一度映画の魅力・意義を見直してみるのもいいかもしれません。