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【ネタバレレビュー】「告発の行方」ジョディ・フォスターの演技力は必見!

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「告発の行方」のスタッフ・キャスト

監督
ジョナサン・カプラン

脚本
トム・トーパー

製作
スタンリー・R・ジャッフェ
シェリー・ランシング

出演者
ジョディ・フォスター
ケリー・マクギリス



「告発の行方」のあらすじ

ある夜、一軒の酒場から1人の若い男が飛び出してきて、公衆電話から警察に店でレイプ事件が起きていると通報した。彼に続いて店から飛び出してきた若い女性が、通りがかりの車に助けを求めてきた。その女性サラは、酒に酔ってマリファナを吸っていたところを、3人の男たちからレイプされたのだという。

地方検事補キャサリンはこの事件の捜査を行うが、加害者たちは合意の上での行為(和姦)と主張、サラに有利な証拠も何1つなく、キャサリンは渋々司法取引に応じる。それを知ったサラは深く傷つき、自傷行為まで起こしてしまう。

そんなサラの姿を見たキャサリンは事件の再捜査を決意、レイプを煽り唆した男たちを暴行教唆の罪で告発するのだった。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%91%8A%E7%99%BA%E3%81%AE%E8%A1%8C%E6%96%B9
告発の行方 – Wikipedia

感想・レビュー

ジョディ・フォスターが初めてアカデミー賞主演女優賞を獲得した本作。

『タクシードライバー』では娼婦を演じ、今作『告発の行方』ではレイプ犯罪の被害者を演じ、なかなか幸薄い役柄のイメージがあります。

(余談ですが、「羊たちの沈黙」で演じたクラリスも性的虐待を『殺される羊』になぞらえているという説がありますね。これは羊たちの沈黙の考察記事で詳しく書いています。)

冒頭、固定アングルが酒場の外観をずっと写していますが、そこからボロボロの若い女の子が叫び声を上げながら飛び出してきます。

これ、マジでびっくりした。。『悪魔のいけにえ』のマリリン・バーンズを彷彿とさせる絶叫演技

病院へ運ばれた女の子、彼女こそジョディ・フォスター演じる主人公のサラ。

看護師やレイプ相談センターの職員からケアを受ける一方で、そこへ現れた地方検事補のキャサリンからはデリケートな質問を投げ掛けられます。

個人的にはジョディ・フォスターはこの一連の病院でのシーンが最も演技レベルが高かったシーンかなと思います。

映画の内容自体はイマイチ入り込めなかったんですよね。

ジョディ・フォスター演じるサラが例えばマリファナやってたり、露骨に男性を誘う場面もあって、キャサリンの言葉を借りれば「陪審員の心証を悪くする」とのことですが、それは観ているこちらも同じことで。もちろんレイプは許されないことではありますが、イマイチ感情移入できなかったな。

全体を通して、サラは明るすぎたのかもしれません。ジョディ・フォスター主演作で同じように冒頭で暴行される『ブレイブ・ワン』という映画があるのですが、ここでは立ち直りの早さを刑事に怪しまれるんですよね。

今作のサラも普段の明るさがある分だけ、裁判の涙が本気なのか、作戦なのか、どちらにも解釈できてしまいます。

もうひとつはレイプ犯(裁判での罪状は傷害)で逮捕された親友のために証言を覆そうとするケン。今作「告発の行方」におけるキーパーソンであり、裁判の行方を左右する人間でもあるのですが、彼がコロコロ態度を変えるんですよ。

加えて、いくら親友と言えど、レイプをした人をなぜかばうのか?

普通なら見限って縁を切るくらいしてもいいと思うんですけどね。。

レイプを煽動した周囲の大人をうったえるというのは単純な法廷ものとは違う面白さがありますが、それにしてもケンの登場のシーンでオチまで全て読めてしまう。。

今作はレイプを題材にしながらもサラ側に検事補のキャサリン、被告側に男性弁護士ということで、女VS男の対立にも見えます。

これ、もし今の映画だったら、男性、女性それぞれの描き方がステレオタイプとかって批判されたりするのかな?

男性弁護士の女性蔑視的な発言が物議をかもしそうです。

現代的な視点を加えるならば、弁護側が女性、検事側が男性でもまた深みを作品に持たせられるのかなと感じます。

本作で僕が圧倒されたのは本編のエンドロールで流された、「アメリカでは 6分に一回レイプ事件が起きている」という字幕。

もちろん30年前の作品ということは差し引いても、胸を打たれました。



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