【解説】「ロケットマン」の主役エルトン・ジョンとは

今回は映画『ロケットマン』で取り上げられたエルトン・ジョンについて迫ってみたいと思います。

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ロケットマンとは

『ロケットマン』は2019年公開の伝記映画。ミュージシャンのエルトン・ジョンを主人公にしています。

監督はデクスター・フレッチャーが務め、主役のエルトン・ジョンをタロン・エジャトンが演じています。

監督のデクスター・フレッチャーは役者出身ですが、同じくミュージシャンの伝記映画でクイーンを描いた大ヒット作『ボヘミアン・ラプソディ』をブライアンシンガーの後を継いで完成させた人物。

ちなみにタイトルの『ロケットマン』の意味は自身の楽曲名がその由来です。

エルトン・ジョンのキャリア初期のアルバム『ホンキー・シャトー』からシングルカットされた曲です。

エルトン・ジョンとは

エルトン・ジョンは1947年生まれ、イギリス出身のミュージシャンです。

シングルとアルバムの総売り上げは2億5千万枚~3億枚以上にも及び、史上最も売れたアーティストとして5位の記録を持っています。
他にも『グラミー賞』5回受賞(34回ノミネート)、「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」において第38位、「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」において第49位、「Q誌の選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」において第45位という記録があります。

出生~デビューまで

出生名は、レジナルド・ケネス・ドワイト。幼いころからドワイトはその音楽的な才能を発揮していました。4歳でピアノをはじめ、11歳の時には王立音楽院に合格。

1967年に芸名を「エルトン・ジョン」に変更。この芸名の由来は彼がソロ・デビュー前に参加したバンド、ブルーソロジーのメンバーだったエルトン・ディーンとロング・ジョン・ボルドリーの名前に由来しています。

デビュー~70年代

1968年にシングル「アイヴ・ビーン・ラヴィング・ユー」でデビューを、1969年にデビュー・アルバムをリリースしています。
70年代にはエルトン・ジョンのキャリアは頂点に達します。

1970年に発売されたセカンドアルバム、『僕の歌は君の歌(エルトン・ジョン)』でその半年後には『エルトン・ジョン3』を発表、続く『マッドマン』から75年の『ロック・オブ・ザ・ウェスティーズ』までは連続してアルバムが全米チャートの1位を獲得。



しかし、その成功の裏でエルトン・ジョンは精神的に苦しんでいきます。

アルバム『蒼い肖像』を発売したのちに引退を発表。

二年後の『シングル・マン』で復帰。またこのころに自信が同性愛者であることく明かしています。

「1976年の終わり頃には、全てがあまりにも大きくなっていて、ピークに達しているのも分かっていて、トップにいる間に抜け出したかった。」

後年、エルトン・ジョンはこのように回想しています。

80~90年代

80年代には前半期は70年代から続く成功にも恵まれましたが、後半にはセールスは伸び悩み、自身も過食症やアルコール依存症などの問題を抱えていました。

1990年には薬物とアルコール依存症、過食症の治療のため入院しますが、1992年のアルバム「ザ・ワン」で復活を果たします。

また、91年には親交のあったクイーンのボーカリスト、フレディ・マーキュリーがHIVで死去。それもあり、1992年以降はシングルの全手の収益を自身の設立した「エルトン・ジョン・エイズ基金」に寄付するようになりました。

94年には音楽を手掛けたディズニー映画『ライオンキング』のサウンドトラックが大成功をおさめます。今作はアニメの中では世界で最も売れたサウンドトラックとなりました。

97年には急死したダイアナ元皇太子妃への追悼ソングとして「キャンドル・イン・ザ・ウィンド 1997」を発売。本作は全世界で3700万枚以上のセールスを記録し、シングルとしてはエルトン・ジョン史上最も多くの枚数を売り上げた作品となりました。

2000年代~

2014年には同性婚が合法化されたことを受け、長年のパートナーであるデヴィッド・ファーニッシュと正式に結婚しました。

2018年には、ツアーから引退の意向を示し、家族との時間を音楽よりも優先するようになった旨を述べています。

代表曲

エルトンジョンの代表曲として知られるのは「僕の歌は君の歌」「クロコダイル・ロック」「キャンドル・イン・ザ・ウィンド」「ダニエル」「ベニーとジェッツ」などがあります。

ロケットマンで描かれるのは

『ロケットマン』で描かれるのは生まれてから90年代初めまでのエルトン・ジョン

幼少期からピアノの才能を発揮し、ロックンロールに目覚める青年期、デビューして成功の絶頂に上り詰めた70年代から深い挫折を味わう90年代までを中心に描いています。

映画は90年代初頭、エルトン・ジョンがドラッグやアルコールに人生を奪われてしまいそうだった時に、リハビリ施設へ入所するところから始まります。

そこからエルトン・ジョンは自らの人生を回想していきます。




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