【映画 レビュー】オデッセイ


オデッセイ [Blu-ray]
マット・デイモン主演、リドリー・スコット監督作品。

一人火星に取り残された男のサバイバルを描いた作品です。
原題は「MARTIAN」で訳するなら火星の人。

「オデッセイ」のスタッフ・キャスト

監督
リドリー・スコット

脚本
ドリュー・ゴダード

原作
アンディ・ウィアー『火星の人(英語版)』(ハヤカワ文庫SF)
製作
サイモン・キンバーグ
リドリー・スコット
マイケル・シェイファー
マーク・ハッファム
アディタヤ・スード

出演者
マット・デイモン
ジェシカ・チャステイン
クリステン・ウィグ
マイケル・ペーニャ
ショーン・ビーン
ケイト・マーラ
セバスチャン・スタン
アクセル・ヘニー
キウェテル・イジョフォー

「オデッセイ」のあらすじ

宇宙飛行士のマーク・ワトニーは火星への有人探査計画であるアレス3に、クルーとして参加する。火星での探査任務中、大砂嵐に襲われたマークらクルーは、全ミッションを放棄して火星からの退避を決めてロケットへ向かうが、その最中に折れたアンテナがマークに直撃する。クルーたちはマークが死んだと判断して火星上の軌道へ戻り、さらに地球上の軌道へ帰還するためのヘルメス号に乗って出発してしまう。

ところが、マークは生存しており、火星に一人取り残されてしまったことを知り、残されたわずかな物資を使って生き延びようとする。しかし、地球から救助隊がすぐに来る見込みはない。マークは持ち前の植物学者としての知識を活かし、前ミッションから残留保存されていた資材を材料に水、空気、電気を確保すると、さらに火星の土とクルーの排泄物をもとに耕作用の土を用意し、ジャガイモの栽培に成功する。

次のミッションであるアレス4が到着するまでの4年間を生きのびようとするが、火星の厳しい環境がそれを阻む。マークはマーズ・パスファインダーを見つけ、その通信機能を回復させて地球との通話に成功する。NASAでは、マークのために追加の食料などを送ることを決めて急遽、輸送のロケットを打ち上げるものの、発射時に失敗してしまう。NASAのロケットによる支援ができなくなった時、中国国家航天局から助けが提供され、救助のための輸送を中国のロケットが引き受け、地球軌道に乗せることに成功する。

NASA長官で最高司令官であるテディ・サンダースは地球帰還中のアレス3のクルーたちを安全に帰還させるか、もう一度火星に戻ってマークを救うかの二者択一に迫られるが、長官はクルーたちを安全に帰還させる選択肢を選ぶ。しかし、長官のその意図はクルーたちに漏らされてしまう。ヘルメス号に乗るクルーたちは全員一致の意見で長官の指令に反対し、地球上の軌道でスイングバイを行いながら中国のロケットでもたらされた追加食料などを受け取ると、火星へ戻る。マークは、ヘルメス号が火星上の軌道に乗る日に合わせてローバーを改造して長距離走破を決行すると、火星の重力を振り切る唯一の手段となる、アレス4用にすでに送り込まれていたMAV (Mars Ascent Vehicle) に乗り込む。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%87%E3%83%83%E3%82%BB%E3%82%A4_(%E6%98%A0%E7%94%BB)
オデッセイ (映画) – Wikipedia

感想・レビュー

だれもいない場所に四年間滞在する。。。ということで、トム・ハンクスの『キャスト・アウェイ』を彷彿とさせますが、こちらは植物学者が主役。(ちなみにキャスト・アウェイは運送業)

あっという間に火星に地球と同様の『ジャガイモ畑』を作ってしまう手際のよさが痛快です。

う◯こでジャガイモ

植物学者という仕事をフルに活かし、マークは早速食料の確保に動きます。
堆肥の代わりとして農地用の土壌作りのもとに選んだのはクルーたちのう◯こ。
宇宙船の余剰燃料から水を作り出し、土壌に水分を与え、見事にジャガイモを発芽させることに成功します。
まさに知識と機転。小学校の理科すら忘れかけている僕にはとても無理です(笑)。

ちなみに火星での食べ物、ジャガイモのみ!絶対地球に帰ってからジャガイモが嫌になるでしょうね。。

ぼっち。。。

映画ではマークには地球の状況がわからず、また地球のNASAもマークの生存はわかっているものの、コンタクトがとれない状態です。同じく無人の孤独をサバイバルする映画、『キャスト・アウェイ 』と比較しても、こどくによって発狂するような場面は見受けられません。もちろん、キャスト・アウェイ同様、一人二役を演じ、孤独をまぎらわそうとするシーンは出てきます。
ちなみに一人でアラスカの広野で生き延びようとする青年を描いた『イントゥ・ザ・ワイルド』ですら、自ら望んだ孤独と環境のはずなのに、主人公がやはり一人で複数の人との会話を演じていました。
人間というのは絶対的な孤独にはなれない生き物なのかもしれません。


置き去りにするということ

さて、マークはそもそも他のクルーに死んだと思われ、結果的に置き去りとなってしまったわけですが、マークの生存はそのことから4か月後に帰還中のクルーにやっと知らされます。
喜びよりクルーに広がるのは戸惑い。
結果的に見殺しにしてしまったのではないか?という罪の意識。
後に死の危険と一年弱のミッション期間延長のリスクとデメリットを覚悟し、クルーの満場一致でマークを迎えにいくことが決まります。

ここ、かなりアメリカらしさが出てると僕は思います。

仲間を決して見捨てない

プライベート・ライアン見た人ならわかるかと思うんですが、アメリカの軍隊の鉄の掟は『仲間を決して見捨てないこと』
だからこそ、プライベート・ライアンでもライアン二等兵ただ一人を救うために、何人もの兵が命を懸けて救出活動に向かうわけですね。(奇しくもライアンを演じているのは今作の主役でもあるマット・デイモン!)

この仲間を決して見捨てないという所は本当に素晴らしいアメリカの強さ。
そして国民一人一人が彼の期間を待ちわびるという「物語」の美しさ。

全体的に明るいトーンでストーリーが進行するので、シリアスさはそう感じさせません。