【トンデモ映画】迷作・珍作ムービー特集!

今回は迷作・珍作と呼ぶにふさわしいトンデモ映画を紹介していきます!
作り手が違うだけでこうも評価が変わるのかと思える作品も多数!

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007 カジノロワイアル

1967年に公開された007映画の番外編とでもいうべき映画『カジノ・ロワイアル』。元々『カジノ・ロワイヤル』は55年に映画化の権利を取得されながらも、その後10年以上に渡って実際に映画化されることはありませんでした。

別の会社が権利取得した『007 ドクター・ノオ』が先に映画化され、それに続くシリーズがヒットしたことから、『カジノ・ロワイヤル』も正規シリーズとしての映画かを模索するも、別会社との交渉が決裂。そのために007含む当時のスパイ作品をパロディにするようなコメディ調の作品として映画化することに。

原型をほとんど留めないその仕上がりは今日においてもカルト映画として高い評価を得ています。

ちなみに今作でジェームズ・ボンドを演じたのはデヴィッド・ニーヴンでした。

こちら葛飾区亀有公園前派出所 (1977)


画像はイメージです

連載開始わずか1年にして実写化された本作。主演はせんだみつお、音楽はのちの96年に放映開始されるTVアニメ版と同じく所ジョージが担当しています。

当初は山田洋次監督の「男はつらいよ」に並ぶ作品を意識して企画されていましたが、原作の雰囲気を無視してやりたい放題の作品になってしまい、原作者の秋本治が激怒したとの逸話があります。

「柴又の寅さん」と肩を並べる存在になるように企画されていた実写版の『こちら葛飾区亀有公園前派出所』でしたが、現実はなかなか難しかったようで、、、。
本作はいまだにソフト化もなく、まさに幻の作品となってしまいました。

ちなみに原作マンガの場合ではそんなことはなく、寅さんとはまた違った魅力を持つ「東京下町の顔」として連載が終了した今も多くの人に親しまれています。
(ちなみに「両さんの柴又案内」という回では一コマだけ、カメオ出演のように寅さんが出演しています。)

ルパン三世 念力珍作戦

「原作を意識せず好きなように作ってみよう」ということで制作された1974年公開の実写映画。主演はルパン役に目黒祐樹、次元大介が田中邦衛、峰不二子を江崎英子、銭形警部が伊東四朗がそれぞれ演じています。
なおこの作品に石川五右衛門役は出てきません!
日本のカルト映画の定番でもあります。

バトルフィールド・アース

『バトルフィールド・アース』、知ってる人は知っている、有名な底抜けSF映画(バカ映画)なのです。

原作はトム・クルーズも信者の宗教『サイエントロジー』の創始者、L・ロン・ハバードのSF小説。それを同じくサイエントロジー信者ジョントラボルタが私財を投げ売って(投げ捨てて?)映画化。

なにしろ、トラボルタにとっては「この作品の映画化は私の夢だった」と語るほどの強い思いの込められた作品のはずが、蓋を開けてみれば大コケ。

ラジー賞では

2001年:第21回ゴールデンラズベリー賞
最低作品賞:バトルフィールド・アース
最低監督賞:ロジャー・クリスチャン
最低主演男優賞:ジョン・トラボルタ(『ラッキー・ナンバー』に対しても)
最低助演男優賞:バリー・ペッパー
最低助演女優賞:ケリー・プレストン
最低スクリーンカップル賞:ジョン・トラボルタ&バトルフィールド・アースで彼と一緒にスクリーンに映ってしまった人全部
最低脚本賞:コリー・マンデル、J・D・シャピロ

2005年:第25回ゴールデンラズベリー賞
25周年最低ドラマ賞:バトルフィールド・アース

2010年:第30回ゴールデンラズベリー賞
2000年代最低賞:バトルフィールド・アース

という堂々の評価を残しています。



バスケットケース

ホラー映画でありながら文学的な悲哀のあるストーリー。そして、それと反比例するようにチープなクリーチャーの造形。。

カルトな人気も高い本作ですが、やはり珍作ではあるのかなと思います。

プラン9・フロム・アウター・スペース

史上最低の映画監督」と言われるエド・ウッドの監督作品。昼がいつの間にか夜になるなどのいい加減な演出、コントのようなチープなセットなどが話題となり、エド・ウッドの死後に再評価されることとなります。

まるでカルト映画界のゴッホのようなその生きざま。

生前は決して評価されることはなく、貧困のうちに没するという人生でありましたが、その死後、安く買いたたかれた「プラン9・フロム・アウタースペース」が深夜テレビで繰り返し上映されると、そのあまりのつまらなさに「史上最低の映画監督」としてカルト的な名声(?)を得るに至っています。

ドラゴンボール・エボリューション

ドラゴンボール EVOLUTION [Blu-ray]

鳥山明原作の超ヒットアニメをハリウッドで実写化。エボリューション(進化)と題しながら思いっきり退化してしまったこの作品。。

もともと「ドラゴンボール」は世界でも人気の作品で、コミックスは40カ国以上で発売されました。

そして満を持したハリウッド実写化でしたが、コレジャナイ感が強いものとなってしまい、鳥山明氏自ら「脚本があまりにも世界観や特徴をとらえておらず、ありきたりで面白いとは思えない内容だった。注意や変更案を提示しても、製作側は妙な自信があるようであまり聞き入れてもらえず、出来上がったのも案の定な出来のドラゴンボールとは言えないような映画だった」「『たぶんダメだろうな』と予想していたら本当にダメだった」という評価を下すほどの迷作となってしまいました。

世界がずっこけた珍作になってしまったこの映画ですが、公開から7年たって初めて製作側の脚本担当者も謝罪しました。

【雑談】もっと映画作品に愛情を!

