【レビュー】『悪の法則』一度の過ちが全てを滅ぼす、現代の寓話

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リドリー・スコット監督、マイケル・ファスペンダー主演のサスペンス。

たったひとつの過ちが全てを滅ぼしていく。。。まさに現代の寓話とも言える作品に仕上がっています。
しっかしリドリー・スコットのファスペンダー愛が本作でも炸裂しておりますなぁ~!

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『悪の法則』の予告編


『悪の法則』のスタッフ・キャスト

監督
リドリー・スコット

脚本
コーマック・マッカーシー

製作総指揮
マイケル・コスティガン
マーク・ハッファム

出演者
マイケル・ファスベンダー
ペネロペ・クルス
キャメロン・ディアス
ハビエル・バルデム
ブラッド・ピット
ロージー・ペレス
ブルーノ・ガンツ
ルーベン・ブラデス
ディーン・ノリス

感想・レビュー

ちょっと救いのないラストではあるものの、麻薬取引に関わった人が一人一人消されていく、そのサスペンスな展開は見事なもの。北野武監督のアウトレイジにも通じるような、そんな負けっぷりですね。

しかし、そのスリリングな様は美しくもあります。

キャメロン・ディアスとペネロペ・クルス

本作のヒロインはキャメロン・ディアスとペネロペ・クルス。

この二人が共演するのは『バニラ・スカイ』以来ですかね。

バニラスカイではどちらかというと惑わす立場だったペネロペ・クルスですが、今回は立場が変わって、キャメロン・ディアスの方が悪女になっています。

キャメロン・ディアスは若い頃はバカっぽい役が多く、コメディエンヌといった感じでしたが、近年は割りとシリアスな作品にもよく出てますね。

結構この作品は出演者が豪華なんですよね。

ブラッド・ピットにベニチオ・デル・トロ、そして、マイケル・ファスペンダー。

マイケル・ファスペンダー

どっからどう見てもリドリー・スコットの超お気に入り俳優であることは間違いない、マイケル・ファスペンダー。

プロメテウスではアンドロイドのデイヴイッドを演じていました。続編のコヴェナントでは実質的な準主役と言っていい位置を与えられました。

その後リドリー・スコット監督自身が『エイリアンよりAIに興味がある』と発言したため、コヴェナントに続く作品ではエイリアンを押し退けて事実上の主役の座を射止めるのではないでしょうか。

さて、本作のマイケル・ファスペンダーの役は弁護士。一見誠実そうですが、実は傲慢で物事を軽く見る人物です。

彼が妻の結婚指輪の資金とするために、一度だけドラッグを売りさばこうとしたためにすべてを失うハメになります。

その様はさながら日本昔話のよう。

「悪の法則」はまさに現代版、大人版の寓話と言えるかと思います。

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