今回は俳優も激怒するほど過酷な撮影だった映画を紹介します!
蜘蛛巣城
世界のミフネ、世界のクロサワに激怒!
『蜘蛛巣城』は1957年公開された黒澤明監督、三船敏郎主演の時代劇です。
三船敏郎の演じる武時が次々と矢を放たれるラストシーンでは、実際に三船やその周囲に矢が射られており、撮影が終了した後、黒澤明に「俺を殺す気か!?」と怒鳴ったという逸話があります。
その裏にはその矢を射ったのが師範クラスではなく学生だったために三船の恐怖が倍増したと言われており、前日は眠ることも出来ないほどだったそうです。
その後も酒が進むとこのことへの怒りを思い出し、黒澤明監督の自宅に散弾銃を持って押しかけたり、刀を持って黒澤明監督の宿泊所に怒鳴り込むなどの逸話が遺されています。
エイリアン3
コオロギの幼虫を振りかけられ激怒
「エイリアン3」は1992年公開の「エイリアン」シリーズの3作目。『エイリアン』シリーズの時系列上は5番目です。
デヴィッド・フィンチャーは今作で映画監督としてデビューします。
当時初監督作品としては『エイリアン3』は最高の予算で作成された作品でしたが、興行的にも批評的にも厳しい結果となりました(完全版が発売されてからは再評価されています)。
撮影現場でもトラブル続きで大変だったそうで、一例として、シガーニー・ウィーバー演じるリプリーに大量のシラミが群がるシーンでは飼育したコオロギの幼虫が何の説明もなくシガーニー・ウィーバーにふりかけられ、不興を買ったという逸話があります。(完全版で観れます)。はシガーニー・ウィーバーは「監督こそエイリアン!」と激怒していたそうでトラブルが絶えなかったようです。
キル・ビル
あまりにも危険な撮影で負傷!
『キル・ビル Vol.1』はクエンティン・タランティーノ監督・脚本の2003年の映画です。
主演のユマ・サーマンはMTをATに無理やり改造したコンバーチブル車を運転する羽目になり、病院送りになるほどの事故が起きてしまいます。
首と膝を負傷し、病院から帰ってきたユマ・サーマンはタランティーノに大激怒。激しい言い合いとなりますが、ユマ・サーマンの夫のイーサン・ホークが出てきたことでタランティーノが折れたのだとか。
現在はタランティーノ、ユマ・サーマンの両者は和解しているとのこと。
鳥
人生で最悪の一週間だった
『鳥』は1963年に公開されたアルフレッド・ヒッチコック監督のサスペンス映画です。
主人公のメラニーを演じたティッピ・ヘドレンはヒッチコックから5日間狂暴な鳥と一緒に過ごすこと、クライマックスシーンの撮影には一週間を費やし。鳥を彼女に括り付けるという過酷な撮影となりました。
ティッピ・ヘドレンは撮影後に疲労と怪我で8日間の入院をする羽目に。
ティッピ・ヘドレンは後にこの時を振り返り、「人生で最悪の一週間だった」とコメントしています。
ちなみに監督のヒッチコック自身は大の鳥嫌いだそう。ただし鳥料理は好物だったとか。