ブルース・リー/死亡の塔


『ブルース・リー/死亡の塔』は1980年に公開された香港のアクション映画。
ブルース・リー主演作と銘打って公開されたものの、ブルース・リーの死後に制作された作品のために本人が登場した時間は3分にも満たず、残りは代役の人が演じているという珍作。

しかも代役の人含めても前半の約30分ほどで、主役であるはずのブルース・リーが殺されてしまうというストーリーで、現在ではカルト的な人気のある作品となっています。

ちなみに77年にもブルース・リーのそっくりさんで作られた『クローン(複製)人間ブルース・リー 怒りのスリー・ドラゴン』と言う映画が公開されています。

シティーハンター


北条司原作のマンガを実写映画化した本作。

日本映画ではなく、1993年に公開された香港のアクション映画です。

なんと主人公の冴羽獠をジャッキー・チェンが演じています。

制作のきっかけはジャッキー・チェンがファンから「ジャッキーは冴羽獠に似ている」と言われたことがきっかけだそうですが・・・似てる?!

なぜか『ストリートファイターII』のキャラに扮して戦いあうというシーンがあるなど、名作というより珍作になってしまった1本だと思います。

死霊の盆踊り

映画マニアなら知らないものはいないであろう、「史上最低の映画監督」エド・ウッドの監督作。
ホラーではなくて、ポルノとして制作されたとの逸話がありますが、まぁどちらの視点で見てもつまらない。。。笑

で、この作品の原題はOrgy of the Deadで直訳すると「死霊の乱痴気騒ぎ」となるそうですが、つまらなさを見越したのか、なぜか邦題は死霊の盆踊り。。。

なんとも底の抜けたタイトルとなってしまいました。



リトルトウキョー殺人課

トンデモ日本描写のある作品という意味では確かに珍作。

主演は『ロッキー4』のドルフ・ラングレン、監督は マーク・L・レスター。

日本で育ち、武士道の精神を持ったアメリカ人刑事と、日系ではあるものの日本文化には疎い相棒刑事の活躍を描いた作品です。

マーク・L・レスターは『コマンドー』の監督でもあります。『コマンドー』も大雑把な映画でしたが、今作もまた大雑把。

以下はその一例です。

  • リトルトウキョーには盆栽クラブなるものが存在し、その中で客は女体盛りされた寿司を食べることや、女性と共に酒を飲むことができる。また中央のステージでは、顔を白塗りにした女性二人による相撲のような見世物が行われている。
  • 劇中で切腹は女性が辱めを受けた時に行う自決方法であるとケナー刑事が説明している。ちなみにその作法は、まずロウソクを立てた仏壇のような物の前に座って祈りをささげた後、喉元に短刀を突き刺すといったものである。衣服は死に装束ですらなく、そもそも腹を切ろうとしていない。
  • 一方取り調べを受けるヤクザは、「オヤブンハダレダ」とケナー刑事に問われるや、自ら頸椎をへし折って自殺する。
  • ケナー刑事が住んでいるのは日本の武家屋敷風の木造住居であるが、そこでは大きな風呂桶を屋根のない庭に置いて使用し、布団がかかっていない炬燵を暖房器具として使っている。ちなみに劇中の台詞によると、この屋敷を建てたのはケナー刑事自身らしい。
  • ケナー刑事がヤクザとの最終決戦に挑む際の格好は、素肌の上から黒い法被のような物を着用し、頭には「闘魂」という文字と日の丸が大きく書かれた鉢巻を巻いているといった不思議なものである。
  • ケナー刑事とヤクザの親分ヨシダが対決する場面では、花火を搭載した山車を使ったパレードがリトルトウキョーの通りで行われている。それには甲冑を着た武将のような者や、道着を着て空手の演武を行う者、芸者の様な格好をした女性などが参加している。はたしてこれが何のパレードなのかは不明。
  • この不思議なパレードでケナー刑事が勝利すると、日本人達がなぜか一様にお辞儀する。

出典:リトルトウキョー殺人課 – Wikipedia

上記の理由からか、日本では劇場公開されることなく、ビデオスルーとなりました。

GODZILLA(1998)

単純に怪獣映画として観た場合、当時の日本の怪獣映画を完全に凌駕する出来映えではあったのですが、ゴジラ映画として観た場合は残念としか言いようがありません。

ジャックとジル

なぜ、こんな映画作った!?と思う作品。

アダム・サンドラーが女装して妹のジルを演じるのですが、クオリティがあまりにも。。。

ラジー賞を完全制覇したというある種の凄い偉業を達成した映画です。まさに迷作・珍作・トンデモ映画の名にふさわしい作品ですね。




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