ホラー映画の悪役たちは言うまでもないのですが、一般的な映画の、それも主人公格が冷静な目でみて、人の道に外れたような行動をとることがあります。
そんな『それ人間としてどうなの?』と思わざるを得ない映画をご紹介。
ちなみに僕が本気でそう思っている映画です。
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『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』
スティーブン・スピルバーグ監督作品。CG黎明期に金字塔となった『ジュラシック・パーク 』の続編です。
ジュラシック・パークという恐竜を飼育するテーマパークが一作目の舞台でしたが、今作はその恐竜たちの繁殖場だった島が舞台。
恋人を探しに島に来た主人公に加え、恐竜をハントするチームも登場人物に加わります。
島の生態系を無視し、恐竜をアメリカへ持ち出そうとするハンターたち。
主人公たちはこっそりと恐竜が入れられている檻のカギを外します。
逃げ惑い暴れる恐竜と、ハンターたち。
結果的にハンターは装備の大部分を失います。
ティラノサウルスも含めた猛獣もどこにいるかわからない状態。そんな島で装備の大部分を失うのがどれだけ恐ろしいことか。
ティラノサウルスにくわえ、後半にはヴェロキラプトルも人間に襲いかかります。
ほとんどのハンターは壊滅し、殺されていきますが、その遠因をつくったのは主人公たちではないのか?と見るたびに思う作品。
『トランセンデンス』
ジョニー・デップ主演のSFスリラー映画。
反デジタルを標榜するテロリストに狙撃された、人工知能学者のウィル。
妻のエヴリンと、同僚のマックスはウィルの意識をデジタル化し、コンピューターにアップロードすることでウィルの『死』を避けようとするが。。
かくしてコンピューター上の『意識』として存在することになったウイル。
インターネット上の全てにアクセスできるようになったウィルは加速度的に学者をかさね、とうとう人類を『超越』した存在になってしまう。
暴走し始めたウィルを『停止』させるために、マックスはテロリスト達と手を組むのです。
ええええー?!
いくら目的のためとはいえ、仲間の命を奪った人たちとよく手が組めるな、、、。
それって人としてどうなの?
と思います。
案の定、お客さんからも二つの映画の評価は割りと低め。。
日本と違い、複数の人が脚本に関わると言われるハリウッド。
なぜこのような展開が見過ごされているのかかなと思います。