名作映画オマージュ「レディープレイヤーワン」ポスター元ネタ比較

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「レディ・プレイヤー1」とは

近年目覚ましい普及と進化を果たしたVR(ヴァーチャル・リアリティ)。
そんなVRを題材にスティーブン・スピルバーグが挑んだ作品です。

なんでもスピルバーグは「私はこれまでに何本も映画を作ったが、『レディ・プレイヤー1』は3番目に作るのが難しい映画だった」と述べているそうで、その言葉に応えるかのように、
批評家からも好意的な評価が多いようです。

なお本作に影響を与えた日本の作品としてスピルバーグは「宮崎駿の『千と千尋の神隠し』や黒澤明の映画、ゴジラ、また多くの日本のスーパーヒーローたちだね」と答えています。

ちなみに『レディ・プレイヤー・ワン』は元々の公開予定は2017年12月でしたが『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』と公開が被るのを防ぐために2018年へと延期されたという裏話があります。

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パターン1「ブレードランナー」

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「ブレードランナー」は1982年に公開されたSF映画の金字塔です。「エイリアン」でブレイクしたリドリー・スコット監督の次回作でした。当時実写化不可能と言われていたフィリップ・K・ディック原作の『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を映画化した作品です。

公開当時の評価は不振に終わっていますが、今や屈指の名作との評価が一般的な今作。

それまでの近未来のイメージと言えば、無機質で清潔なクリーンなイメージで描かれることが多く、その無機質な中で描かれるAIの反乱や人間同士のいさかいが主なテーマでしたが、この作品での未来的でありながら酸性雨の降り注ぐ汚れたビジュアルは当時としては非常に斬新で、「スチームパンクの先駆的作品」ともとられています。

退廃的な映像美と、単なるSFの域にとどまらない、哲学的な問いかけは
今でも『ブレードランナー』を名作映画にしている大きな要因でしょう。

2017年には35年ぶりの続編になる『ブレードランナー2049』が公開されています。

パターン2「マトリックス」

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世界に映像革命を巻き起こしたSF映画『マトリックス』。

「スピード」以来のキアヌ・リーヴスの代表作でもあり、また映画の視覚効果の歴史の中でもエポック・メイキング的な作品です。

マトリックスが公開されてからの数年はあらゆるアクション映画に『マトリックスを超えた!』という宣伝文句が踊っていました。

いまでこそ、インターネットの発達もあり仮想空間の概念は受け入れやすいものですが、当時、マトリックスで提示される概念は一般の人たちには難解なものでもありました。

マトリックスの中の「機械と戦う」という設定は、それまでのVSロボットという概念ではなく、機械のプログラミングした仮想空間(マトリッス) 内での監視プログラムと闘う、というとても斬新なものでした。そういった意味でも先駆的な映画作品ですね。

パターン3「バック・トゥ・ザ・フューチャー」

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「バック・トゥ・ザ・フューチャー」は1985年公開のSF映画です。高校生のマーティ・マクフライが友人の発明家、ドクが作ったデロリアン型のタイムマシンで過去にタイムスリップする物語。

公開当時全米で大ヒットを記録し、「フューチャー現象」と呼ばれる現象を巻き起こしたほどの名作SF映画です。

パターン4「ランボー」

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1990年度のギネスブックに「最も暴力的な映画」として掲載されてしまった本作。

また主演のスタローンもラジー賞に選出されるなど、評価は高いとは言えない作品ですが、今観ることに意味がある映画だとも思います。

「ランボー3/怒りのアフガン」は「ソ連のアフガニスタン侵攻」を題材にしています。

アフガニスタンの反政府ゲリラ側とソ連の戦争が続く中でランボーの元上官、トラウトマン大佐がソ連に捕らえられてしまいます。

それをアフガニスタンの助けを得ながらランボーが救出しにいくストーリーなのですが、当時、実際にアメリカもCIAを通じてアフガニスタン側に武器提供などの援助や支援を行っていました。

そして提供される側には、後にタリバンの最高指導者ウサマ・ビン=ラディンも含まれていました。

彼ら、反政府ゲリラは自らを「ムジャーヒディーン」と名乗り、ソ連の戦争を「聖戦」と位置付けました。

しかし、ソ連軍の撤退以降、ムジャーヒディーン各派はアフガニスタンでの主導権をめぐり対立していきます。その中からウサマ・ビン=ラディン率いるタリバンが台頭してくることになるのです。

歴史の皮肉と言う意味でも、観ておいて損はないです。今では絶対に作れない、稀有な作品でもあるでしょう。

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