業田良家の『ゴーダ哲学堂 空気人形』を原作にした2009年の作品。
今やハリウッドにも進出したペ・ドゥナの主演です。
この記事のコンテンツの目次を見る
「空気人形」のスタッフ・キャスト
監督
是枝裕和
脚本
是枝裕和
原作
業田良家
出演者
板尾創路
ARATA
オダギリジョー
「空気人形」のあらすじ
感想・レビュー
人形に心が芽生えたら
ピノキオやトイ・ストーリーみたいな設定ですが、人形とはいってもラブドールという点が物語に深みを与えています。
あ、ちなみにラブドールってわかります?
オリエント工業の作るような男性用のお人形ですね。すっっっごくキレイに言い換えると。
まぁ疑似恋愛というか、その、、、処理道具というか、そんな役割のお人形な訳です。
それがある時心を持った。
心を持ったからこそ、嘘をついたり、恋をしたり、寂しくなったりもする、傷ついたりもする。
主演のペ・ドゥナの無垢な雰囲気が心を持った人形にマッチしていて何とも言えない透明感があります。
『クラウド・アトラス』でもなどその役柄の深さ、演技者としての幅など、なかなか計り知れない女優さんでもあります。
性善説と性悪説
これ、生まれたときは人は『善の存在である』というのが性善説、その逆が性悪説と呼ばれるものなんですが、←俺の解釈合ってるよね??汗
僕は以前から人ってどちらでもないよなぁと思っているんですね。
というのは、善とか悪というのはある程度のモラルや法の上に則った存在であって、ある程度の知性があってはじめて判断できると考えているからです。
生まれたばかりの子供の持つ純粋さとはそんな善とか悪というものの概念と交わらないところにあるとでもいうのかな。
例えば可愛がってるペットの金魚をお風呂に入れる。。とか。
今回のペ・ドゥナも正にそんな存在で。
時にいとおしく、時に危うげ。