名作映画のロケ地の特集、今回は『恋人たちの予感』に登場したカッツ・デリカテッセンを紹介します
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「恋人たちの予感」とは
「恋人たちの予感」は1989年に公開されたロマンティック・コメディ映画です。
監督はロブ・ライナー。主演はコメディアンとしても活躍するビリー・クリスタルとメグ・ライアン。
「ラブコメの女王」と呼ばれたメグ・ライアンですが、そのきっかけはこの映画でしょう。
あらすじ
1977年。大学生のサリーとハリーは出会う。二人はたまたま行き先が同じであることから、車で交互に運転しながら18時間かけてニューヨークへ向かうことに。
しかし、ハリーは下品で皮肉屋な男だった。サリーのハリーに対する印象は最悪。
ニューヨークについた二人はすぐに別れ、それぞれの人生へ向かって行く。
5年後。
サリーが空港で恋人と熱いキスを交わしている横をハリーか偶然通りかかる。 サリーのキスの相手はハリーの友人だったのだ。
その後、たまたま同じ飛行機に乗り合わせたサリーとハリーは久しぶりに言葉を交わす。結婚を控えているハリーにはかつての嫌な部分が抑えられた性格になっていた。サリーはおどろきつつも、やはり仲は進展せずに、更に5年後を迎える。
5年後、サリーは恋人と破局し、ハリーも離婚を経験し独身になっていた。かつてとは違い、お互いに落ち着いた二人はこれまでのことをリセットし、「恋愛関係のない男女の友情」を育んでいくが—。
カッツ・デリカテッセン
概要
カッツ・デリカテッセンは1888年にオープンした老舗のレストラン。
「恋人たちの予感」でのカッツ・デリカテッセン
『恋人たちの予感』でメグ・ライアン演じるサリーが注文したのはニューヨーク名物でもあるパストラミサンド。
『恋人たちの予感』ではカッツ・デリカテッセンでサリーがパストラミサンドを食べながら、「今まで付き合ってきたすべての女性を満足させてきた」と言うハリーにこう言います。
「女はみんなイクふりできるのよ」と。
サリーは一口パストラミサンドを食べ、絶頂へ達する演技をします。
その演技は店中の客の視線が一気に二人のテーブルに集中してしまう程のもの。
バストラミ・サンドを食べたサリーがオーガニズムに達するのを見た老婦人が店員に『あれと同じものを』オーダーするオチがつく、本作でも一番の笑いどころのシーン。(ちなみにこの老婦人、ロブ・ライナー監督の母親なのだそう!)
サリーが注文したパストラミサンド
パストラミとは保存性を高めるために塩漬けにしてから燻煙された燻製肉のこと。
本来は牛肉を用いた料理ですが、豚肉や鶏肉、鴨肉、シチメンチョウの肉を使うこともあります。
19世紀末にベッサラビアとルーマニアからの東欧ユダヤ系移民によってアメリカに製法が伝えられたと言われています。
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