「96時間」は2008年に公開されたフランスのアクション映画です。
監督はピエール・モレル、主演は「シンドラーのリスト」のリーアム・ニーソンが務めています。
日本語の96時間と言うタイトルは「誘拐事件の被害者が無事でいられると考えられる猶予期間」のこと。
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「96時間」のスタッフ・キャスト
監督
ピエール・モレル
脚本
リュック・ベッソン
ロバート・マーク・ケイメン
製作
リュック・ベッソン
製作総指揮
ディディエ・オアロ
主演者
リーアム・ニーソン
マギー・グレイス
ファムケ・ヤンセン
「96時間」のあらすじ
感想・レビュー
穏やかそうなリーアム・ニーソンを怒らせるとこれだけ怖いということがよくわかる96時間シリーズの第一作目。
脚本・製作はリュック・ベッソン。
『フィフス・エレメント』や『レオン』でその才能を存分に証明したリュック・ベッソンですが、個人的には2000年代前半は低迷していた印章が拭えません。
しかしながら『96時間』の脚本はリュック・ベッソンの復活を印象づける鮮やかな出来。
約90分という短い作品ながら、ジェットコースターのように一気にエンディングまで退屈させずに連れていってくれます。
この映画のひとつの魅力はどのようにして拉致された娘のもとへたどり着くのか?という謎解きのような面白さもあること。
ブライアンの行動は一見読めませんが、その裏にどんな意図があるのか、映画の中でだんだんわかっていく気持ち良さもあります。
ブライアンの娘、キム役にはマギー・グレイス、歌手志望の17歳という設定ですが、年齢的には歌手のシーラを演じたホリー・バランスと同い年。道理で高校生には見えないわけだ。。
人身売買や、麻薬中毒のショッキングなシーンは子供の頃に見ていたならばトラウマになったかもしれません。
特にキムの友人、アマンダの死体は吐瀉物にまみれ、ドラッグを何度も注射された凄惨なもの。
基本的にはアクション・エンターテインメントな映画ながら、アマンダの死は人身売買の問題と絡んで一つの苦味を残します。
事実、今回の犯人グループとなった、アルバニア・マフィアの資金源は麻薬取引きであり、かつイギリスでは性的奴隷売買も行われているそうです。