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平成マイベスト映画ランキング
1位. フォレスト・ガンプ
1位はやはりこの映画。時代の中で羽根のように風に吹かれながら、純粋な気持ちをどこまでも持ち続けるフォレスト。
ジョン・レノンやエルヴィス・プレスリーなど、時代を彩る著名人や、ベトナム戦争にピンポン外交など、歴史上の出来事を巧みに組み合わせ、フォレストと周りの人々の人生を鮮やかに紡ぎ出す、今なお色褪せない名作ですね。
2位. もののけ姫
宮崎駿監督が13年にわたる構想の末に完成させたアニメ映画。
スタジオ・ジブリ作品では異色とも言える残酷描写や、善悪では計れない、深いテーマを持った作品です。
個人的にはやはり宮崎駿監督作品の最高傑作はもののけ姫。
公開当時劇場まで観に行きました。
3位. マトリックス
平成という時代の中において映画を振り替えるときには映画の映像技術の進歩を無視することはできません。
その中でもマトリックスの映像はまさに革命。バレット・タイムによる今までにない映像表現は多くのフォロワーを生み出しました。
マトリックスは、コンピューターに支配される現実世界を暗喩していることからも、まさに時代を映した一本と言えるでしょう。
4位. ファイト・クラブ
デヴィッド・フィンチャー監督のファイトクラブも、『マトリックス』と同じ 99年に公開されました。
資本主義や経済紙上主義の社会からの脱却というメッセージは映画の中を越え、世界各地で実際にファイト・クラブが設立されたという逸話が残っています。
マトリックスとは違う手法で『覚醒』を強烈にアジテートした作品です。
この映画に漂う世紀末的な雰囲気も、99年という当時の時代を表しています。
5位. 時をかける少女
青春の一コマをキレイなまま切り抜いたような作品。大林監督の映画、『時をかける少女』の設定を現代の物語としてリファイン。
細田守監督初のオリジナル長編アニメーション映画になりました。
何気ない、だけれどもきらびやかな瑞々しい若い日々。
そして、奇跡と切なさが交差する感動のラスト。
僕が選ぶ邦画の中でも最高峰の作品のひとつです。
6位. 有頂天ホテル
三谷幸喜監督の長回し映画。
これだけの豪華キャストを集めて、見せるのは『年越しまでの二時間のドラマ』。
一軒のホテルのなかで巻き起こる幾つものトラブルや騒動。
ちょっと出来すぎの奇跡も新年の賑わいのなかではかえってお似合いかもしれません。
観賞後に最高の気分に浸れる映画です。
7位. イントゥ・ザ・ワイルド
映画の良さのひとつは作品を通して人生を語れることだと思います。
この『イントゥ・ザ・ワイルド』もまさにその一つ。
実在の冒険家、クリス・マッカンドレスの人生を通して、本当に生きることはどういうことかを私たちに問いかけます。
メガホンをとったのは俳優のショーン・ペン。大自然の美しさと凶暴さ。
生きることの残酷さと美しさを描き出しています。
8位. 転々
三木聡監督の脱力系コメディ。
下らないギャグの中にも、どこかじんわりと日常の穏やかさを感じさせるのは東京散歩というこの映画のテーマあってこそ。疑似家族を通して、やがて家族の暖かみを知る。
思いっきり笑ったあとは、切なくも温かい、この映画ならではの余韻を楽しんでみてください。
9位. 羊たちの沈黙
平成の映画の中でも間違いなく名作でしょう。
スリラーとしての面白さ、サスペンスとしての緊張感、ホラー映画としての恐ろしさ、そのすべてが極上のクオリティを持ってこの映画には込められています。
それでいて決して下品にならずに、どこか美しささえ感じさせるのは、ジョディ・フォスター演じるクラリスと、アンソニー・ホプキンス演じるレクターの