【ネタバレ レビュー】メン・イン・ブラック:インターナショナル

『メン・イン・ブラック:インターナショナル』は2019年に公開された「メン・イン・ブラック」シリーズ第4作目の作品です。

第一作目は1997年に公開。その後2002年に第二弾の『メン・イン・ブラック2』、2012年には第三弾の『メン・イン・ブラック3』が公開されました。そして今作はシリーズ初のスピンオフ作品。

監督はF・ゲイリー・グレイ、主演はクリス・ヘムズワース、テッサ・トンプソンが務めています。

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「メン・イン・ブラック:インターナショナル」のスタッフ・キャスト

監督
F・ゲイリー・グレイ

脚本
アート・マーカム
マット・ホロウェイ

原作
ローウェル・カニンガム

製作
ウォルター・F・パークス
ローリー・マクドナルド

製作総指揮
スティーヴン・スピルバーグ
バリー・ソネンフェルド他

出演者
クリス・ヘムズワース
テッサ・トンプソン



「メン・イン・ブラック:インターナショナル」のあらすじ

地球に生息している異星人たちの監視と取り締まりを行っている最高秘密機関MIBことメン・イン・ブラックの新人女性エージェントM(テッサ・トンプソン)は、MIBロンドン支部内に潜んでいるとされるスパイの摘発を命じられる。Mは、先輩エージェントのH(クリス・ヘムズワース)と共に任務の遂行にあたるが、スパイ側が仕掛けていた裏工作によってMIBから追われる立場になってしまう。

出典:https://www.cinematoday.jp/movie/T0023754
メン・イン・ブラック:インターナショナル (2019) – シネマトゥデイ

感想・レビュー(ネタバレあり)

これぞ正しきエンターテインメント大作

まさに正しいエンターテインメント大作!

凄く楽しくて面白い映画だったのですが、反面つまらなくもあったというのが正直なトコロかなと思います。

地球をも滅ぼせる破壊兵器を巡るエイリアンとMIBの争い。

MIBの極一部しか知らないことを敵のエイリアン(ハイブ)が知っていたため、MIBの見習いエージェントMは組織の内部にスパイがいるのではと疑いを深めていくー。

確かに楽しい映画です。冒頭、リーアムニーソン演じるMIBロンドン支部長のハイTが開口一番『パリは嫌いだ』とボヤくのも個人的にはツボ。このセリフは多分『96時間』を意識していると思います。そりゃー娘を拉致された場所なら嫌いにもなるでしょ!

『メン・イン・ブラック』に忠実!

スピンオフ作品という位置付けながら、序盤のストーリーの構成は97年の『メン・イン・ブラック』にかなり忠実。

最初に旧チームでのエイリアン退治の見せ場があって、新人が旧チームの一人と新たにチームを組むという流れですね。

ちなみに新人がMIBのオフィスで小さな事件を犯すのも同じ。

『1』ではウィル・スミス演じるエドワードが保管されていた宇宙人アンドロ3世のアイテムを不用意に触ってしまい、オフィスはメチャクチャに。

逆に『1』ではエイリアンの大半がマンハッタンにいるという設定でしたが、「メン・イン・ブラック:インターナショナル」は舞台がロンドン支部ということもあり、地球を訪れているエイリアンの数も増えていることがわかります。

エージェントMのキャラクター

さて、今回の新人の女性エージェント、Mを演じるのはテッサ・トンプソン。

しきりに『グローリー』の~と紹介されてますが、個人的には『クリード』シリーズのイメージが強いですね。

今作でのMというキャラクターは過去作の女性キャラの良いとこ取りのようなキャラクター。

Mの聡明さは『1』で検死官だったローレルを、好奇心旺盛な所と純粋さは『2』のローラを感じさせます。また『オーシャンズ8』のレビューでも紹介した強い女性像はこの作品でも描かれていますね。

さてこの作品、前述のとおりとてもエンターテインメントで楽しい作品なのですが、ここからつまらなく感じた理由を書いていきたいと思います。




つまらなく感じた理由

観客を楽しませるために緻密に計算されたストーリー展開ではあるものの、そこに葛藤や意外性はほとんど見受けられません。

演出にしてもそう。例えば、護衛対象である宇宙人の王族ヴァンガスを乗せた車が走り去るシーン。ヴァンガスがHに声をかけ、車で走り去る、本来であれば声をかける場面をみせればそのシーンの役目は終わったはず。しかし画面のフォーカスは変わらない。おまけに「もう仕事は片付いた」みたいな、みるからにフラグが立ってて、、、あからさまにこの後ヴァンガスを載せた車が爆発か何かするんだろうなと予想かつくんですよ。実際その通り。

Mはヴァンガスから宝石のようなもの(実は圧倒的な威力を誇る破壊兵器)託され、ヴァンガスはそのまま死亡。

しかしヴァンガスが地球にいることはMIBメンバーの極一部しかし知り得ない状況。

MはMIB内にスパイがいる可能性を示唆し、組織に逆らいHと二人で独自に犯人に迫っていくのですが、途中から敵に追われるシーンがメインになってしまい、スパイ探しはかなり有耶無耶になった印象です。

そして、主役の二人以外に目立つMIBエージェントはCとハイTくらいしかおらず、必然的にどちらかがスパイだろうという予測がついてしまいます。

ウィル・スミスらの登場シーン

ちなみにハイTの部屋にはウィル・スミスとトミー・リー・ジョーンズが『バグ』と戦ったときの写真が。

エンドロール終わった後もサプライズでカメオ出演してないかスクリーンを見つめていましたが、どうやらこの絵のみのようですね。

ちなみに、『メン・イン・ブラック2』ではサーリーナ、『メン・イン・ブラック3』ではボリスを倒しているのに、なぜ表彰されているのはバグの事件だけなのだろう。。まぁ、ボリスはタイムスリップして改変した過去の話ですが。。

その横にもう一枚飾られているのがHとエージェント時代のTの絵です。

そこには彼らが『ハイブ』と言うエイリアンと戦った時の絵でした。



『ハイブ』と『ツインズ』

彼らが倒したエイリアンが『ハイブ』と呼ばれるエイリアン。他の生き物に寄生し、内側からコントロールできるという特徴を持ったエイリアンです。

ハイブが今回操っていたのは双子の男。『ツインズ』と呼ばれています。予告編にも出てくるように、とにかくMIBの武器が効かない!

今作はエンターテインメント作品だと言いましたが、CGの出来も素晴らしいです。

ツインズの描き方もカッコいい。ちなみにこのツインズ、なんとなくマトリックス・リローデッドに出てきたツインズと似ている気がする。。

そんなツインズと、MIBエージェント双方に追われるHとMですが、この逃亡の過程で様々な国を行き来するのが楽しいですね。まさに、『インターナショナル』。

『メン・イン・ブラック:インターナショナル』ネタバレ

そんな中、ヴァンガスから託された破壊兵器が武器商人のエイリアン、リザに奪われてしまいます。

リザは、Hの元恋人でもありましたが、彼女の住みかは1度行ったら戻れないという危険な場所。

リザとその用心棒的な存在であるルカとの格闘になりますが、Mが幼い頃地球に来たばかりのルカを助けたことが判明し、ルカと和解。を手にして屋敷をあとにします。

その時、HとMの後ろにはツインズが迫ってきていました。

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